和歌の掛詞でも頻出の「ながめ」は、心情理解のキーワード出題者の立場からすると、受験生が文章のあらすじをつかんでいるかどうかを知るためには、登場人物の心理を尋ねるのがもっとも手っとり早い。
そこで、文中に心情を理解するためのキーワード、とくに登場人物の暗い気持ちを表わすことばが出てきたら、まず設問をつくってくると考えていい。ここでとりあげる、ひらがなの 「ながめ」 はその代表格だ。この単語は文中にもよく出てくるし、和歌の掛詞としてもひんぱんに使われる。ひらがなで「ながめ」と出てきたら、登場人物は暗く沈んだ気持ちであると考えていい。これだけでも、あらすじの理解はある程度深まるはずである。
「ながめ」 は、下二段動詞「ながむ」 の未然形および連用形であるが、ただ単に 「眺める」と訳すだけでは点はもらえない。「ながめ」 は、「眺める」と「長雨」 の掛詞としてのニュアンスを訳さないと点にならない。「ながめ暮らす」とくれば、「長雨がしとしととうっとうしく降るような暗い気持ちで世を眺め暮らす」と解釈するわけだ。
例題 法政大学(経)
〔問〕 右の文の傍線部分の解釈として、次のどれが適当か。
〔本文〕 ひねもすにながめ暮らして、世の人の~
ア 物思いがちに暮らして
イ ずっと見つづけていること
ウ 高い所から見渡していること
正解は言うまでもない。当然アの 「物思いがちに暮らして」だ。たいせつなのは、「ながめ」と、ひらがなで出てくることで、和歌に 「ながめ」とあれば、 100パーセント 「長雨」と 「眺め」 の掛詞と考えていい。
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おすすめ教材
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