2022/08/25
現代文の読解問題でなかなか点数が伸びないという方も多いのではないでしょうか。文章の中で何を見ればいいのかわからない、長い文章の中で著者が何を言いたいのかわからないなど、イライラすることもあるでしょう。しかし、数学が数式を使って論理的に問題を解決するように、現代の文章も感覚ではなく論理で解決することができます。この記事では、現代文の読解問題で注目すべきポイントや、著者の要点を抽出する方法を中心に、読解力を高める方法をご紹介します。
目次
論説文の特定の接続詞に注意する
接続詞に注意現代の文章には、大きく分けて「論説文」と「小説」の2種類があります。まずは論説文を見てみましょう。
論説文では、接続詞は単なる文のつなぎ方ではありません。その使い方によって、その後に続く文章の重要性が大きく変わってきます。ここでは、特に注意が必要な3種類の接続詞について見ていきましょう。
1つ目は「例」の接続詞です。ここで、接続詞「例えば」が登場します。例の接続詞の後には、具体的な例が続きます。例は主に、書き手の視点を読み手に納得させるために使われます。そのため、設問の回答になることは殆どありません。
2つ目は「転換」の接続詞です。これが「さて」です。文章の中に出てくると、主語が変わったことを意味します。文章の中に出てくると、主語が変わり、書き手の主張が終わったことを意味します。したがって、「さて」の前の文章は、おそらく著者の視点を要約したものであろうということが予測できます。
最後に、「順接」の接続詞です。「だから」「つまり」「したがって」などの接続詞は「順接」接続詞です。これらの接続詞は、著者の視点をダイレクトに引き出します。これらの接続詞は、著者の視点をストレートに運んでくれます。これらの接続詞に「続く文章は、著者の視点を要約するための重要な材料となります。
これらの接続詞では、それぞれ作者の視点が前後に表現されています。この接続詞に注目してください。
小説は主語に注意
小説の読解は登場人物の心情を見つけることが重要です。小説の設問は「この出来事を通して、○○はどう感じたか」といった抽象的なものが多く、論説文のように、論理的な組み立てが見えにくく、明確な線で集めることができません。このような質問にはどのように対応すればよいのでしょうか。
抽象的な質問に答えるには、登場人物と文章中の感情を結びつけることが重要です。誰が感情を表現しているのか、誰の感情が表れているのかを明確にして、後で確認できるようにするのです。そのためには、主語と動詞を線で結ぶことで整理することで、文章中の登場人物の感情がどのように変動し、流れていくのかが一目瞭然になります。
本文にラインを引いて考える
現代文は、自分の想像力で答えられるような科目ではありません。質問が何を伝えようとしているのかを書くことを求められています。つまり、答えのヒントは常に文章の中にあるということです。そのため、答えを考える際には、答えの材料となりそうな文章に線を引くようにしましょう。文章の中で、著者の視点を示す接続語を探します。小説であれば、登場人物の感情が表現されている箇所が出題される可能性が高いので、探してみてください。描いて集めた文章の中に、答えの本質があります。
まとめ
論説文の小説も点数が低いのには共通の理由があります。いずれの場合も、「正解のように見える」曖昧な答えを書いてしまっていることが原因です。現代文は、数学と同じように論理的に答えを出すことができます。数学では、問題に出てくる数字や条件をもとに、答えを導き出します。同様に、近代文学では、文章中の単語を答えの根拠とすることができます。答えの根拠となる部分を本文中に見つけることができれば、自然と読解力が向上します。
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