競争についてこう考える人がいます。
「競争はやる気を出すためにも絶対に必要だ」
さて皆さんはどう考えるでしょうか。
簡単にそうだと納得してはいけません。
確かにそうかもしれ ませんが勉強に関して言えば、
いい面と悪い面があることを考えていかなければいけません。
経済の面で見ていきますと、
旧ソ連 (現在はロシア) などの社会主義経済と
アメリカをはじめとする資本主義経済というのがあります。
社会主義とは簡単に言えば競争をしないほうがいいという思想です。
国が会社に対して強く介入をして
給料格差が生じないようにしたわけです。
権力のある人もない人も、
才能がある人もない人も
平等に生活ができるようにすることが目的です。
一方資本主義は誰でも自由に競争してくださいという思想です。
ですからがんばった分がそのまま給料に反映されます。
日本はアメリカの流れから資本主義経 済をとってきましたが、
政府も経済にある程度介入しながら
バランスをとってやってきました。
現在では旧ソ連のような社会主義経済というのはなくなりつつあります。
経済を発達させるには
自由競争はある程度 あったほうがいいわけです。
がんばっても報われないという社会では
みんな仕事をがんばらなくなってしまいます。
ところが資本主義経済が進みすぎると
今度は経済的格差が大きくなりすぎて、
お金持ちはとことんお金持ちで、
貧乏人はとことん貧乏という社会になってしまいます。
まさにアメリカがそうであり、
日本もそうなりつつあります。
つまりもともと弱い立場の人は救われない
という社会になってしまうのです。
競争がいいか悪いかというのは
複雑な問題であり簡単に語ることはできませんが、
受験勉強という観点から言えば、
競争は確かに刺激にはなります。
しかしもともと勉強が苦手な人もいるわけで、
そういう人たちが
競争がすべてだと勘違いしてしまうとどうなるでしようか?
「結局自分は勉強しても周りの人には勝てないからやってもしようがない」
そう思ってしまう可能性があります。
これではせっかく教養を身につけられるチャンスも
無駄になってしまいます。
競争は確かに刺激にはなりますが、
それがすべてではないという認識が必要なわけです。
例えば次のような例を考えてみましよう。
A君は前回の英語のテストは80点で今回は85点取れた。
B君は前回の英語のテストは30点で今回は70点取れた。
A君とB君でどちらが立派でしょうか。
私の考えではB君のほうがずっと立派です。
確かに点数だけ比べたらA君のほうが上ですが、
B君は40点も点数を伸ばしたわけです。
勉強の成績は人と比べるのではなく
自分と比べるのが本当だと思います。
人の能力は個人差があるわけですから
人と比べること自体意味がなく、
自分がどれだけ伸びたかを
シビアに考えることのほうが大事です。
では、もともと100点をとっている人は
伸ばしようがないじゃないかと思うかも知れませんが、
そういう人は自分の不得意科目を伸ばしたり、
読書を今まで以上して教養を身につけたり、
部活動をがんばったりして、
勉強以外のことでがんばればいいだけです。
大人になれば嫌でも生存競争にさらされます。
しかし競することがすべてではなく
能力のある人も弱い立場にある人も
みんなが教養を身につけ、
みんなが人間らしい生活を送れるようになることも大事です。
競争はうまく利用して
お互いを高めあうことも大事ですが、
競争に負けた人への配慮も大事だ
ということをぜひ心に留めておいてほしいと思います。
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