2022/08/25
英語と並んで、算数、数学は、
積み重ねが大切な科目です。
学習内容の理解に穴があると、
次のステップに進んでいけませんし、
たとえ進んでも穴の開いたバケツに、
十分な水(実力) は溜まりません。
また、「うちの子どもは計算ミスが多くて」と、
気軽におっしやる 親御さんがいらっしやいますが、
ケアレスミスは要注意です。
なぜならそれは、注意力が欠けていることを意味しているから。
「これさえ間違えていなければ、もっと良い点が取れたのだから」
と甘く見るのは禁物です。
たしかに、根本的にわかって いない子どもより、
内容を良く理解してはいるのですが、
些細 なことで間違える子どもは、
本筋に関係のないところでミスをして、
割をくう大人に成長するかもしれません。
スポーツでも勉強でも、
あるいは実社会での競争でも、
勝負はほんのタッチの差で決まるものです。
「取れていたはずの点」で負けることほど、
悔しいことはありません。
計算ミスを軽く見て、
お子さんに「負け癖」をつけないように気をつけて下さい
間違えた問題は、
単に解き直しをするだけではなく、
問題を写すという子もよい方法の一つです。
つまり、「間違いノート」を作るのです。
子どもたちは勉強というものを、
先生の話を聞いたり、
本を読んだり、問題を解いたりすることだと考えています。
ですから、
かなり強度に勉強アレルギーの子どもでも、
間違えた問題を「写す」という単純作業には、
意外に抵抗を感じないのです。
最初は一問でもかまいません。
間違ったところを写す作業を行ったら、
良くやったとほめてあげましよう。
本人はそうとは思っていなくても、
それは確実に「勉強」ですし、
勉強の習慣が身につく行為です。
また学年が上がれば上がるほど、
後から見直しをするのに、
間違いノートがどれほど役に立つか、
自分で気づくようになります。
そうすればしめたもの。
間違いノートはいろいろな意味で、
子どもに勉強の習慣をつけさせるに良い方法です。
「ー見勉強に見えない作業で勉強癖 がつく」
ということを覚えて置いてください。
なお、消しゴムは使わないのも、
ノートに関連した良い学習態度の一つです。
消しゴムは、言わずと知れた間違ったところ
を消してしまう道具です。
ところが勉強は、
間違ったところが重要なのです。
間違えたところには、
大きくバツを書いて、
その横か下にもう一度書き直すようにと、
コーチングしてください。
こうすると、
「さっきどこで間違えたんだっけ?」ということがなくなります。
次に見直す時に、
前回のミスが確認できて
写すべき場所が一日瞭然です。
消しゴムを使うとノートがよごれるし、
消す時間もかかります。
間違いが多くても、
気にすることはまったくありません。
昔から「失敗は成功のもと」と言うではありませんか。
間違いが多いほど、
次にできるようになることが増える。
そのくらい ポジティブに考えておきたいものです。
お子さんのコーチングを行う際、
間違っても「きれいに書か れているかどうか」を、
チェックポイントにしないで下さいね。