2020/11/06

集中力が続かない。
5分と机に向かっていられない。
勉強しなくてはいけないと思っていても、
集中力が続かなくて自己嫌悪に陥っている。
そんな時は、とりあえず音読をしてみましょう。
とりあえず音読する
「とりあえず音読する」というのは、
勉強するとき、まず音読からとりかかるということです。
小学校のときに九九を覚えましたよね。
何度も繰り返し声に出して覚えていったはずです。
「とりあえず音読」もそれと同じ要領でやります。
英単語を覚えたいのであれば、
英単語を50個から100個ほどリストにし、
その英単語のリストの横に日本語訳を一つだけ書きます。
「study …勉強する」
そのリストを毎日15分間音読してみてください。
1周で終わらせるのではなく、15分間かけて、何周も音読しますするのです。
音読する際は、英語・日本語の順に、一つの単語を連続で2、3回言いましょう。
古文単語・敬語や世界史の暗記物、数学の公式など、
さまざまなジャンルに応用することが可能です。
「とりあえず音読」の効果
「とりあえず音読」をするタイミングは、
勉強を始めるとやる気をアップさせるのに効果的。
勉強の始めは、なかなかやる気が出ないもの。
やる気がなくても簡単にとりかかることができる音読を最初に行うことで、
勉強のエンジンをかけるのです。
また、15分にも訳があります。
音読はある意味で単純な作業ですので、はじめはあまり楽しくないかもしれません。
しかし、始めてから10分ほど経つと、
脳の側坐核という部分が刺激されだんだんと楽しくなってくるのです。
楽しくなければ、このあと勉強しようという気持ちも湧いてきませんから。
マラソンの時に感じられるランナーズハイと似ているかもしれません。
脳を刺激して勉強に取り組む意欲を高めるためには、音読がよく効きます。
「やる気は出るものではなく、やっているうちに出てくるもの」
始めからやる気は出ないということです。
音読でやる気に火をつけてから、本格的に頭を使う勉強に移りましょう。
黙読よりも音読!
音読なんて面倒だから、黙読で十分ではないのかという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、黙読より音読の方が優れているのです。
その理由は二つ。
一つ目は、集中の目安が分かりやすいという点。
黙読の場合、単語や文章の上を目が滑っているだけで、
ちっとも頭に入らないということがあります。
音読の場合、声が出ているということ自体が集中していることの目安になります。
単語や文章を理解しないまま声に出して読むことはできないからです。
最初はつまずきながらの音読かもしれませんが、
やがてスラスラと読めるようになり、
特に苦労することなく、集中モードに入れることが実感できると思います。
二つ目は、長期記憶に残りやすいという点。
黙読に比べて、音読は脳の部位をたくさん使うため、
長期記憶に残りやすいそうです。
声を出すという運動を行い、
さらには自分が発声した音を聞くことが記憶の定着につながります。
書いて覚えるよりもまずは音読!
書いて覚えることは一見すると理にかなっています。
人によっては、書いた方が覚えられるということもあるでしょう
しかし、少なくとも初めて覚えることについては
音読も組み合わせたほうが良いのです。
英単語の場合、書いて覚えようとすると
読み方と書き方の両方を同時に覚える必要があり、
なかなか頭には入りません。
頭に入らないと、覚えようという意欲も落ちてしまいます。
「困難は分割せよ」という言葉あるように、
ものを覚える際も、分けて覚えるほうが結果的に効率は上がるのです。
英単語でしたら、まずは音読によって、読み方と意味を覚え
その後、書くことによってスペルを覚えてください。
音読を繰り返す過程でその英単語を何度も見ているので、
スペルを覚える段階でもより簡単に覚えることができるようになります。
また、暗記には繰り返すことが欠かせません。
繰り返し書くのに比べて繰り返し音読するほうが、
疲労も少なく時間もかからないので、
まずは音読で覚えたほうが良いのです。
その他の音読のメリット
音読をする際に、机に向かって椅子に座る必要は全くありません。
部屋の中をうろうろ歩き回りながら音読することもできますし、
部屋の中が嫌になったら、外に出て音読することできます。
記憶は匂いや音などの刺激と関連付けられることで
定着しやすくなります。
常に部屋の中で勉強をしていると、刺激は単調になりがちです。
場所を変えたり、外に出たりすることで刺激が変化し、
記憶の定着にとってより良い状況を作り出せます。

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