「これ」「それ」「この」「その」などの指示語も、
文章読解の強力な武器となります
指示語は直接設問となる場合も多いですね
筆者があることを述べて、
すぐにそれをもう一度述べたいとき、
何度も同じ言葉を繰り返すと文が不格好になるので、
指示語に置き換えようとします
その置き換えられて物を指示内容といいます
ところが、筆者があることを述べてから、
ずいぶんと時間がたってから同じことを言うときは
たいていは指示語を使いません
すでに述べたことを簡単に言いなおすことがほとんどです
つまり指示語は、
直前に述べられた指示内容をさすときにしか使われないんですね
このように、指示語は指示内容との距離が非常に重要ということになります
現代文の設問で
指示語の指示内容を問われた場合は
指示語に近いところから探すということが鉄則になります
しかし、必ずしも指示内容が指示語の直前にあるとは限りません
そんな場合はどのようにして指示内容を探せばよいのでしょうか?
指示語はすでに述べたことの繰り返しを避けるために用いられます
後の内容を置き換えたものではありませんので、
指示内容は指示語よりも前の部分に求められることになります
この法則は100%とまでは言えませんが、
99.9%当てはまりますので覚えておいてください
どうしても指示語の前に指示内容が見当たらない場合のみ
指示語の後の部分から指示内容を求めるようにしましょう
このようなパターンの問題はかなり難易度が高いものです
正解できればライバルとの差がつきます
また、指示語には二重指示語というものもあります
二重指示語とは、
指示内容に指示語が含まれている指示語です
ちょっとややこしいですね
具体的には次のような文に二重指示語が見られます
自然を対象化してとらえるという姿勢が、日本人には希薄だった。これは自然科学的な思考を発達させるには、きわめて不都合な姿勢だった。だが、そのことのプラス・マイナスは、にわかに断じがたく、それは巨大科学の功罪が厳しく問われている今日以降に、課題として残されている(九州大)
傍線部の「それ」が示す内容について考えてみましょう
「それ」の指示内容は「そのことのプラス・マイナス」です
このように、指示内容の中に指示語が含まれているものが
二重指示語です
傍線部「それ」の内容を問われた場合、
指示内容に含まれている「そのこと」の内容も明示しなければなりません
「そのこと」は「自然を対象化してとらえるという姿勢」をさしていますので
「それ」の指示内容は
『自然を対象化してとらえるという姿勢のプラス・マイナス』
となります
ややこしいですね~
二重指示語に関して問われた場合には、
それぞれの指示語がさす指示内容をしっかりつかむことが重要です
指示内容は近いところから探していくということが鉄則ですが
どこまでの距離だったら指示語を使い、
どのくらいの距離以上離れてしまったら指示語を使うことが不適当、
という明確な基準はありません
いいかえれば
筆者が指示語の指示内容がまだ読者の印象に残っていると判断すれば
指示語を使いますし、
もう読者の印象にはないだろうと思われれば
指示語を使わずに指示内容を簡潔に言い直してくるわけです
出題者が難しい問題を出そうとすれば
指示語と指示内容が離れているものを取り上げるようになってきます
指示内容を正確につかむための手順は次の通り
1.指示語の直前の文を吟味する
2.指示語より距離が離れた前の文を吟味する
3.指示語の直後を吟味する
たいていの場合は手順2までで正解が見つかります
あとは、二重指示語に気を付ければ大丈夫です
指示内容をこたえるときに
答えの中に指示語が入ってしまっていては正解とはなりません
この点は意外とミスを犯しやすいので気を付けてくださいね!
kkgakuin

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