まず、学習というものの本質について、
知っておいて頂 きたいことがあります。
コンピュータの用語に
「インプット」と「アウトプット」
という言葉がありますが、
勉強にも「インプット学習」と「アウトプット学習」
というものがあるのです。
インプット学習とは、
先生の授業を聞く、
といったやり方に代表される学習法のこと。
読書のみの学習なども、インプット学習の一例です。
これで完全にインプットされていれば、
万々歳ということになるのですが、
「インプット」が受け身的に行われるため、
どうも次の三つのパターンのうちのどれかに終わることが多いようです。
・情報がインプットされずに素通りした状態。
・情報が定着せずに、突き抜けた状態。
・情報を理解できずに、跳ね返した状態。
これに対してアウトプット学習は、
インプットした情報を自分なりに出力しようとする訓練です。
すなわち、自分なりに理解したことを、
外に出そうとする作業、
それがアウトプット学習です。
インプットした情報が定着していなければ、
アウトプットできませんから、
理解度の確認になります。
またアウトプットすることで、
インプットされた情報が定着するという効果も期待できます。
「漢字を何度も書いて覚える」などが、
最も分かりやすいアウトプット学習の例でしよう。
練習問題を解くのも、アウトプット学習の一つ。
たとえば英文法の学習では、
先生の説明を聞き、教科書の説明を読んだ程度で、
学習項目が定着するはずがありません。
だからこそ、演習問題を解いて(書いて)身につける、
という作業が必要なのです。
そして、学校ではこのアウトプット学習が、
あまりにも少なすぎるのが現状です。
もちろん、学校で与えられる練習問題で十分な子どももいます。
実際のところ、学校の練習問題 (アウトプット) だけで、
完全にインプットできる子どもは、
学年によっても違いますが、
全体のせいぜい2、3パーセントとイメージしておけば良いでしょう。
たとえ塾に通っていても、
集団指導型の塾では問題演習より、
各単元の解説が中心になりますから、やはり足りません。
塾で与えられる練習問題で十分という子どもは、
約10パーセント程度でしようか。
「塾にも行かせ、それなりに勉強している、
させているはずなのに、なぜか成績があがらない」
という問題は、
実はアウトプット学習の不足に原因がある場合が多いのです。
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おすすめ教材
ここからは、中学生にお勧めの教材を紹介します。高校生にお勧めの教材は
こちらをご覧ください。
英語
キクタンは文字通り耳で覚える単語集(CD2枚収録)。教科書に出てくる単語だけでは不十分。定期テストは乗り切ることができても、実力テストでは教科書に出ていないものもバンバン出てきます。中学生必携の単語集です。
文法事項が詳しく説明されています。この参考書の良いところは動画で授業をしてくれるところ。英語嫌いの生徒でもすんなり頭に入るでしょう。
「ホントにわかる」シリーズよりも内容は易しめ。監修は山田暢彦先生。このテキストを使って
YouTubeでとってもわかりやすい授業を公開しています。
こちらのテキストは教科書準拠。丁寧な解説に教科書の内容に沿った問題で学習を進めることが可能です。付属のCDでリスニング対策もばっちり!
中学3年間の基礎がコンパクトにまとまっています。高校入試の準備として使うと効果的です。
数学
とても見やすく、動画付きで理解もしやすい教材。基礎から徹底的に学習するのにぴったりです。
数学と言えば数研出版。中学生用のシリーズもご多聞に漏れず秀逸です。数学が好きな生徒にはピッタリ。自学でもメキメキ実力アップ。
中学数学の総まとめ教材。カラーページが多く、数学嫌いの生徒や数学が苦手な生徒でも取り組みやすくなっています。
国語
現代文のカリスマ講師、出口汪による教材です。中学生向けに書かれていますので、わかりやすい表現になっています。文章の読み方、問題の解き方などを徹底的に解説。現代文が苦手な高校生にもおすすめです。
国語は一度得意科目にしてしまえば、勉強をしなくてもコンスタントに高得点がとれる教科です。理論編で問題の解き方を学んだあとは、こちらの問題集で力を定着させましょう。
理科
マイスタディガイドは手書き風イラストで分かりやすい参考書。理科の暗記学習はこれでばっちり!
付属のネット動画がとてもわかりやすく、まるで家庭教師の授業!基礎から標準レベルの力をつけるためには最適なテキストです。
タイトル通り、図や表がふんだんに盛り込まれたビジュアル参考書。勉強の仕方も説明されているので、テキスト通りに勉強を進めていけば、中学理科の各分野の理解が深まります。
基礎から標準レベルの知識を効率的に身に着けることができます。一人でも学習を進めやすく、編者のこだわりが随所に感じされます。
社会
マイスタディガイドは手書き風イラストで分かりやすい参考書。社会の暗記学習はこれでばっちり!
ハイレベルな参考書。社会が大好きな生徒はこの一冊でどんどん自学を進めるとぐんぐん実力がアップします。
地理はやみくもに暗記してモス部に忘れてしまいます。地図と関連付けながら覚えていくのがポイントです。こちら教材の動画を見なが具体的なイメージを描いて勉強を進めていくことができます。
歴史の勉強は、頭の中に年表を作ることが重要。この教材は動画と連動した学習で、現代までの時代の流れを無理なく覚えていくことができます。
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公民が苦手な生徒にはこちらがおススメ。基本からしっかり教えてくれるます。
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こちらの問題集は受験生の50%以下の生徒しか解くことができなかった難しい問題を集めた問題集です。偏差値は相対評価なので、みんなが解けない問題を解くことができるようになれば偏差値60が突破できるようになってきます。こちらの問題集もすべての問題に正答率がついています。正答率30%以下の問題が解けるようなれば、実力は相当なものです。何度も何度も繰り返し解いて応用力を伸ばしましょう。