2022/08/25

大学受験数学では、「解法がわかっているのに時間が足りなかった」という悔しい思いをした受験生が毎年多くいます。これは、難問をどう解くかという戦略以前に、「計算スピードと正確性」が足を引っ張っているケースが少なくありません。
特に共通テストや中堅〜上位大学の入試問題では、限られた時間の中で膨大な量の問題を処理しなければならないため、「計算に時間を取られすぎる=得点チャンスを失う」ということにつながります。
この記事では、計算ミスを減らしつつ、処理スピードを向上させるための実践的なトレーニング法と考え方について、段階を追って紹介します。
なぜ計算スピードが重要なのか?
数学の入試問題は、実は「時間との戦い」でもあります。例えば共通テスト数学ⅠAは60分で大問4〜5問程度。各大問は複数の小問から構成されており、グラフ・表・図形の読み取り、思考力を要する設問なども混在しています。
これらすべてに対応しようとすれば、1問あたりに使える時間は数分程度。その中で問題の理解・解法の選択・計算処理・見直しを行うには、計算部分の「反射的処理」が欠かせません。
計算スピードが遅くなる主な原因
計算が遅い、あるいはミスが多いと感じている人は、次のどれかに当てはまっていないでしょうか?
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四則演算や因数分解の処理に時間がかかる
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途中式がぐちゃぐちゃで自分でも読めない
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分数や√(ルート)の扱いに慣れていない
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見直しの時間が取れないため、ミスに気づかない
いずれも、「訓練不足」か「手順の最適化ができていない」ことが原因です。計算スピードを上げるためには、筋トレと同じように「反復」と「効率化」がカギとなります。
ステップ1:毎日やる!基礎計算トレーニング
まずは、計算処理の基本能力を鍛えることから始めましょう。
◆おすすめトレーニング内容
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四則演算の暗算練習(分数・小数・負の数)
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因数分解パターン練習(共通因数・公式利用)
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展開・式の整理の定着(公式を瞬時に使えるように)
市販の「計算トレーニング集(例:計算力トレーニング 数学ⅠA)」を使い、**1日1ページ(10~15分)**を習慣化するだけでも効果は絶大です。
◆時間制限をつける
最初は正確さ重視でOKですが、慣れてきたら「3分以内で全問解く」「昨日より10秒早く」など、ゲーム感覚で時間を意識するとより効果的です。
ステップ2:分野別の「計算力の壁」を潰す
数学の各分野には、それぞれ特有の計算処理があります。その中で、つまずきやすい計算部分を分野別に対策していきます。
■ 二次関数・三次関数:因数分解と平方完成
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「平方完成」が遅い人は、変形の流れを丸暗記せず、式変形の意味を理解しましょう。
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因数分解は特に「共通因数」「公式型」「分解が不可能と判断する力」も重要です。
→例題を5題ずつ、時間を計って反復練習するのがおすすめです。
■ 三角関数・指数・対数:公式の使い分けと代入力
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覚えるだけでなく「どの場面で使うか」を理解していないと、公式を間違った方向で使ってしまいがちです。
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単純な計算練習に加え、「公式の使い分け問題」を集めた問題集を使いましょう。
■ ベクトル・数列:記号処理とパターン化
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ベクトルの内積・外積の計算では、項の整理とまとめ方が鍵。
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数列では、和の公式を素早く当てはめる反射力を鍛えましょう。
→使う公式・流れをルーティン化することで、計算スピードが格段に上がります。
ステップ3:計算しやすい「書き方」の工夫
計算のスピードと正確性を同時に上げるには、「書き方の工夫」も大切です。以下のようなポイントを意識しましょう。
◆式は縦にそろえて書く
横にズラズラと書いていくと、後から見返したときに混乱のもとになります。計算ミスも増えます。なるべく縦書きにして、各ステップをはっきりさせるようにしましょう。
◆「=」を省略しない
面倒でも「=」はしっかり書きましょう。「=」を飛ばして式をつなげる癖があると、等式の流れを見失って間違えやすくなります。
◆途中式を略しすぎない
確かにスピードは上がりますが、ミスに気づきにくくなります。特に演習の段階では、途中式を丁寧に書いておく方が、自分の計算パターンや癖を分析しやすくなります。
ステップ4:実戦演習で「時間感覚」を鍛える
計算スピードは、問題演習の中で「時間を意識すること」でさらに磨かれます。
◆模試形式の演習を活用
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共通テスト形式の問題(時間を決めて一気に解く)
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過去問演習(1問ごとに時間を記録して改善)
自分が「どこで時間がかかっているか」を記録して、原因を分析することで、ピンポイントの改善ができます。
◆「部分時間管理」の導入
大問1つに20分などと設定するのではなく、
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問題文の読み取り:30秒
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計算パート:3分
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見直し:30秒
というように、より細かく「自分のペース」を把握できるようにしていきましょう。
ステップ5:毎週の「振り返りと調整」
勉強は「やりっぱなし」にせず、定期的な振り返りと調整が必要です。週に1回、以下のことを確認しましょう。
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今週、どんな計算ミスが多かったか?
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どの分野の計算に時間がかかっているか?
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計算時間は短縮できたか?
これを記録しておくだけでも、無駄な努力を減らし、成果の出やすい練習に集中できます。
まとめ:計算力は「才能」ではなく「習慣」
「計算が遅い」と悩む生徒は多いですが、計算力は特別な才能ではなく、日々の習慣によって誰でも伸ばせるスキルです。むしろ、勉強時間が限られている人こそ、「解法の理解」と「計算処理のスピード」の両輪を意識することで、学習効率が飛躍的に高まります。
地味なトレーニングの積み重ねが、試験本番での余裕につながります。今日から少しずつ、「毎日10分の計算トレーニング」から始めてみましょう。
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