2022/08/25
ほとんどの方が、勉強の成果をすぎに感じたいと望みますが、これはほぼ不可能です。例えば、英単語を頑張って100こ覚えたところで、英語がペラペラ話せるようにはなりません。あまり即効性を期待しすぎると「自分は勉強に向いていないのだ」という変な自己嫌悪に陥ってしまいます。
これはとても大切なことです。例えば、いま皆さんが成績1のところにいるとします。そして、勉強の目標成績を1000に定めます。勉強してレベルアップすると成績は2になります。さらに努力を続けていくと成績レベルは4になり、続けていくことで、8、16、32、64と少しずつ累積効果を示しながら成績が上昇していきます。しかし、しばらく努力を重ねたところで、まだレベルは64です。1000問目標に比べれば、1から64へのレベルアップはほとんど上昇していないかのように思えますよね。ですから、皆さんはこの時点で、「なんでこんなに頑張っているのに自分の成績が上がらないのだろうか」「自分は才能がないのかもしれない」と真剣に悩んでしまうと思います。そして、1000レベルに達した友達を見ると、「とてもかなわない」「あの人は天才なんだ」と思うはずです。ほとんどの人は、この時点で自分の力に見切りをつけて勉強をあきらめてしまいます。
しかし、忍耐強く勉強を繰り返すことのできる人ならが、その後成績は必ず上昇していくのです。64までくれば、次は128レベルです。もっと頑張れば256レベルです。ここまできたら、あと2段階レベルアップすれば、目標の1000レベルに到達することができます。ここまで努力してようやく勉強の効果が目に見えて確認できるようになるのです。これが、勉強と成績の関係の本質です。そして、もうひと言ひきの努力をすれば、突然目の前に大会が開けるように急に視界が開けて、物事がよく理解できるようになったと感じる瞬間があります。こうした現象はまさに勉強の累積効果によるものなのです。
学習時間が短くては、累積効果は表れません。成績は勉強時間に比例して上昇していくわけではありません。しかし、ある一定の時期を過ぎると急激に勉強の成果が表れてきます。それが半年後なのか、1年後なのかはわかりません。大切なことは、「勉強の成果はすぐには出ない」ということです。このことを胸に刻みつつ日々勉強を続けることです。ですから、あなたが勉強の習慣をつけられるかどうかということは、その後の成功を手にすることができるか否かを大きく左右する要素なのです。勉強を継続することすらできなければ、スタートラインにすら立てないのです。なかなか成績が伸びない低空飛行の時に、勉強の成果の曲線を理解しながら、自分を律して勉強を続けていきましょう。残念なことに、勉強の成果が表れない人の大半は、この低空飛行時に勉強をあきらめてしまっているのです。ますは、1日1時間で構いません。勉強する習慣をつけていきましょう。