前の空欄には後の選択肢、後の空欄には前の選択肢というク逆転構造
二つの空欄に入れる選択肢を選ぶ問題の場合、候補はしぼれたものの、最終的にどの選択肢をどの空欄に入れるかで迷うことがあります。最終的な判断をいままでカンに頼っていた受験生に、確実に得点していくための 方法についてお話ししましょう。
例題 早稲田大学(教育)
〔問〕 傍線部FおよびGの主語はだれか。次の1~7からそれぞれ最も適当なものを選べ。
〔本文〕 御透き影のおはしまさねば、Fあやし叱おばしめしけるに、まるりつかせ給ひて、御くるまかきおろしたれど、Gえしらせ給はず。
1 小一条大将 2 閑院大将
3 この殿(道隆) 4 禰宜
5 神主 6 御堂(道長)
7 御前ども
この問題は、空欄でなく傍線部が問われていますが、考え方はまったく同じものです。どうやって選択肢をしぼっていくかですが、ここではFとGに敬語表現が使われていることが大きなポイントになります。問題文中の敬語の使われ方に注目することで、登場人物の上下関係
が見えてきます。Fの 「おぼしめしける」という尊敬語、Gの 「せ給はず」という最高敬語から、FとGの主語の人物は位の高い人である
ことがわかります。そこで、ここでは問題文の全文をのせてはいないが、選択肢の人物がそれぞれどのように扱われているかを見るために、問題文の一部を抜き出して見てみましょう。
「大将殿たちのまるり給へる」
「禰宜・神主も心得て」
「この殿ーさせ給ひし」
「御堂おりさせ給へるに」
「御前どもえおどろかし申さで」
敬語の使われ方から、「この殿」と「御堂」 は相当に位が高く、二人の「大将」、「薦宜」 と「神主」、「御前ども」 は、その二人ほどは高い位でないということがわかります。それでは、FとGには位の高い人物がはいるのだから、選択肢は3と6の二つにしぼれるのです。
では、F-3、G-6となるのか、F-6、G-3となるのでしょうか。傍線部はF、Gの順に並んでいる。いっぽう選択肢は3、6の順になっている。こういった場合、前の傍線部(空欄)には後の選択肢、後の傍線部(空欄)には前の選択肢を入れると正解になる可能性がきわめて高い。これが、2つの空欄に選択肢を入れる問題では、空欄の順序と正解選択肢の順序は比例関係にならない」、つまり逆転構造をもつということだ。この問題は、この視点を用いることで、F-6、G-3と正解が出てしまうのです。ただし、この視点は、この例題のように、なんらかの手段を用いて選択肢をしぼり込み、それでも、どうしても正解を出すところまでたどりつけないという場合に、奥の手として用いるようにしてください。
四つ以上の空欄でも、最初と最初、最後と最後は対応しない
本文中の四つ以上の空欄または傍線部に、それと同数もしくはそれ以上の選択肢がある場合、さきほどの視点と、前項でやった並べ換えの視点合体一して、最初の空欄と最初の選択肢、最後の空欄と最後の選択肢は対応しないという傾向が強くなります。出題者は、空欄と選択肢が順に結ばれるのをイヤがります。できるだけ無秩序に並べて、受験生を混乱させようとします。この出題者心理を逆手にとって、最初と最初、最後と最後は結びつかないという目をもつだけで、正解に達しやすくなるはずです。
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