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鹿児島・伊藤祐一郎知事の三角関数不要論

time 2015/08/29

鹿児島県の伊東祐一郎知事の発言が話題になっています。

世論は女性差別だということで問題視されていますが、伊藤知事の発言が抱えている問題点はそれだけではありません。

この発言の持つもうひとつの意味である「仕事の役に立たないから、受験勉強は無駄である」という考えも大きな問題をはらんでいるといえるのです。

今回の伊藤知事発言は、学問に対する一般の人々の考えを如実に表したものであるといえます。

世間一般の大多数の人たちは、「受験勉強なんて社会に出たら何の役にも立たない。」と考えています。

今回の伊藤知事による「三角関数不要論」はその典型です。

残念ながら「受験勉強=実社会では役立たず」という考え方は、勉強の本質を理解していません。

確かに、実社会で役に立つ知識であれば、中学校3年生までの学習内容で十分に事足ります。

日常生活で三角関数を活用している人はそれほど多くないはずです。

だからといって受験勉強は役に立たないといえるのでしょうか?

勉強は知識の習得のためだけにするのではありません。

受験勉強には、自分の頭を社会に出てから柔軟かつ創造的な思考を展開することができるような優れた脳ミソにするためのトレーニングであるという側面があるのです。

知識の習得よりもこちらの側面のほうが重要だといってもよいでしょう。

件の発言をした伊藤知事、この人は鹿児島ラ・サール高校から東京大学に進学したエリート。

そんな人でさえ、受験勉強は役に立たないと考えているのです。

これが世間のマジョリティだとすると、ちょっと残念ですね。

 

伊東祐一郎知事の発言についての記事は以下のような内容です。

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事が、県教育委員らが参加した会議で「高校教育で女子に(三角関数の)サイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」と発言したことが分かった。28日の定例記者会見で、発言について「自分自身も使ったことがないよねという意味。口が滑った」と述べた。

発言は、全国学力・学習状況調査の結果が25日に公表されたことを受け、27日の県総合教育会議で知事としての目標設定について問われた際にあった。伊藤知事は「女性委員に怒られるけど」と前置きした上で「サイン、コサイン、タンジェントを社会で使ったことがあるか女性に問うと、10分の9は使ったことがないと答える」とも述べた。

総合教育会議は、首長と教育委員会が、教育行政の指針となる大綱や学校問題などを話し合う。

伊藤祐一郎・鹿児島県知事

引用:毎日新聞 http://mainichi.jp/shimen/news/20150829ddm012010053000c.html

 

 

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