2022/08/25
みなさんこんにちは!
郡山家庭教師学院です。
先週に引き続き、子どもはなぜ勉強しないのか?というテーマでお届けしています。
前回の記事では、子どもが勉強をしようとしない理由を、
大人のダイエットを例にお話ししました。
大人のダイエットが成功しにくいのは、
ロールモデル(お手本)の存在がないためだという内容でしたが、いかがでしたでしょうか?
今回は、また子供の勉強をテーマにお話てしていきます。
子どもたちで言うなら、スポーツ選手や芸能人などが分かりやすいロールモデルでしよう。たとえば、イチロー選手や松井秀喜選手のメジャーリーグでの活躍を見て「格好いい!」と思う。そして、あこがれの心か ら、自分もああなりたいと願うようになる。この場合、子ども たちは親があれこれ言わなくても、自発的に目標に向かって行動するようになります。
しかし勉強では、この自然発生的なロールモデル設定は、ほとんど機能しません。理由は二つあります。
まず第一に勉強は、スポーツや芸能のように「一目瞭然」ではないからです。メジャーリーグで活躍する、世界を舞台に女優として、ある いは歌手として活躍する、などというケースは、目に見える形で子どもたちを魅了します。しかし、「勉強」はどうでしようか。昔は偉人伝を読んで感動し、たとえば医学の道を目指すなどのパターンが機能しまし たが、情報量の多い現代社会では、それは難しいでしよう。ス ポーツ選手などの活躍が連日報道される一方で、頭が切れる人 のスマートさや、格好良さは、ほとんどがビジネスの現場など、大人の世界でしかあらわになりません。当然、子どもたちがそれを目撃する機会は、スポーツや芸能などと比べて、極端に少 ないのです。
第二の難しさは、「勉強」は自分で選択したものではない、ということです。野球に興味のある子どもだからこそ、イチロー選手や松井秀喜選手に惹かれます。サッカー好きな子どもなら、中田英寿選 手や中村俊輔選手に憧れるでしよう。ロールモデルの設定自体に、子どもの趣味嗜好がダイレクトに反映されるのです。
しかし勉強ではそうはいきません。勉強することが大好きと いう子どもを除いて勉強は、たいていの場合、自分で選択した ものではなく、与えられたもの、やらなくてはならないものでしかありません。
何かを学習する時、ロールモデルの設定は非常に効果的な方法ですが、子どもの勉強ではこの道はほぼ閉ざされていると言っても過言ではありません。ロールモデルという最初のきっか けさえ見つかれば、あとは放っておいても自発的に目標に向かって進んでいく、ということは、勉強ではあり得ないと考えた方が良いでしよう。