【大学受験英語】模試で結果が出ない人の英語復習法

time 2025/07/31

模試の結果を見るたびに、「英語だけ伸びない…」「単語も文法も勉強しているのに点数が取れない」と感じたことはありませんか？
大学受験生の中には、英語に時間をかけているにもかかわらず、模試になると点数が安定せず、悩んでいる人が少なくありません。

この記事では、そんな“努力しているのに結果が出ない人”に向けて、**模試の後の「復習のやり方」**に焦点を当て、具体的にどう見直し、どう改善すれば次の模試・本番に繋がるかを丁寧に解説します。

「模試で結果が出ない」には理由がある

英語は、単語・文法・構文・読解・リスニング・英作文と、範囲が広く、成績が上がるまでに時間がかかる科目です。模試で結果が出ない人の多くは、「間違いの理由が曖昧なまま、次の問題集に進んでしまっている」ことが共通しています。

特に英語は「なんとなく読めたつもり」「雰囲気で選んだ」解答が多く、正解していても理解があいまいなまま次に進むと、いずれ限界が来ます。逆にいえば、復習で“なぜ間違えたのか”を分析し、“何が足りなかったか”を明確にするだけで、大きな伸びが期待できるのです。

【ステップ1】復習は“時間を空けず”に着手する

まず大前提として、模試の復習はできるだけ当日か翌日に行いましょう。理由はシンプルで、時間が経つと「解いているときの思考」が思い出せなくなるからです。

英語の場合、読解問題や文法問題で選んだ選択肢には、「なぜそれを選んだか」の思考があります。これを自分で思い出しながら「どう考えたのか→どこが間違っていたのか」を検証することが、復習の核心です。

【ステップ2】設問ごとに「間違えた原因」を分類する

復習の際に特に重要なのが、自分の間違いのパターンを見抜くことです。下記のような原因に分類して、間違いごとにメモをとっておくと、次の模試への対策が立てやすくなります。

主な間違いのパターン：

語彙不足：単語や熟語の意味がわからなかった
文構造の誤読：長文の主語・動詞・修飾関係を取り違えた
設問の読み違い：選択肢の微妙なニュアンスを読み違えた
時間配分ミス：後半の問題に集中できなかった
思い込みや勘：根拠が不明確な選択をした

これらを整理しておくことで、「ただ問題をやり直す」よりも、「同じミスを繰り返さない」ための復習が可能になります。

【ステップ3】読解問題は「構文レベル」で検証する

英語長文問題を復習するとき、多くの人がやりがちなのが「解説を読んで納得して終わり」です。
しかし、それでは表面的な理解しかできていません。

本当に効果的な復習は、「英文の構造を自力で説明できるようにする」ことです。

【ステップ4】文法・語法問題は「その場で完結」させない

文法や語法問題は、模試で出題されたものを解いて正解・不正解を見るだけでは不十分です。

たとえば、次のように深掘りして復習しましょう。

他に似た用法を持つ語はあるか？
なぜこの選択肢は誤りなのか？
他の選択肢なら文意がどう変わるか？

また、間違えた問題と似た問題を別の問題集で解き直すことで、「理解したつもり」を防げます。1問の復習から3問分くらいの知識を得る意識で取り組むのが理想です。

【ステップ5】リスニングと英作文は“受けっぱなし”にしない

リスニングや英作文は、復習の難易度が高く、放置されがちです。しかし、ここにも成績が伸びない要因が潜んでいます。

リスニング復習のポイント：

スクリプトを必ず確認
音声を聴き直しながらシャドーイング
聴き取れなかった原因を分析（音変化か、語彙か）

英作文復習のポイント：

模範解答と自分の解答を比較
自分の表現の「弱点」を抽出（語順・文法・語彙）
その表現をノートにまとめ、再利用する

特に英作文は、「書きっぱなし」だと絶対に伸びません。復習の中で、自分の英語のクセを自覚することが、得点アップにつながります。

【ステップ6】復習内容を「記録」する

模試の復習で得た気づきや反省を、1冊の復習ノートやGoogleドキュメントなどにまとめておくと、次の模試で非常に役立ちます。

書くべき内容は：

間違えた原因（パターン）
新たに覚えた語彙・熟語
押さえておくべき構文・表現
次回に向けての改善点

このように復習内容を「見える化」しておけば、模試ごとの成長や傾向を客観的に把握できます。また、直前期の総復習としても活用できます。

保護者の方へ：結果ではなく“復習内容”に注目を

お子さまが模試から戻ってきたとき、結果の点数だけに注目しすぎてしまうことがありますが、それ以上に大切なのは**「復習をどうやっているか」**です。

間違いを分類して分析しているか？
ノートやルーズリーフに復習内容をまとめているか？
模試で気づいた苦手を普段の学習に活かしているか？

これらをしっかり行っていれば、点数は時間差で必ず上がります。復習が「やらされているもの」ではなく、「成長を実感できるもの」になるよう、ぜひご家庭でも見守ってあげてください。

まとめ：模試の復習が英語力を決める

英語の模試は、単なる実力判定の場ではありません。「何ができて、何ができなかったか」を分析し、今後の学習に反映させるための貴重な教材です。

特に英語は“積み重ね”の教科です。模試で悔しい思いをしたとしても、復習によってその悔しさを知識に変えていけば、必ず次につながります。

間違えた問題を“自分の先生”に変える。
それが、英語で結果を出すための一番の近道です。

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