2022/08/25
偏差値50未満の受験生が、1年間の受験勉強で、GMARCH以上のレベルの大学に合格するための勉強方法についてまとめました。かなり文字数が多いので、読むのに時間がかかるかもしれませんが、興味のある方はぜひ読んでみてください。
目次
1.過去問を見る
ゼロから始めるなら、まずは過去問を見ることから始めましょう。「過去問を見ても何もわからない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、とにかく見てみることをお勧めします。過去問分析には、以下のようなメリットがあると言われています。
- 出題傾向(例えば、日本語の作文ではなく、小論文が出題されるなど)がわかる
- 問題数と全体の問題数を把握できる
- 設問がマーク式か記述式か分かる
しかし、これだけでは十分ではありません。一番大切なのは、自分があまりにも何も知らないということを自覚し、それを受け入れることです。
“知っている単語がほとんど英語になっていない ……。
“試行錯誤の結果、全問不正解だった: ……”
現実は厳しいので、期待通りの結果が得られないでしょう。でも、それでいいんです。この時点では、単にすべての質問にスムーズに答えられる必要はないのです。
敵を知り、己を知ればいいのです。どうしようもないことを知ると、現実感が湧いてきて、一生懸命にならざるを得ません。自分のダメさを知ってこそ、本気になれるのです。それが真相です。山の高ささを知らなければ、納得して学ぶことはできない。だからこそ、まずは過去の試験問題を見ることが必要なのです。
2.2000時間以上勉強する
勉強していないところから合格しようと思ったら、「2000時間」必要だと言われています。過去の試験勉強をしたことがある人なら、この目安に納得してくれるかもしれません。ただし、2000時間はあくまでも「最低ライン」であることをお間違えなく。基本的には2,500時間から3,000時間を目安に準備されることをお勧めします。ちなみに、年間2,000時間の勉強時間を確保するには、1日10時間勉強した場合200日、1日8時間勉強した場合250日必要です。浪人生ならまだしも、現役生には大変なことです。そのため、在校生は1~2年次から徐々に試験対策を始めることが望ましい。これは、試験レベルの参考書を使って定期試験の勉強をすることで実現できます。そうすることで、暗黙のうちにモチベーションや基礎学力が向上し、受験モードに入りやすくなるのです。
3.勉強時間の半分は復習に充てる
勉強で成功する受験生の共通点は、常に復習して知識を定着させていることです。逆に、一生懸命勉強しているのに結果が出ない学生は、復習をおろそかにしている可能性があります。例えば、参考書を一通り読み終えただけでは、全部覚えることはできません。復習をせずに勉強するのは、底なしのバケツに水を注ぐようなものです。まず、バケツに水を入れるところから始まります。正解が出るまで、何度も何度も参考書を読み返します。私の場合、参考書を3回ほど通読して、ようやくコツをつかんだという実感がありました。これまで多くの学生の仕事ぶりを見てきましたが、最低でも3回が目安だと思います。もちろん、3回の試験で知識を習得しても、時間の経過とともに記憶は薄れていくので、その後の定期的な復習は欠かせません。知識を定着させたいのであれば、当然のことですが、勉強時間の半分は復習に充てるべきでしょう。
4.完璧主義を捨てる
これは受験生の間ではよくあることです。ほとんどの人が無意識のうちに陥っています。完璧を目指しても、長続きしないのです。どんなに頑張っても、完璧には程遠い自分に飽きてしまい、自暴自棄になってしまうだけです。だから、そもそも学習したことの6割程度を覚えていればいいのです それがマインドセットです。そして、まずは最後まで読破することを目指します。単語帳であれば、大意を早く覚えられることを目標に、なるべく早く読み終えるようにしましょう。そして、まだ記憶に新しいうちに、2回、3回と復習して知識を定着させましょう。時間があれば、派生語や類義語を暗記することも可能です。志望大学によっては、記述式の問題は数問だけなので、英単語のスペルを覚える必要はありません。たとえ知識が定着しなくても、何度も挑戦すれば、やがて身につくものです。それだけでいいんです。結局は、完成度が大事なんです。
5.受験をゲーム化する
洋の東西を問わず、大ヒットしたゲームには、中毒性のある仕組みがあります。2000時間でGMARCH以上の大学に合格したいのなら、勉強し続けなければなりません。そこで、ゲームに熱中できる仕組みを勉強に応用して、廃人になろうというわけです。勉強をしない学生は、受験をつまらないゲームにしてしまっているのです。受験勉強にハマりたいなら、人気ゲームの共通点を日々の勉強に取り入れるとよいでしょう。具体的には、毎日デスクに向かい、次のサイクルを覚えておくことをお勧めします。
- 現時点の自分のレベルに合った目標を設定する
- 目標を断っていする
- 知識の獲得で充実感を得る
- 少しレベルの高い目標を次の目標として設定する(1へ戻る)
上図のサイクルがうまく回ると、受験をゲーム化することができます。敵を倒し、経験値を得て、自分を高めていく過程で、”もっと強い敵と戦いたい!”と思うようになります。この場合、中ボスが模擬試験、最終ボスが本試験です。あまり高い目標を設定すると、すぐにモチベーションが下がってしまうので、自分にプレッシャーをかけすぎないようにしましょう。適度な学習目標の「適度な」の部分がポイントです。自ら学ぶ「ゲーマー」になることができれば、志望校合格への道も開けるはずです。
どの教科を優先すべきか?
もちろん、英語が第一であることは否定しません。英語で足切りされる大学もありますので、歴史や小論文でいくら点数を取っても、英語がまったく話せなければ合格できないのです。いかに英語が重要であるかということがわかります。
次は歴史です。歴史は暗記に時間がかかる科目なので、時間をかければかけるほど、上達します。歴史という科目で大事なのは、暗記よりも理解することです。慶應の日本史と世界史の問題は、ほぼ標準化されています。標準的な問題を正解できれば、合格です。
最後に小論文です。小論文は一勉強しなければなりませんが、それほど厳しい内容ではないので、重い作業ではありません。ある程度勉強すれば、ある程度の点数は取れるようになりますが、高い点数を取るのは非常に難しく、差がつきにくい科目だと思います。ですから、小論文の勉強に時間をかけて、それを武器に入試に挑むのは得策ではありません。
英語の勉強方法
大学の入試では、文法の細かい知識はあまり要求されません。その代わり、長い文章を読むことが要求されます。まずは、長文を読む力をつけることが大切です。
では、どうすれば長文を読めるようになるのでしょうか。答えは簡単です。試験レベルで「読解力」の要因を分解してみると、以下のような要因が見えてきます。
- 語彙とイディオム
- 長文読解のための基本的な英文法
この2つが主な構成要素です。これらをマスターすれば、試験レベルの長文も読めるようになり、読解の精度やスピードも向上します。英語学習のプロセスをまとめると、次のようになります。
- 中学英語を復習する ※確実にマスターしている方は、このステップを飛ばしても構いません。
- 語彙やイディオムの練習をする
- 長文読解のための英文法を学ぶ
- 大学入試レベルの英文に慣れる
- 読解の正確さとスピードアップを図る
- 過去の試験問題を解く
日本史の勉強方法
日本史の場合、次のようなステップが基本的な学習の流れになります。
- 各期間の大まかな流れを把握する。
- 各課題の知識を流れにそって暗記する。
- 練習問題
- 過去問を解いてみる
世界史の勉強方法
世界史の勉強のプロセスは、日本史の勉強のプロセスとほぼ同じです。
- 各期間の大まかな流れを把握する。
- 流れを組み合わせて、課題ごとの知識を暗記する。
- 練習問題
- 過去問を解いてみる
世界史では年代順という「縦の流れ」と、同時代の他国とのリンクという「横の流れ」を覚えておくことが重要である。これは、一つひとつの出来事を細かく、深く聞いていく日本の歴史と対照的です。
世界史の勉強方法についての詳細はこちらの記事をご覧ください
【大学受験】世界史を独学で攻略する勉強方法!おススメ参考書&問題集も紹介
【大学受験】国公立大学、GMARCH、早慶上智、レベル別世界史勉強法とおススメ参考書&問題集
小論文の勉強方法
- 小論文の形式を覚える。
語彙を増やす - 出題されそうなトピックを見てみる。
- 問題演習をする
- 添削する
- 添削結果をもとに、エッセイを書き直す
小論文の勉強方法の詳細は、こちらの記事をご覧ください
【大学受験・高校入試】小論文の書き方とおススメ参考書:合格するためにはポイントを押さえた書き方が重要!
勉強のスケジュール
4月~5月 英語の基礎を完成させよう
勉強の最初の目標は、英語の基礎の完成です。最初にこれができれば、みんなに大きく差をつけることができます。とりあえず、5月末までに英語の基礎をしっかり身に付けておけば安心です。5月末までに、下記のレベルに到達できるように勉強を進めましょう。
- 英語 3.文読解のための英文法を学ぶ。
- 日本史・世界史 1.各時代の大まかな流れをマスターする。
6月~8月:”試験過去問の正答率50%達成
大学の入試の場合、大雑把に言えば、実際の試験で7割得点できれば、ほぼ合格と言えるでしょう。したがって、8月末までに50%の問題を正解できれば、高い信頼性を持って試験に臨むことができます。現役生夏休みがあるので、この期間にできるだけ勉強時間を確保し、主な得点源となる英語、日本史、世界史は最低限終わらせておく必要があります。8月末までに、下記のレベルに到達できるように勉強を進めましょう。
- 英語 6.過去問に取り組む
- 日本史・世界史 4.過去問への対応
- 小論文 3.エッセイに登場しそうなトピックに目を通す
9月~11月:”過去問で合格点以上を獲得する
8月末に解いた過去の試験結果を分析し、英語、日本史、世界史の弱点補強、中間段階の小論文を完成させる。この期間が終わると、再び過去問を解くことができるようになります。徹底的な復習により知識が定着していれば、この時点で合格最低点を超えることも可能です。11月末までに、下記のレベルに到達できるように勉強を進めましょう。
- 英語 弱点補強と受験大学各学部対策
- 日本史・世界史:弱点強化
- 小論文 6.添削をもとに書き直し
12月~1月:本番へ向けての調整
この期間、苦手分野の復習と強化を続け、追加で論文や参考書があれば、無理のない範囲で行うとよいでしょう。体調に気をつけて、試験当日はベストな状態で臨んでください。
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