2022/08/25
中学生の場合英語ができない人の原因は
次のような理由が 考えられます。
①中学1年で習う英文法が身についていない
②声に出して発音 (音読)することを全くしない
③感覚・感性よりも理屈でわかろうとしてしまう
最も致命傷になるのが①の中学1年で習う英文法が身につ いていない場合です。
ここでつまずいてしまった場合は
中学 2年生以降成績を上げることはほぼ不可能です。
まず学校の 授業について行くことができなくなって
英語が嫌になってし まいます。
この場合は中学1年の英文法の参考書と問題集を 購入して
勉強をやり直すしかありません。
特にbe動詞と一 般動詞の違い、
動詞の変化、
主語が1人称、2人称、3人称 それぞれの場合の
青定文、疑問文、否定文の作り方など
1か らやり直す必要があります。
この英文法が身についていない人はどうしたらよいかと言 えば、
英作練習をたくさんやるのが一番です。
英作とは日本 文を英文に直す練習です。
英作をやる前にはまずは英文をしっかり読 めないといけません。
次に訳文をしっかり書けないといけま せん。
これができてようやく英作の練習ができます。
音謊→英訳練習→英作練習
この順番でやっていかなければいけません。
中学2年生以 降で英語が苦手な人は
まずは中学1年の英作がすべて できるようにすることを目標としましよう。
語順の法則が理 解できなければ参考書を開いて
解説をしっかり読むことです。
最初は時間がかかり苦労しますが、
これをやっていくことで
飛躍的に英語の成績を上げることができます。
次に英文法はある程度わかっているのに
いまひとつ成績が 上がらないという人は
②の音読を全くしないことがあげられ ます。
英語で大事なことは「耳の感覚で記憶」することです。
自分で発音すると必然的にそれを自分の耳で聞くことになります。
すると音が耳の感覚で残り、
発音や語順を記憶するこ とができるわけです。
ですから音読をしない人は
英語のリズ ムがどうしてもつかめず成績が上がらないのです。
英語とは ひたすら発音して耳の感覚で覚えるものです。
これは多くの 中学生がやっておらず
英語を得意科目にできない原因を作っ ています。
次にヒアリングと長文問題がどうしても苦手な人は
③の感 覚・感性よりも理屈でわかろうとしてしまう傾向があげられます。
これは特に理系頭の切り替えができない人に多いです。
目つまり理屈ばかりでとらえようとして
感覚で全体をとらえよ うとしないことが原因です。
理系頭が染み付いてしまってい る人は
すべてきっちりわからないと気持ちが悪いわけです。
しかし長文やヒアリングは
すべての文をわかろうとするなど不可能です。
英語が得意な人はわからない英文が出てきても
「なんとなくこんなことを言っているのでは・・・」
と推測しています。
ところが理系頭の人は
1箇所がわからないとすべてがわから ないわけです。
つまり「なんとなく」という曖昧な感覚が許せないので
いつまでたっても英語の成績が上がらないのです。
そもそも語学というものはわからないまま先に進んでいく ものです。
もちろん基礎的な英文法はしっかり理解していな いといけません。
しかし長文やヒアリングの理解となると
「わからない…でも先に進む」という我慢が必要になります。
20%しかわからなかった長文が、
わからないのを我慢して読み続 けていれば50%理解できるようになり、
もっと我慢して続け ていれば70%まで理解できるようになります。
そうやって 「わからない」を我慢して継続すれば
だんだん英語ができる ようになります。
わからないから英語が嫌いだという気持ちは大変よくわか ります。
しかし英語を習得する上で大事なことは
英語はわからないまま勉強し続けるもので
100%理解しようとする己のしがらみを捨てるということで す。
このことを意識しながら英語を勉強することが最大のコツです。