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【大学受験古文漢文】主語補足・視点変更に強くなるための練習法

time 2025/09/15

【大学受験古文漢文】主語補足・視点変更に強くなるための練習法

古文や漢文を読んでいるときに「誰の気持ちなのか分からない」「急に視点が変わって混乱する」という経験は、多くの受験生が通る道です。現代文に比べて古文・漢文では主語が省略されることが多く、また語り手の視点が移り変わるため、文章の理解が一気に難しくなってしまうのです。

入試問題でも、主語や視点の理解が問われるケースは少なくありません。たとえば登場人物の心理描写を問う設問や、本文の趣旨をまとめる問題では、「誰の立場から語られているか」を正しく読み取らなければ解答できません。逆に言えば、この「主語補足」と「視点変更」を意識した練習を積むことで、古文・漢文の読解力は飛躍的に向上します。

この記事では、大学受験を目指す高校生が古文・漢文において主語や視点の把握に強くなるための具体的な練習法を解説します。


1. なぜ古文・漢文では主語が省略されるのか

現代日本語では、主語を明示して表現することが多いですが、古文や漢文では主語が省略されるのが一般的です。その理由は以下の通りです。

  • 文脈で分かるものは省略する文化
    当時の日本語では、文脈から推測できる主語は書かずに済ませることが多かった。

  • 敬語表現が主語を示す
    古文では尊敬語・謙譲語が「誰に対しての動作か」を暗示するため、あえて主語を示す必要がない。

  • 漢文は簡潔さを重んじる
    中国語由来の漢文は、できる限り無駄を省くため、省略が頻繁に行われる。

つまり、主語は「書かれていないのが当たり前」であり、読者が補うことが前提となっているのです。ここに古文漢文の難しさが隠されています。


2. 主語補足の基本トレーニング

2-1. 敬語から主語を推測する

尊敬語が使われているならその動作の主体は「身分の高い人」、謙譲語なら「身分の低い人」が行動していると考えられます。

例:
「帝、御覧じて〜」 → 「帝(天皇)がご覧になる」
「侍り」 → 「身分の低い者がいる」

敬語は主語を特定する最大のヒントになります。


2-2. 主語の連続性を意識する

古文では、一度登場した主語は次の文でもそのまま継続していることが多いです。唐突に別の人物に切り替わることは少ないため、基本は「直前の主語が継続」と考えましょう。

例:
「女、歌を詠みけり。泣きぬ。」
→「泣きぬ」の主語も「女」である。


2-3. 心情描写は登場人物に即す

「悲し」「うれし」「心細し」などの形容詞は、基本的に直前の人物が感じているものです。これも主語を見抜く手がかりとなります。


3. 視点変更の見抜き方

主語だけでなく、「視点」がどこに置かれているかを把握することも大切です。

3-1. 語り手が変わる合図を探す

古文では「かく」「かのごとく」「さて」など、文脈を切り替える接続語が出てきたときに、語り手や視点が移動することがあります。

例:
「さて、男は京に上りけり。」
→ ここで視点が「男」に移動している。


3-2. 漢文における視点転換

漢文では「夫」「蓋」「嗚呼」などの感嘆・提起の語が出ると、作者の視点や論評が入ることがあります。本文の人物描写から、一気に論者の立場に切り替わるので注意が必要です。


3-3. 会話文・引用文に注意

「と」「いはく」などが出てきたら、発言者の視点に切り替わります。誰の言葉かを確認し、本文の視点と混同しないように意識しましょう。


4. 実践的な練習法

4-1. 主語補足を毎回書き込む

古文や漢文の本文に「(A)」「(帝)」「(作者)」などと主語を補って書き込みながら読む練習をすると、自然に主語を意識できるようになります。


4-2. 段落ごとに「誰の視点か」を整理

本文を段落ごとに区切り、視点の主体をメモする練習も効果的です。
例:

  • 第1段落:作者の語り

  • 第2段落:男の行動描写

  • 第3段落:女の心情描写


4-3. 模試や過去問を「主語・視点」だけ意識して解き直す

問題演習の際、最初は主語や視点に注意せず解いてしまうことが多いものです。そこで一度解いた問題を、「これは誰の立場か」を意識してもう一度読んでみると、理解が深まります。


4-4. 記述解答で「誰の視点か」を明示する

現代文の記述と同様に、古文漢文の記述でも「誰がどう感じたか」を明確に書くことで採点者に伝わりやすくなります。

例:
× 「悲しんだ」
○ 「女は、男が都に行ったことを悲しんだ」


5. ありがちな失敗と回避法

5-1. 「主語を都度変えてしまう」

→ 原則「直前の主語が続く」と意識。変化がある場合は必ず敬語や転換語で合図が出る。

5-2. 「作者の視点と登場人物の視点を混同」

→ 作者の論評は「夫」「蓋」などが目印。人物描写とは切り分ける。

5-3. 「会話文で混乱」

→ 「と」「曰く」以降は話者の視点になる。


6. 練習のロードマップ

  1. 教科書や参考書の例文で主語を補足する練習
    毎日の短文読解で習慣化する。

  2. 過去問演習で段落ごとに視点整理
    模試や入試問題の文章をノートに写し、「誰の視点か」を明示して読む。

  3. 記述問題で「誰の視点」を解答に含める
    採点者に分かる形で「Aは〜と感じた」と書けるようにする。

この3ステップを繰り返すことで、主語や視点の読み違いが激減し、得点力が大幅に上がります。


まとめ

古文・漢文において主語補足と視点変更の把握は、読解の根幹を支える重要なスキルです。

  • 主語は省略されるのが前提 → 敬語や文脈から補う

  • 視点は段落や接続語で切り替わる → 作者か人物かを見抜く

  • 練習法は「書き込み」「視点整理」「解答で明示」の3本柱

これを徹底してトレーニングすれば、難関大学の入試問題でも安定して得点できる力が身につきます。


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