2022/08/25
大学受験数学の中でも、多くの受験生がつまずきやすい分野の一つが「三角関数のグラフ」です。サイン、コサイン、タンジェントといった関数は、中学数学で学ぶ一次関数や二次関数とは全く性質が異なり、「周期性」や「位相のずれ」などの特徴を持っています。これらを正しく理解していないと、グラフ問題に対応するのが難しくなります。
しかし、三角関数のグラフ問題は、出題傾向がある程度決まっており、効果的な練習方法を押さえることで必ず得点源にすることが可能です。本記事では、勉強方法に特化して「三角関数のグラフ問題に強くなる方法」を紹介していきます。
1.まずは基本のグラフを「頭に描ける」ようにする
三角関数のグラフに強くなるための第一歩は、サイン・コサイン・タンジェントの基本的なグラフを瞬時に思い浮かべられるようにすることです。
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サインは「0から始まって、上に行き、下がり、また戻る」波のような動き
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コサインは「1から始まって、下がり、また上がる」波のような動き
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タンジェントは「原点を通り、無限に発散していく」曲線
このような「イメージの核」を自分の中に持っているかどうかが、問題を解くときに大きな差を生みます。
勉強方法としては、ノートに何度も「何も見ずに」基本のグラフを描く練習をしてください。最初は参考書や教科書を見ながらで構いませんが、最終的には手を動かさずとも頭の中で形を再現できるようにすることを目標にします。
2.変化に慣れる:係数や位相の違いを整理する
基本のグラフがイメージできるようになったら、次の段階は式の変化によるグラフの変化を理解することです。
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係数を前にかけると「高さ(振幅)」が変わる
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角度に係数をかけると「周期」が変わる
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角度に数を足す・引くと「横にずれる」
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全体に数を足す・引くと「縦にずれる」
この4パターンを「決まり事」として頭に入れておくことが大切です。
ここで重要なのは、「一度に全部を理解しようとしない」こと。最初は例えば「高さが変わるだけ」の問題をまとめて解き、次に「周期だけが変わる」問題に取り組む、といった具合に要素を分けて練習すると、整理しやすくなります。
3.実際に手を動かして、感覚をつかむ
グラフ問題は頭で理解するだけでは不十分で、必ず実際に描いて練習することが必要です。受験勉強では「ノートに正確に書くこと」にこだわりすぎて時間をかけすぎる人がいますが、ここではむしろ「ラフに素早く描く」練習を重視してください。
例えば、次のような練習を繰り返します。
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サインの周期を変えてラフに描いてみる
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コサインを横にずらした場合をラフに描く
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タンジェントの発散点をすばやく押さえて描く
こうした練習を繰り返すことで、問題を解く際にグラフを「紙の上で描かなくても頭の中で操作できる」ようになります。これは試験本番での大きな武器になります。
4.よく出るパターンを押さえる
大学入試でよく出題される三角関数のグラフ問題にはパターンがあります。代表的なものを挙げると:
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範囲指定の最大・最小問題
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三角関数を含む不等式の解法
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他の関数との組み合わせ(例:二次関数+三角関数)
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絶対値がつくパターン
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グラフの交点を求める問題
勉強するときは、これらを「パターンごとにまとめて解く」ことをおすすめします。問題集を順番に進めるのではなく、「今日は最大・最小の問題だけを集中して解く」といった形でトレーニングする方が、理解が深まりやすいのです。
5.制限時間を意識したトレーニング
三角関数のグラフ問題は、考え込むと時間を消費しがちです。試験本番で得点源にするためには、制限時間を意識して解く練習を必ず取り入れましょう。
例えば、問題を解くときに「5分以内に解き切る」と自分でルールを課します。制限時間を設けることで、素早くグラフをイメージする力が鍛えられ、本番でも焦らずに処理できるようになります。
6.ミスを減らすための工夫
三角関数のグラフ問題でよくあるミスは、次のようなものです。
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周期を間違える
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符号を取り違える
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位相のずれを逆にしてしまう
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最大値・最小値の範囲を誤る
これらのミスを減らすには、「自分がどこでミスをしやすいか」を記録しておくことが有効です。ノートの端に「周期を2倍にするときは気をつける」「符号の確認を必ず行う」といったチェックリストを作っておき、問題を解くときに毎回確認すると、徐々にミスが減っていきます。
7.応用力を身につける
基礎が固まったら、次は応用的な出題に取り組むことが重要です。応用問題では、三角関数と他の分野が組み合わさって出題されることが多いです。例えば:
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三角関数と指数関数の交点を求める
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三角関数と微分積分を組み合わせる
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グラフの形状から領域を考える
こうした問題に取り組むことで、「グラフを描いて終わり」ではなく「グラフを使って考える」練習ができます。これは共通テストや二次試験の両方で必ず役立ちます。
8.学習計画の立て方
三角関数のグラフを得意にするには、短期間で集中的に練習するのが効果的です。学習計画の一例を示すと:
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1週間目:基本のグラフを頭に描けるようにする
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2週間目:係数や位相の変化を整理して練習
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3週間目:最大・最小や不等式など典型問題をパターン別に演習
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4週間目:制限時間を意識した総合演習
このように1か月単位で集中的に取り組むことで、三角関数のグラフ問題が「苦手分野」から「得点源」へと変わります。
まとめ
三角関数のグラフ問題は、決してセンスや才能で解けるものではありません。基本のイメージを固め、変化のルールを理解し、実際に手を動かして練習を重ねることで、誰でも必ず得意分野にできます。
勉強法のポイントは:
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基本のグラフを頭に描けるようにする
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変化のパターンを一つずつ整理する
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ラフに速く描く練習を重視する
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出題パターンごとにまとめて練習する
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制限時間を意識して解く
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ミスの傾向を把握して対策する
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応用問題で思考力を伸ばす
これらを実践すれば、三角関数のグラフは必ず得点源になります。苦手意識を持っている受験生こそ、早めに取り組んで「得意分野」に変えていきましょう。
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