2022/08/25
コーチングのテクニックに習熟するためには、
自分と問答せよということを、
前に述べました。
ここでは、
コーチング術を (手っ取り早く)身につけるための
三大原則をお教えしましよう。
それは、
・答えは本人 (子ども) が持っている
・本人は、問題を解決する能力を持っている
・本人から答えを引き出す過程がコーチングである
という三点です。
たったこれだけのことを肝に銘じておくだけで、
今日からあなたも立派なコーチです。
コーチングは
「人に自らの考えで行動させる」手法ですから、
「質問型のコミュニケーションを用いて、
相手に自分がとるべき行動を選択させる」
というものでした。
「でも、どう質問すれば?」
と不安を感じる必要はありません。
コーチングのマジックワードは次の三つです。
・なるほど (受け入れ)
・どうすればいいと思う? (問いかけ)
・○○なら大丈夫だよ (励まし)
基本は「どうすればいいと思う?」を連発すること。
そして 「なるほど」と受け入れ、
「大丈夫だよ」と励ます。
コーチングのテクニックは
たったこれだけで良いのです。
あとは最後にもう一ひねり、
「いつごろまでに、何をどこまでできるかな?」
と、お子さんに目標達成までの期日を考えさせ、
決定させるだけ。
中でも「受け入れる」「励ます」の部分が、
非常に重要です。
「ダメ・・・」
「でも・・・」
「しかし・・・」
「違う・・・」
「絶対〜ない」
などの否定的な言葉は、
口にしないようにしましよう。
「ダメじゃないの!」を
「~するにはどうすれば良いと思っているの?」に
「ちっともやらないんだから!」
「○○をしなさいって言ったでしよ!」を
「いつごろまでに、何をどこまでできると思う?」
に変えるのです。
最初のうちは努力が必要です。
多大な努力が必要なことから、
日頃、子どもに対して、
どれ ほど否定的な言葉を繰り返していたか、
気づくことになるでしょう。
ついつい禁句が口からこぼれ落ちそうになったら、
最初はウソでも良いですから、
「なるほどね」を連発することです。
外部から強制された行動はハッピーではありません。
しかし、自ら選択した行動は、
人間をハッピーにします。
「へンなこと約束しちやったな」
と思っても、命じられた時のようには、
苦にならないもの。
同じ行動をとっていても、
それに至るまでのプロセスの違いで、
精神状態や意欲に雲泥の差がでます。