2022/08/25
政治、経済、法律、現代社会の勉強というのは
まさに社会に出てから直結することなので
多くの人は必要だと感じると思います。
20歳になれば誰もが政治に参加する権利が与えられます。
しかしもし選挙をするときに
参議院と衆議院の国会運営や
比例代表制などの選挙の仕組みを知らなければ、
政治に参加する以前に政治への関心がもてなくなります。
国民すべてが政治に無関心となればどうなるか。
汚職が横行して国家は崩壊します。
ですから大人になってから政治に関心がないというのは
とても恥ずかしいことなのです。
法律も知らないうちに犯している場合もありえます。
しかし
「犯罪とは知らなかったので罪には問われない」
という論理は大人の社会では通用しません。
法律もしっかり勉強しなくてはいけません。
それから歴史を勉強する意味ですが、
これは大きく分けて2つの理由があります。
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1つは過去の事実を知って、
これを今の社会に生かすことです。
過去に犯した過ちも
その事実を受け止めて社会に生かさなければいけません。
よく仕事や学力テストで、
同じところを何度も間違える人がいるわけですが、
そういう人は進歩がないわけです。
それ をもっと地球規模で考えれば、
歴史の中に数々の戦争、
環境 汚染、政治的混乱の事実があるのに
それを生かさず同じ過ち を繰り返すというのは
人類として進歩がないわけです。
ですから歴史の教育というのは絶対に必要なわけです。
もう1つは人間としての
文化、教養の厚みを増すことにあると思います。
例えば修学旅行でよく行く京都や奈良ですが、
たくさんのすばらしい文化遺産があるのに
知識がなければ「へー」で終 わってしまうわけです。
いろいろな文化や芸術が残っている のに
何がいいのかわからないというのは
高い文化性のある人 間とは言いがたいでしよう。
高い芸術や文化に触れて感性を 育てようと思ったら、
どうしてもある程度の予備知識が必要です。
もし歴史に興味が持てないのなら、
歴史上の人物について調べてみたりすると面白いかもしれません。
歴史が全く苦手な人でも
戦国武将の上杉謙信くらいは知っていると思います。
謙信は戦国時代に活躍した武将です。
戦国大名の中でも圧倒的に強かったのが上杉謙信です。
なんと言っても一生涯で 戦に負けたことがなかったのです。
もうダントッで強かったわけです。
どうしてそこまで強かったのか、興味を持ちませんか?
彼は軍事戦略の天才だったわけです。
織面信長の鉄砲隊も
いともたやすく負かしてしまったのです。
相手が鉄砲を持っていては
まともに戦っていても勝てません。
しかし彼は鉄砲の弱点に気づいたわけです。
鉄砲は夜に弱い。
辺りが見渡せなければ狙いが定まりませ ん。
そして鉄砲は雨に弱い。
火縄銃ですから濡れてしまっては火がつきません。
そこで謙信は持久戦に持ち込んで、
雨が降った夜に相手陣 へ奇襲攻撃を仕掛けたわけです。
すると信長軍は混乱して
何 もできずに撤退してしまったというのです。
当時信長軍はかなり強いと恐れられていたわけですが、
上杉謙信は信長のことを
「意外に弱かった」
と言い放ったというのです。
謙信は戦では無敵の人生だったわけですが、
その人物像は仏教の信仰が厚かった人です。
幼いころからお寺に入って修 行をしていて
本来は僧侶になるところでしたが、
家督の相続 の関係で後に戦国武将になってしまったのです。
ですから信長のように領土を拡大して
天下をとろうという野望はなく、
無駄な戦はしない人でした。
なるほど本当に才能があり強い人というのは、
それだけ高 い精神性も兼ね備えているものなのかも知れません
こういう話はなかなか教科書には載っていませんが、
こういう話を早いうちに聞いていれば
歴史に興味が持てると思います。
教科書や参考書を暗記していくというのは
普通だったら辛いものがあります。
辛いと思うのは興味と関心がないからです。
つまり歴史でも他の教科でも興味が持てるように
自分なりに工夫するということも大事なわけです。
例えば人物事典や伝記を読んでもいいでしよう。
百科事典や歴史マンガを活用してもいいでしよう。
NHK大河ドラマのDVDを借りて見てもいいでしょう。
司馬遼太郎の小説を読んでもいいでしょう。
今回は歴史のことを中心にお話ししましたが、
地理にても同様のことが言えるのです。
先生の教え方が悪いとか、
学校の教育制度が悪いと批判する前に
自分で興味が持てるように工夫することです。
というわけで社会の勉強を一生懸命して、
高い文化性と常識のある人間になるか、
ワイドショーやバラエティ番組のことしか話題にできない人間になるか。
それはあなたの価値観次第だと思います。