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【小論文】文末の表現で差がつく!断定・婉曲の正しい使い分け

time 2025/10/16

【小論文】文末の表現で差がつく!断定・婉曲の正しい使い分け

小論文を指導していると、文章の構成や内容以前に「文末表現」で損をしている受験生が非常に多いと感じます。
せっかく良い内容を書いていても、語尾がちぐはぐだったり、断定しすぎて押しつけがましかったり、逆に曖昧すぎて自信がない印象になってしまうことがあります。

小論文は、意見を筋道立てて論理的に伝える文章です。
そのため、文末の表現=筆者の立場や論理の確かさを示す重要な部分です。
ここを正しく使い分けられるかどうかで、文章の印象は大きく変わります。

今回は、小論文でよく使われる「断定表現」と「婉曲表現」の違い、そしてそれぞれをどう使い分ければよいのかを、具体的な例文を交えながら解説していきます。


1.なぜ文末表現が大事なのか

小論文では、「何を言うか」だけでなく「どう言うか」が評価されます。
つまり、同じ主張でも、言い方次第で印象が大きく変わるのです。

たとえば次の2つの文を比べてみましょう。

  • ①「日本は再生可能エネルギーを推進すべきである。」

  • ②「日本は再生可能エネルギーを推進していくべきだと考える。」

どちらも内容はほぼ同じですが、①は強い断定で、②は少し柔らかい印象です。
どちらが良いかは文脈次第ですが、意見文として読者を納得させたいときには、使い分けの意識が必要です。

文末の一語で、文章の「説得力」や「知的さ」が変わります。
この感覚をつかむことが、合格レベルの小論文を書く第一歩です。


2.断定表現の特徴と使い方

●断定表現とは

断定表現とは、筆者の主張をはっきりと打ち出す表現のことです。
代表的な文末は以下のようなものです。

  • 「〜である」

  • 「〜すべきである」

  • 「〜が必要である」

  • 「〜といえる」

これらの表現は、読者に対して明確な立場を示す力を持ちます。
特に「〜である」は、小論文の文体として最も標準的で、信頼感のある表現です。

●断定表現が有効な場面

断定表現は、次のような場面で効果的です。

  1. 結論や主張を述べるとき
     例:「人間にとって読書は必要不可欠である。」
     → 筆者の意見を明確に伝えることができます。

  2. 理由をまとめるとき
     例:「以上の理由から、環境教育は初等教育段階から導入すべきである。」
     → 論理展開の締めくくりとして適しています。

  3. 中間まとめの段階で方向性を示すとき
     例:「このように考えると、地域社会の協力が不可欠であることが分かる。」

ただし、断定を多用しすぎると、文章が「押しつけがましい」印象になります。
特に、根拠が十分に示されていない段階で「〜である」を多用すると、説得力を欠くことがあります。
あくまで論理の裏付けが整った段階で使うようにしましょう。


3.婉曲表現の特徴と使い方

●婉曲表現とは

婉曲表現(えんきょくひょうげん)とは、断定を避け、柔らかく伝える言い回しのことです。
代表的な文末は以下のようなものです。

  • 「〜と考える」

  • 「〜と思われる」

  • 「〜ではないだろうか」

  • 「〜のではないか」

これらは、直接的に断定せず、読者に考える余地を残す表現です。
小論文では、根拠を提示しきれない部分や、複数の立場を考慮したい場合に有効です。

●婉曲表現が有効な場面

  1. 主張に慎重さを求めるとき
     例:「教育においてICTの導入は今後さらに重要になると考えられる。」
     → 自信がないわけではなく、「事実や流れに基づく見通し」として柔らかく提示できます。

  2. 異なる意見を尊重しつつ自分の立場を示すとき
     例:「確かに伝統を守ることも重要だが、時代の変化に対応する努力も必要ではないだろうか。」
     → 一方的でない論理展開を作れます。

  3. 結論の前段階で見解を提示するとき
     例:「このような動きが広がることで、地域の課題解決につながるのではないか。」

ただし、婉曲表現を多用しすぎると、文章がぼんやりした印象になります。
特に結論部分では、最終的に「〜である」と断定して締めるのが原則です。


4.断定と婉曲の使い分け方:段落構成の中で考える

小論文では、1つの文で完結するのではなく、段落全体の流れの中で「強弱」をつけることが大切です。
以下のようなパターンが効果的です。

●基本パターン

  1. 導入部(問題提起):婉曲表現を使う
     例:「近年、若者の読書離れが指摘されているが、その背景には情報社会の進展があると考えられる。」

  2. 本論(理由・根拠提示):断定表現で論理を展開
     例:「情報の多様化が進む現代において、読書は思考力を養う重要な手段である。」

  3. 結論(主張の再提示):断定で締める
     例:「したがって、学校教育では読書習慣を支える環境整備が必要である。」

このように、文末表現の強弱を段階的につけることで、自然な説得力を持たせることができます。


5.ありがちなミスと改善例

ミス①:「〜と思う」の多用

「〜と思う」は日常的な表現ですが、論文では主観的すぎる印象になります。
→ 改善:「〜と考える」「〜といえる」「〜とみられる」など、客観的な語を使う。

ミス②:結論まで婉曲表現で終わる

最後まで「〜ではないだろうか」で終わると、主張が弱く感じられます。
→ 改善:根拠を示したうえで、「〜である」と断定して締める。

ミス③:同じ語尾の繰り返し

「〜である」「〜である」「〜である」と続くと単調になります。
→ 改善:「〜といえる」「〜が必要だ」「〜すべきだ」など、意味を変えずにバリエーションを持たせる。


6.語尾一つで印象が変わる:読者に届く文章を

小論文は、採点者に「この受験生は論理的に考えられる」と思わせる文章を目指すものです。
そのためには、断定表現で自信を示しつつ、婉曲表現で柔軟さや客観性を出すバランス感覚が求められます。

文末の一語に意識を向けることで、同じ内容でも伝わり方が大きく変わります。
それは単なるテクニックではなく、「自分の意見をどう伝えるか」を意識する姿勢そのものです。
小論文の評価は、内容だけでなく、表現の成熟度でも決まります。


7.まとめ:断定と婉曲を自在に使いこなそう

  • 断定表現:「〜である」「〜すべきである」など、主張を明確に示す。

  • 婉曲表現:「〜と考える」「〜ではないだろうか」など、柔らかく提示する。

  • 使い分けのポイント
     - 導入で婉曲、本論で断定、結論で強調。
     - 論理の裏付けが十分な箇所で断定する。
     - 多用しすぎず、語尾のバリエーションを意識する。

文末表現の選び方ひとつで、文章の印象、説得力、知的さが変わります。
あなたの主張をより明確に、そしてより魅力的に伝えるために、ぜひ今日から「語尾の意識」を持ってみてください。


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