2022/08/25
勉強の成果を計算する場合、私は次のような式で考えることがあります
勉強の成果=教材の質*集中力*勉強時間2+過去の勉強の蓄積
いくら時間をかけても、集中せずにだらだら勉強していたら成果は上がりません。さらに勉強時間は二乗になっています。勉強時間は勉強の成果を決定づける大きな要素なんですね。
偏差値の高い大学に行くということは、教材の質を高める要素に当てはまります。昔から勉強が苦手だということは、過去の勉強の蓄積等要素です。しかし、勉強時間は二乗した上に、掛け算されるので、他の要素を凌駕して余りあるほどの影響力があるのです。
ちなみに、もう一つの要素の集中力というのは、どれだけ真剣に勉強をしなければならないと考えているかというメンタルによって大きく変化します。簡単に言えば、せっぱつまっていない人は、集中できないのです。
では、上記の指揮で勉強の成果を計算してみましょう
一流大学は一応授業や学生の質が高いものと仮定して、教材の質を5とします。他の大学は3としておきましょう。集中力は個人差がありますので1としておきます。勉強時間はほとんどしていない人は1、毎日コツコツ勉強している人は10とします。そして、一流大学を出た人は、受験勉強の実績がありますので、過去の勉強の蓄積を100、高卒の場合は0とします
一流大学卒でも、社会に出てからほとんど勉強をしなかった人は、
勉強の成果=5*1*12*+100=105
高卒、または一流大学以外の大学を卒業後、毎日30分~1時間、毎日コツコツと勉強してきた人は
勉強の成果=3*1*102+0=300
となります。この計算からもわかるとおり、一流大学を出るかどうかということは、勉強の成果と直結しないのです。社会に出てから自分の価値を高めるためにコツコツと勉強をつづけた人こそ、成長を続けることができるといえるでしょう。
この記事を読んでいる人の中には、中学生や高校生の方もいらっしゃると思います。中高生の場合、教材の質の値は1と考えてください。過去の勉強の蓄積も、年が若ければ無視してもいいくらいの違いしかありません。かりに、高校2年生まで受験勉強をさぼっていたとしても、3年生になってから、死に物狂いで勉強すれば、劇的な成果を上げることが可能です。
とはいえ、勉強の成果を上げたいと思っているならば、長い期間コツコツと勉強時間を積み上げていくことが一番効果的です。大学受験や高校受験といった短期的な目的の達成のためだけではなく、生涯にわたって自分をより良き方向へ成長させ続けていくためには、100M走ではいけないのです。毎日10時間勉強しても、1週間でぷっつりやめてしまってはほとんど意味がありません。何年もかけて、マラソンのように勉強を続けていく方が、長期的には数倍成果が上がります。