2022/08/25
定期テストが終わったある生徒にたずねました。
私「数学のテストは目標点に届きましたか?」
生徒「ハイ,80点は取れました。」
その生徒の目標は80点。
私は答案を見せてもらいました。
ところが,テストの点数は76点・・・。
「?」と思った私は,生徒にたずねました。
「目標は80点だったよね?76点じゃ,目標には届いていないんじゃない?」
「ケアレスミスで6点落としたので,それが取れていれば,80点です。」
「???!」
冗談みたいな話ですが,この生徒のように,ケアレスミスを甘く見ている生徒が非常に多いです。
彼らのロジックは次のとおり
普段なら解ける問題をたまたま間違えた
↓
これはケアレスミスだ!
↓
ケアレスミスは解き方がわからなかったわけではない!
↓
次に同じような問題が出たら間違えるはずがない
↓
次は正解できるから,今回のケアレスミスは必ずしも失点ではない
ケアレスミスは,間違いなくあなたの実力です。
ケアレスミスは,たまたま間違えたのではありません。
ケアレスミスは必然です。
あなたは次のテストでも,必ずケアレスミスをします。
つまり,今回の点数こそ,あなたの真の姿なのです。
ケアレスミスをなくすのはとても大変です。
解き方がわからない問題であれば,
解き方を覚えれば解くことができます。
しかし,ケアレスミスは,解き方がわかっているのに間違えたわけですから,
解き方を確認するだけでは,ケアレスミスをなくすことはできません。
ケアレスミスをなくすには,徹底的に反復練習をするしかありません。
テスト本番で間違えてしまうのがケアレスミスですから,
テスト本番で間違えない練習をしなければなりません。
言い換えれば,緊張感のあるテストの中でケアレスミスをしない練習をする必要があるのです。
受験本番まで,あと何回テストを受けることができるでしょうか?
「ケアレスミスだから大丈夫」なんて思っていては,いつまでたってもケアレスミスはなくなりません。
ケアレスミス対策の第一歩は,ケアレスミスの重さを自覚することから始まります。
1点が合否を分ける受験だからこそ,取れる点数を確実に取れるようにしていきましょう。
高校受験は一発勝負!
次はありませんので・・・。