出題者は、単純なク終止形が正解になる問題はつくりたがらない。「傍線部の漢字にふりがなをつけよ」 という問題は、古文でもよく出題される。そのなかでも狙われるのが、カ変動詞「来」や下二段動詞「寝」だ。この手の問題の場合、直後に助動詞があれば、その助動詞が何形接続なのかを判定すれば、即答できる。
ところが 「来」 の場合は、未然形、命令形でともに 「こ」と読み、しかも現代語の感覚では、「来」と「こ」が結びつきにくく、答えにくい。そのため、未然形・命令形として本文に出てきたときに、傍線を引かれて狙われる。とくに、文末に命令形として出てきた「来」 に傍線を引き、正しく読めるかを試す問題には要注意だ。
「来」(カ変)の活用
こ・き・く・くる・くれ・こ(よ)
例題28 早稲田大学(法)
〔問〕 傍線部bの読みを、ひらがなで書け。
〔本文〕 とささめきて、時かはさずもて来。
「来」が、会話文を含め、いわゆる文末にきて問題をつくられるときは、九九パーセント終止形ではなく、命令形と考えていい。命令形の 「来よ」 は、 「よ」を省略して 「来」と書く場合が多いから、このようなひっかけ問題をつくってくる。もちろん正解は 「こ」だ。
この、もっとも受験生になじみのある終止形を正解にしたくないという出題者心理は、なにも読み方の問題に限ったことではない。助動詞の活用形を選ぶ問題などでも「終止形は正解にしたくない」という発想が役に立つことが多い。
ただし、読み方でいえば、下二段動詞「寝」の場合は、終止形の読み方がよく問われる。この動詞は、現代語の感覚では出にくい終止形の 「ぬ」 を出題者は狙ってくる。「寝」の終止形は「ぬ」と、しっかり覚えておこう。
「寝」 (下二) の活用
ね・ね・ぬ・ぬる・ぬれ・ねよ
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