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修正テープは時間の無駄

time 2015/08/11

あなたはノートをとるときに修正テープを使っていませんか?

特に女子生徒に多いのですが、色分けしてきれいなノートを作ろうとするあまりに、書き間違えたところを修正テープできれいに消して書き直そうとする生徒がいます。

はっきり言って時間の無駄です。修正テープを塗り塗りしている間に、授業は先に進んでしまいます。もしかしたら先生が、次のテストに絶対出るような重要ポイントの説明をしてくれているのに、ノート直しに夢中になって聞き逃してしまうかもしれません。

授業のノートなんて、黒・赤・青の3色で十分です。ペンを持ちかえる時間ももったいないですから、3色ボールペンを使ってノートを取るのが一番効率的です。書き間違えたとしても、修正テープで直すのではなく、二重線で消せば間に合います。どうしても消したいのならばフリクションを使えばいい。

きれいなノートを作れば、頭がよくなるのであれば、私だってきれいなノート作りを勧めます。しかし実際は、いくらきれいにノートをとっても、頭がよくなることとは直接的な関係はありません。力をつけるためには、ノート作り以上に、問題を解いて頭を鍛えるということが重要なのです。

「東大に合格する生徒のノートは美しい」という事実もあるようですが、最近はやりのドット入りのノートを使えばよいだけです。「美しい」=「カラフル」ではないのです。「見やすい」から「美しい」のです。

 

この修正テープ中毒とでも言うべき現象は、中学生を中心に広く蔓延しています。

「そんなことしても時間の無駄だよ。」

と何人かの生徒に諭してみるものの、「どうしても修正テープで直さないと気がすまない」と言って聞き入れてはもらえません。こうなってしまうともうお手上げです。自分で気づいて修正テープの使用を控えるようになってくれるまで待つしかありませんね。

これほどまでに修正テープに固執する生徒さんは、「ノート作り」という覚えるための手段が、「きれいなノートを作る」という目的にかわってしまっているのです。修正テープ中毒の生徒は、修正テープの呪縛から解き放たれることで、学習の能率がアップして確実に一段階レベルアップすることができます。

ペンケースの中の修正テープは捨ててしまいましょう。鉛筆(シャーペン)、消しゴム、3色ボールペン、定規だけで十分です(数学の作図では、三角定規とコンパスも必要ですが・・・)。いろんなものを詰め込んだペンケースからは早く卒業しましょう。

 

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