2022/08/25
ここでは、暗記における入力(インプット)作業のコツをお話しします。
たとえば英語の不規則動詞の変化を覚えるときを考えてみます。
「乗る」 ride (原形) rode (過去形) ridden (過去分詞形)
これを覚える場合、
1) 「乗る、ライドウ、ロウドウ、リドウン」
と少しスピードを上げて5回程度発音します。
2)「乗る、ride-rode-ridden」と
発音しながら書いてスペルを練習します。
3)目を閉じて2)で書いたものを頭の中で反復して思い出します。
4)覚えたものを何も見ないで 一気にノートに書き出してみます。
5)書いたものが正しいかどうか答え合わせをします。
「音読書き出し法」とは、このように
ある程度まとまりのあるものを1度に音読して覚え、
今度はそれを見ないで
すぐに書き出してみる(脳みそからはき出す) という方法です。
大事なことは、4)で書き出すときは絶対答えを見ないで書き出すことです。
そして見ないで正しく書き出せるように何度も練習します。
単に音読して覚える、
単に書き写して覚えるよりはるかに 効果がある覚え方です。
ある程度まとまりのあるものを一気 に覚えることで
脳に負荷がかかり、
それを出力することで効 率よく記憶が定着していきます。
何か覚えようと思ったとき、
部屋で黙って勉強するものではありません。
とにかく手を動かしながら
うるさいと言われ るくらいはっきりと声に出して覚えることです。
声に出した ものを自分で聞くことで
さらに記憶が残りやすくなるので
黙って覚えるのはかなり損な勉強法なのです。
この「音読書き出し法」は
英単語、英文、社会の用語、数 学や理科の公式の暗記に
非常に有効な方法です。
英文の場合 は何度も音読しながら一文を一気に覚えて、
次に書いて (手 を動かして)覚え、
その後何も見ないで書き出すというふうに応用しましよう。
英単語帳の単語を暗記するときは、
1単 語ずつやるのはやさしいですから
1度に3つ覚えて書き出す というように工夫するといいでしよう。
皆さんも自分にあっ たやり方で
「音読書き出し法」を応用してみてください。
自分でもびっくりするくらい覚えられますよ。