さて、前回の記事では、
数学は暗記教科か?ということについてお話をしました。
数学を勉強する上で一番大事なことは計算力です。 計
算力が数学のすべての基本です。
計算のスピード、正確性を
日々鍛えておくことは大変重要です。
一昔前は小学生の百マス計算が話題になっていました、
人間の脳は計算を繰り返すことで
活発に働いていることが証明されています。
そして四則演算などの単純計算ほど活発に働くということです。
脳機能開発研究で有名な東北大学の川島隆の実験では
問題Aのような小学校低学年レベルの計算を、
テンポよくどんどん繰り返すと
多くの人の脳は活性化していました。
しかし実験方法を少し変えてみると面白い結果が出たのです。
問題A
15- 7 =
12– 9 =
13-6 =
問題B
12+9×12ー14-2×(13-2)+25
ある大人の織験者が
問題B のような複雑な問題で測定したところ、
脳の活動がびたりとストップしてしまったので す。
被験者は考えている最中に制限時間がきて、
結局1問も解けないで実験が終わってしまいました。
これは何を意味するのでしようか。
普通問題を難しくしたら
もっと脳は働くのではというのが大方の予想かと思いますが、
結果は逆だったわけです。
さらに別の実験から次のようなこともわかってきたそうです。
それは問題に慣れてしまうと
脳の働きは止まってしまうということです。
例えば
3 – 5 =
9 – 7 =
4+8=
など一桁の計算は普通の人なら簡単なので、
繰り返してい るうちに慣れてしまいます。
そうなると脳は働かなくなってしまうというのです。
ところが今度はこのような計算を
できる限りスピードを上げて解こうとすると
再び脳は働き始めるというのです。
小学生がやっている百マス計算は
簡単な計算を繰り返して いるわけですが、
ものすごいスピードで解いていますから
脳を鍛えるという意味では効果があるのでしよう。
つまり人間の脳は
解き方がよくわからないものを解こうと してもなかなか動かない。
逆にやり方がわかるものを反復すると
脳がどんどん動き始める。
しかしそれが慣れてしまうと
また脳は動かなくなってしまう。
ところが慣れてしまっても
普段よりもスピードを上げて反復すると再び脳は動き始める。
そういった性質が脳にはあるようなのです。
このことは受験勉強のやり方において、
大きなヒントになるのではないでしようか?
つまり問題集をやる時に、
自分のレベルをはるかに超えるような問題を解こうとしても
頭は働かないということです。
だったら解けるような状態にしてから
解けばいいのではないでしょうか?
解ける状態にするには、
以下のような3つの方法が考えられます
(1)教科書・参考書を使ってできないところまで戻って勉強しなおす
(2)例題をどんどん理解する
(3)解けない問題の解説を読んで理解する
(1)は勉強の大原則です。
(2)は例題を深く理解することで
同じパターンの問題を解ける状態にする作業です。
(3)は再び同じ問題を解く時に、
解ける状態に近づけるために当然するべき作業です。
そして冷静に考えればどれも当たり前のことなのですが、
壁にぶつかってしまう人は
これら「解けるようになるための方法」を
忘れてしっているのだと思います。
「何で自分は解けないのだろう?」
「自分は何を勉強してもだめなのだろうか?」
「結局自分は苦手な科目はいつまでたっても克服できないの だろうか?」
違います。
「解ける状態にする作業をしていないだけ」
なのです。
やることはとってもシンプルです。
解き方を理解するだけではなく、
解くことができるようになるまでやってみましょう。





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