2022/08/25

第5の作業 ある状況を規定する言葉(規定語)に印をつけていく。
①否定語 形容詞
「ない」「なし」の活用語のすべて。
打消の助動詞「ず」の活用語のすべて。および、それに準ずる「不」「ありません」などの語。 この否定語の部分には、✔の印をつける(例・それは真実ではない)。実は、否定語のある文章は、出題者にとってたいへん問題が作りやすいため、否定語のそばに答えあ
るいは答えの材料がある可能性がきわめて高い。この印は重要だ。
②逆接接続語
「しかし」 「けれども」 「とはいうものの」「とはいっても」 「だが」 「逆に」 「反対に」「むしろ」などは□で囲む(例・だが、彼女はいってしまった)。
③順接接続語
「ゆえに」 「よって」 「したがって」 「だから」「つまり」 「ーのため(に)」「すなわち」 「いわば」「たとえば」「ようするに」「なぜならば」「というのは」「いいかえれば」などは▽で囲む。
④強調語
「こそ」などを〇で囲む。
限定語 「だけ」「のみ」などを〇で囲む(例・あなた念回、どうぞ)。 主張語 「なければならない」「ねばならない」「ざるをえない」「ほかならない」「いうまで叫ない」「てはならない(否定の主張)」「べき」「当然」「必要」などに⑨の印をっ町る(例.そうするべきだ)。また、二重否定も強い主張を表すので、◎の印をつける(「ないわけはない」など)。
⑤係助詞
「も」 同じパターンの事柄を二つ以上並列する時に使う。〇で囲む(例・私⑤そう思う)。
⑥指示語
「これ」「この」「こういう」「あれ」「あの」「ああいう」「それ」「その」「そういう」などには二重傍線をつけるoそのうえで、具体的な内容を代入してみる(例・私の読みたい本はこれ〈=本〉です)。
⑦数詞
「第一に」「第二に」「一つ」 コーつ」「最初に」「最後に」「終りに」などを〇で囲む。
第5の作業のうち、特に重要なのが、①否定語、②逆接接続語、④主張語だ。逆接接続語(□ )の後ろ、否定語(✔)の後ろ、主張語(⑨)の前には筆者の主張が特に強く表れる。また、否定語のある文章は問題が作りやすいために、理屈抜きに、否定語のそばには答え、あるいは答えの材料があることが圧倒的に多い。
以上、ク5つの作業4の基本ルール、具体的な作業を説明した。もう一度、5つの作業の最重要ポイントをあげておこう。
〈最重要ポイント〉
- 手を動かして必ず印をつける。
- 部分的に集中する同語群(同語、反意語など)を〇で囲んで線で結ぶ。傍線部とかかわりのある箇所を見つけることができる。
- 否定語のそばには、答えあるいは答えの材料がある。否定語(ゾ)のある文章は問題が作りやすいためだ。
- 否定語(マ)の後ろ、逆接接続語( )の後ろ、主張語(⑨)の前には筆者の主張が強く表れる。