敬語の判別ができれば、もう「誰への敬意か」で悩むことはない。
問題文中に敬語が出てきたら、出題者としては、それにからめた問題をつくりたくなるのは当然の心理だろう。
問われている敬語の種類によって 「敬意の相手」もちがい、「誰への」あるいは 「誰からの」敬意かを判定できなければ、あらすじや人間関係の理解はできないからだ。
そこで敬語の“最低限の知識一だが、問題文に出てきた敬語が尊敬語か、謙譲語か、丁寧語かをすぐに判別できるようにしておいてもらいたい。それができたうえで、各語の訳を覚えておこう。
では、三種類の敬語について、「誰を敬っているか」「誰への敬意か」 を確定する作業を紹介する。これは丸暗記してほしい。
①尊敬語は「作業をする人を敬う」
②謙譲語は「作業を受けとる人を敬う」
③丁寧語は「その丁寧語を含むワン・センテンスを直接味わう人を敬う」
敬語問題は、この “敬意確定作業一を使いこなせば、どんなものでも解けるはずだ。複雑なことはなにもない。迷ったときは、すぐにこの基本に戻り、冷静に考えて問題にとり組んでほしい。では、例をあげて説明しよう。
〔尊敬語の敬意確定作業〕
「大将が家来を打ち給か」と書かれていたら、「給ふ」という尊敬語を使って、「打つ」という作業をする人、つまり大将に対して敬意が向けられている。「打ち給ふ」 は大将に対する敬意を表わしているわけだ。
〔謙譲語の敬意確定作業〕
「合戦で武将が敵方の大将を討ち申す」なら、「申す」という謙譲語を使って、「討つ」 という作業を受けとる人、つまり「討たれる」大将に対して敬意が向けられている。謙譲語は混乱しやすい受験生も多いので、もうすこし説明を加えよう。
「討ち申す」 の場合、「討つ」という作業を受けとる人は、「討たれた人」だとすぐにわかる。
では 「姫泣き申す」 はどうだろう。古文が苦手な受験生は、つい 「姫」と答えてしまう。この場合、「泣く」という作業を受けとる人は誰だろうと、まず考えてほしい。間違っても「姫」という答えは出てこないはずだ。作業を受けとる、つまりここでは 「誰のことを思って姫が泣いたのか」 と考えればいい。姫が光源氏を思って泣いたのな ら、敬意は 「光源氏」 に向けられていることになる。
〔丁寧語の敬意確定作業〕
物語文などで、「A大将がB大将を討ち候ふ」とある場合、「誰がこのワンセンテンスを直接味わうか」 には、三つのケースがある。
①地の文の中にある場合 ・・・地の文というのは、筆者の語りの部分で、それを“直接味わっているー のは読者だ。つまり、この場合、読者を敬っていることになる。
②「 」 の中にある場合・・・ 「 」 のセリフを直接味わうのは、「 」のセリフを言った人の、物語中の会話相手である。
③『 』の中にある場合・・・ ②と同様、『 』のセリフを言った人の、物語中の会話相手になる。
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