2022/08/25
長時間頑張って勉強しているのに、
成績がなかなか上がらない
一方では
ほとんど勉強していないはずなのに成績がいい人もいます
効率のよい勉強の仕方だけでなく、
逆に効率が悪い勉強法をしているのかもしれません
今回は効率の悪い勉強法とその改善策を紹介します
その日学んだことをすぐ復習する
今日習った範囲を復習してから、
勉強を終わりにしよう
といったように、
その日のうちの復習をした方がよい
と思っている人もいるでしょう
しかし、その日のうちに復習することは効率が悪いのです
当日に復習するより
少し期間をあけてから復習するほうが、
成績の向上につながりやすい
ある実験ではこのような結果が示されています
7日後のテストでは、3日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
35日後のテストでは、8日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
70日後のテストでは、12日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
350日後のテストでは、27日後に復習した場合テストの結果が最もよかった
同じ内容の学習を時間を空けずに行なうと
「勉強しすぎ」の状態となり、
結果として学習効果が薄くなってしまいます。
最近では「分散学習」と呼ばれる勉強法が推奨されています
ベストな復習タイミングは勉強してからテストまでの期間を
およそ「1:4」に分けたとき
たとえば、勉強する日から数えてテストが100日後であれば、
およそ20日後にその内容を復習するのが最も効率的。
学習効果をより持続させるために、
テストまでの期間から逆算して復習するタイミングを決めるようにしましょう。
とりあえず勉強を始める
成績を上げたいからとりあえず勉強を始めてみるというのは、
目標が具体的でないことから
非効率的だと指摘されています。
勉強の目標をとことん明確化することが重要。
「数学の成績を上げたいから」
「英単語を覚えるために」
というざっくりした目標では
達成の手段がさまざま考えられるため、
本当に必要な勉強を特定できず非効率的な学習になりやすい。
勉強前の段階で自分のわからないところを丁寧に言語化し、
徹底的に具体化された目標をもって手段を定義することが必要。
目標を明確化するうえでは、「目標の解像度」に注意
自分が何をわかっていないのかわからないから
目標を立てられないという人もいるでしょう。
そのようなときは、
「わかるところ」まで遡ると明らかにできます。
NGな目標例:「英語力を上げたい」「英作文を得意にしたい」
OKな目標例:「英作文において、前置詞 ”with” の正しい使い方をフレーズとして定着させる」
このように、
これから取り組む勉強の目標を明確化すれば、
本当に必要な学習だけを抽出して、
効率的に実践できるようになります。
重要事項にアンダーラインを引く
教科書や参考書を読むとき、
重要だと思った部分に
なんとなくアンダーラインを引きながら勉強してきた
という人も多いのではないでしょうか。
しかし、文章にアンダーラインを引いて覚える方法は、
アンダーラインを引かずに覚える方法と
テストの結果がさほど変わらないそうです。
文章にアンダーラインを引いただけでは
雑多な情報を含みすぎているため、
依然として脳に記憶を定着させづらい状態なのです。
対策としては
余分な情報を取り除いた単語帳のようなフラッシュカード形式の勉強法
情報を文章ではなく単語レベルで簡潔にまとめると、
脳が余分な情報に惑わされず
重要なポイントを効率よくインプットできます。
教科書や参考書に線をいくつも引く代わりに、
必要な部分だけを抽出しまとめて、
オリジナルの単語帳をつくってみましょう。
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