【大学受験英語】英語の勉強時間をどう確保する？効率重視の時間管理術

time 2025/07/24

大学受験において英語は、多くの受験生にとって“得点源”にも“つまずきの原因”にもなる科目です。そのカギを握るのが、日々の勉強時間の確保と効率的な学習です。しかし、「やるべきことが多すぎて英語まで手が回らない」「時間はかけているのに成績が伸びない」という悩みを持つ人も少なくありません。

この記事では、英語の学習時間をどうやって確保するか、そして、限られた時間で最大限の効果を上げるにはどうすればいいかを、具体的な時間管理術とともに解説します。

なぜ英語の勉強時間が確保しにくいのか？

まず、英語の勉強が後回しになってしまう原因を整理してみましょう。

他教科に時間を取られる
　数学や理科の問題演習に多くの時間を取られ、英語の学習時間が後回しになるケース。
成果が見えにくい
　英単語の暗記や英文読解などは、すぐに結果が出にくいため、「やっても意味がない」と感じてしまいやすい。
勉強方法が定まっていない
　「何をすればよいか分からない」状態が続くと、やる気も時間も失われてしまいます。

これらの悩みを解決するには、時間管理の意識と、効率的な学習戦略が必要です。

英語学習に必要な1週間の時間配分

まず目安として、受験生が英語にどのくらい時間をかけるべきかを明確にしましょう。

共通テスト英語：読解＋リスニングで180点
多くの私立・国公立で必須科目

という性質上、英語は「毎日継続的に取り組むべき科目」です。理想は以下の通り。

学年	英語にかける週あたりの時間
高1～高2	5〜7時間（1日30〜60分）
高3（夏まで）	10時間（1日60〜90分）
高3（夏以降）	12時間以上（1日90分以上）

この時間をどう確保するかが次の課題になります。

英語の勉強時間を捻出する3つの戦略

① スキマ時間の積み重ねを徹底する

単語帳を持ち歩いて、電車の中や昼休みの10分間を活用するだけでも、1日30分は確保できます。音声付きの単語アプリを使えば、耳からのインプットもでき、リスニング対策にもなります。

単語暗記はアプリで1回5分 × 6回＝30分
英文音読やシャドーイングは、朝の10分・夜の10分

など、小さな習慣の積み重ねが、確実に差を生みます。

② 他教科とのバランスを再構築する

「毎日全教科を平等にやろう」とすると、結局どれも中途半端になります。英語は“積み重ね型科目”なので、他教科を週ごとにローテーションしながら、英語だけは毎日触れるように設計しましょう。

月：数学強化＋英語
火：理科強化＋英語
水：社会強化＋英語
…というように。

時間配分のコツは、「1日あたりの合計勉強時間」の20〜30％を英語に充てることです。

③ 夜の時間に“軽い英語”を入れる

夜遅くに数学の難問を解くのは非効率ですが、英語のリスニングや音読は疲れていても比較的取り組みやすいもの。寝る前の英語学習は、記憶の定着にも効果的です。

寝る前に1ページ英文読解
YouTubeで英語リスニング（字幕付き）
洋楽や英語ドラマを聞き流す

「頭を使いすぎない英語」を夜に回すと、無理なく時間を確保できます。

学習の質を高める時間管理術

ただ“長時間やる”だけでは成果にはつながりません。「量×質＝成果」であることを忘れないようにしましょう。

タイマー学習法で集中力を保つ

25分学習＋5分休憩を1セットとする「ポモドーロ・テクニック」は、多くの受験生が実践している方法です。時間を区切ることで集中力が続きやすくなります。

英文法問題集を25分集中
5分休憩中に単語アプリで復習
次の25分で長文読解に取り組む

といったように、勉強内容を細かく区切って効率化します。

学習記録をつけて“見える化”する

1日の英語学習内容を手帳やアプリに記録することで、勉強の偏りやサボりを防げます。記録するだけで「やらなきゃ」という意識が芽生え、継続しやすくなります。

おすすめの記録項目は以下の通り。

取り組んだ教材名とページ
時間（例：リスニング20分、文法15分）
振り返り（「集中できた」「分からなかった箇所」など）

英語を日常に組み込む「生活の英語化」

英語の勉強は、机の上だけではありません。生活の中に英語を取り込むことで、自然に英語に触れる時間を増やせます。

スマホやPCの言語設定を英語にする
SNSで英語の投稿を読む
英語のニュースサイト（BBC, CNNなど）を朝にチェック

こうした「生活の中の英語」はストレスが少なく、むしろ息抜きにもなります。結果的に、英語の“総勉強時間”が大きくなっていくのです。

忙しくても英語は「毎日」が鉄則

英語力は、毎日の積み重ねで伸びます。一度に2〜3時間やるよりも、「1日30分を毎日続ける」方が記憶の定着もよく、実力アップにつながります。

朝の5分単語復習
昼休みにリスニング
夕方に長文1題
夜に音読＋文法確認

このようなサイクルを作ることが、英語を得意科目に変える第一歩です。

まとめ：英語学習は時間術がカギ

大学受験英語において成功するかどうかは、学力以前に「時間の使い方」にかかっています。多忙な中でも勉強時間を“ひねり出す”工夫と、限られた時間を“最大化する”効率的な学習法こそが、英語力を伸ばす原動力になります。

焦らず、でも毎日。自分のペースで、今日から英語学習の時間改革を始めてみましょう。

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