2022/08/25
私が生徒に望むのは、
自分の能力を十二分に活かし、
よりよく生きていってもらうことです。
そのために、
勉強のコーチングを通して集中力や判断力、
自立心を養わせる。
それが 「勉強」の究極目的であり、
成績を上げるというのは、
あくまでも「二次的な||的でしかありません。
ここでは、成績という目先の成果に惑わされることなく、
子どもを育てるために心にとめておきたい、
幾つかのことがらをまとめてみました。
「テストの点が悪いわねえ。
今日はお母さんが見てあげるから、
さあ早く教科書をあけてごらんなさい」
低学年を持つ親ほど、
子どもと勉強を共有しようとします。
勉強の共有は先生で十分なのに・・・。
家庭ではむしろ、子どもと「遊び」を共有することの方が大切です。
子どもの集中力や根気は、
まず遊びの中で磨かれるからです。
その集中力が、やがて勉強にも生かされていきます。
子どもがもっとも良く勉強するのは、
遊びと勉強の区別がつかなくなった時です。
しかし、親が遊びと勉強を厳密に区別しようとすればするほど、
子どもは遊びへ逃げようとするでしよう。
「勉強=つまらないもの」「遊び=楽なもの」と思ってしまうのです。
日常生活や社会生活においては本来、
遊びと学習の明確な区別はないはずなのですが。
ですからもし、
子どもがTVゲームばかりやっているのなら、
頭ごなしに文句を言うよりもまず、
親も一度、一緒にやってあげればいいのです。
やったこともないのに、とやかく言われても、
子どもは納得しません。
一緒に遊んだ人間同士は共感が持てるので、
相手の言うことを聞こうとします。
まず遊びの部分で体験を共有していく。
そうすれば、自然と 勉強も共有できるようになります。
遊びを一切共有しないで、
いきなり 「勉強」と言うのでは、
子どもにとって単なる押しつけとしか感じられません。
親の言う
「勉強するのは、おまえのためなんだ」
は、間違ってはいないのですが、
これでは相手に伝わらないのです。
家庭は学校ではできない「遊び」を共有しながら、
人間関係」や「コツのつかみ方」を
親と一緒に学ぶところです。
子ど もがいつまでも遊んでばかりいるのは、
親が「遊び」を教えていない証拠と考え、
まず、子どもと 「遊び」を共有することから始めて下さい。