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【大学受験英語】共通テストリスニング:英語が「聞き取れない理由」とその改善策

time 2026/06/03

【大学受験英語】共通テストリスニング:英語が「聞き取れない理由」とその改善策
「リーディングはある程度点数が取れるのに、リスニングになると途端にボロボロになる……」 「共通テストのリスニングは配点が高い(100点分)から、なんとかして対策したいけれど、何をすればいいのか分からない」

大学入学共通テストにおいて、英語のリーディングとリスニングの配点比率は「1:1(各100点、大学により傾斜配点あり)」となり、リスニングの重要性は年々高まっています。それにもかかわらず、多くの受験生が「直前になればなんとかなるだろう」と後回しにし、いざ過去問を解いてみてその難しさに愕然とします。

「英語が早すぎて何を言っているのか分からない」 「聞き取れたと思ったら、すぐに次の問題が進んでパニックになる」

こうした悩みを抱える受験生は非常に多いですが、安心してください。リスニングが聞き取れないのには、明確な「原因」があります。 そして、その原因に合わせた正しいアプローチを実践すれば、今からでも共通テストのリスニングで8割以上、さらには満点近くを狙うことは十分に可能です。

この記事では、受験生が英語を聞き取れない根本的な理由を解き明かし、共通テストで高得点を叩き出すための具体的な改善策と勉強法を徹底的に解説します。

1. なぜ聞き取れない?英語が耳を通り過ぎる「3つの原因」

リスニングの対策といえば、とにかくたくさんの英語を聴く「多聴(聞き流し)」を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、原因が分からないまま英語をいくら聴いても、ただの「雑音」として脳を通り過ぎてしまうだけです。

まずは、自分がなぜ聞き取れないのか、以下の3つの原因から見極めましょう。

原因①:そもそも「自分が発音できない音」を聴こうとしている

人間の脳は、「自分が正しく発音できない音」を正確に認識することができません。 単語の綴り(スペル)を見て意味が分かっても、その単語がネイティブスピーカーによってどう発音されるのか、自分の耳と口で一致していないと、音として認識できなくなります。特に、日本語にはない「RとL」「VとB」「Th」などの音や、母音の細かな違いが、聞き取りの最初の大きな壁になります。

原因②:英語特有の「音声変化(つながる・消える音)」を知らない

単語を1語ずつ区切って「ディス・イズ・アン・アップル」と発音してくれれば聞き取れるのに、実際のネイティブのスピードになると全く分からない。これは、英語特有の「音声変化(リンキングやリダクションなど)」が原因です。

  • 音がつながる(連結): Check it out が「チェック・イト・アウト」ではなく「チェケラウ」になる現象。

  • 音が消える(脱落): Good morningd の音がほとんど発音されず「グッモーニン」になる現象。

これらのルールを知らないと、知っているはずの簡単な単語の並びですら、未知の言語のように聞こえてしまいます。

原因③:英語の語順のまま理解する「脳内処理」が追いついていない

「音はなんとなく聞き取れるけれど、意味が頭に入ってこない」というパターンです。これは、英語を聴いたときに、頭の中で「英語 ➔ 日本語訳 ➔ 意味の理解」という遠回りをしていることが原因です。 英語をわざわざ日本語の語順(後ろから前に戻る「返り読み」)に直して理解しようとすると、次から次へと流れてくるリスニングのスピードには絶対に追いつけません。英語が流れてきた順に、頭からダイレクトに意味をイメージする力が不足しているのです。

2. 共通テストリスニングを完全攻略する「3つのステップ」

原因が分かれば、やるべきことはシンプルです。リスニング力を根本から叩き直す、最強の3ステップ勉強法をご紹介します。

【ステップ1】発音と「音声変化」のルールを頭に叩き込む(1ヶ月目)

まずは「音の土台」を作ります。これには、単語帳に付属している音声や、リスニングに特化した参考書を使いましょう。

  • 正しい発音のインストール: 単語を覚える際、必ず「音声」をセットで聴き、自分でも真似して発音してください。アクセントの位置や、日本語のカタカナ英語との違いを意識することが大切です。

  • 音声変化のルールを学ぶ: 「単語の終わりが子音で、次の単語の始まりが母音のときは音がつながる」といったルールを、知識として1度インプットします。ルールを知っているだけで、これまで「呪文」のようだった英語が、驚くほどクリアに単語の並びとして聞こえるようになります。

【ステップ2】最強のトレーニング「シャドーイング」を毎日15分行う(2ヶ月目〜)

リスニング力を爆発的に向上させる最も効果的なトレーニングが「シャドーイング(Shadowing)」です。シャドーイングとは、聞こえてくる英語の音声のすぐ後ろを、影(シャドー)のようについていきながら真似して発音する勉強法です。

具体的な手順は以下の通りです。教材は、共通テストの過去問や、少し易しめの長文教材(音声付き)を使用します。

  1. スクリプト(英文)を見ずに音声を聴く: 現時点でどれくらい聞き取れるかチェックします。

  2. スクリプトを読み、意味を確認する: 分からない単語や構文がない状態にします(意味が分からない文は、何回聴いても聞き取れるようになりません)。

  3. 音声を聴きながらスクリプトを目で追う(オーバーラッピング): 音と文字を脳内で完全に一致させます。

  4. 何も見ずに、音声だけを頼りに真似して発音する(シャドーイング): ネイティブのスピード、イントネーション、音声変化を完全にコピーするつもりで発音します。

これを1日15分、1つの音声につき完璧にできるまで(目安は20〜30回)繰り返してください。耳から入った音をそのまま口から出す訓練をすることで、脳の中に「英語専用の聴覚回路」が作られます。

【ステップ3】「サイトトランスレーション」で英語のまま理解する脳を作る

流れてくる英語のスピードで意味を掴むために、英文を意味の区切り(チャンク)ごとに前から前から訳していく練習をします。これを「サイトトランスレーション」と呼びます。

例文: I went to the library / to borrow some books / which I need for the、report. 通常の日本語訳: 私はレポートに必要な本を何冊か借りるために図書館へ行った。 前から訳す訓練: 私は図書館へ行った / 何冊か本を借りるために / レポートに私が必要としている。

リーディングの勉強をするときから、この「返り読みをしない、前から順にイメージしていく読み方」を徹底してください。読むスピード(読解スピード)が上がると、自然とリスニングで意味を処理するスピードも劇的に向上します。

3. 共通テスト特有の「罠」を回避する実践的テクニック

共通テストのリスニングは、ただ英語が聞き取れれば満点が取れるわけではありません。試験の「形式」に合わせた戦略が必要です。

① 「1回読み」問題(第3問〜第6問)への絶対的対策

共通テストのリスニングの最大の難所は、後半の第3問から第6問にかけて、音声が「1回しか流れない」という点です。ここでパニックにならないための最大の鍵は「先読み」です。

音声が流れる前の数秒から数十秒の隙間時間(前の問題の解答時間や説明が流れている時間)を利用して、次の問題の「設問」と「選択肢」に必ず目を奪ってください。

  • 「誰が、誰に向けて話しているのか(シチュエーション)」

  • 「何を質問されるのか(数字、場所、理由、話し手の主張など)」

これらを事前に頭に入れておくことで、音声が流れたときに「必要な情報だけを待ち伏せして聴き取る」ことができるようになります。

② 「イラスト・グラフ・表」の視覚情報をフル活用する

共通テストでは、複数のイラストや、複雑なグラフ・表を見ながら聴く問題が頻出します。 これらの問題では、音声が流れる前に「グラフの縦軸と横軸が何を表しているか」「選択肢のイラストのどこに違い(差分)があるか」をあらかじめマークしておきましょう。例えば、イラストの人物が「メガネをかけているか」「帽子をかぶっているか」といった違いを事前に把握していれば、音声の中でそのキーワードが出てきた瞬間に正解を見抜くことができます。

③ 四人の会話(第6問)のマイノリティ(少数派)を見抜く

複数人(3人〜4人)による議論を聞き取る問題では、登場人物の名前とそれぞれの「立場(賛成か反対か)」をメモしながら聴くことが鉄則です。 多くの場合、「AさんとBさんは賛成しているけれど、Cさんだけは別の提案をしている」といった、意見の対立構造や少数派の意見が正解の選択肢に絡んできます。話のディテールにとらわれすぎず、「全体として誰がどういうスタンスをとっているか」というマクロな視点を持って聴き進めましょう。

4. 保護者様へ:家庭でできるリスニング環境のサポート

リスニングの成績向上には、日常的な「音への接触頻度」が大きく影響します。保護者様がご家庭でサポートできるポイントをご紹介します。

① スピーカーでの学習環境作り

共通テストのリスニングは、イヤホンではなく「教室内の中央に置かれたスピーカー」から音声が流れます。イヤホンでのクリアな音声に慣れすぎていると、本番のスピーカー特有の「音がこもる感覚」や「周囲の雑音(紙をめくる音や咳払いなど)」に戸惑ってしまうことがあります。 模試の過去問を自宅で解く際は、「あえて部屋のスピーカーから音声を流し、少し離れた席で解く」という練習を勧めてあげてください。

② スマホや学習機器の活用を容認する

リスニング対策には、アプリや音声配信サイトなどのデジタルツールが不可欠です。子どもが机に向かってスマホをいじっていると、「本当に勉強しているのかしら」と不安になることもあるかと思いますが、シャドーイングの音声再生や倍速コントロールアプリを使っている可能性が高いです。頭ごなしに禁止するのではなく、何を使ってどう勉強しているのか、優しく声をかけて共有してもらうと良いでしょう。

まとめ:リスニングは「正しい努力」が最も数字に表れやすい

英語のリスニングは、一見するとセンスや才能が必要なように思えるかもしれません。しかし、これまでお伝えしてきた通り、その実態は「発音のルールを理解し、シャドーイングによって耳と口を鍛え、先読みの戦術を身につける」という、極めて再現性の高いプロセスです。

リーディングに比べて、リスニングは正しいアプローチを始めれば短期間で一気に点数が跳ね上がる「コスパ最強」の分野でもあります。夏から秋にかけて土台を作れば、冬の直前期には国語や理系科目の対策に時間を回す余裕すら生まれます。

「周りの受験生に差をつけたい」「リスニングの苦手意識を払拭して、英語を武器にしたい」と考えている方は、ぜひ今日から15分のシャドーイングを始めてみてください。

もし、「自分の発音が合っているか不安」「共通テストの先読みのコツをマンツーマンで指導してほしい」という場合は、一人ひとりの進捗に合わせた指導ができるオンラインの個別指導を頼るのも賢い選択です。

耳が英語に馴染んでいく楽しさを実感しながら、本番での高得点を目指して突き進みましょう。あなたの挑戦を、心から応援しています!


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