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プラス10点の古文攻略法 視覚的に似ている選択肢から正解を探そう

time 2019/10/21

出題者が選択肢を4本なり、5本なり作るをきには、まず、正解の選択肢を作ります。そのうえで、正解の選択肢を意識しながら、不正解の選択肢を作るのですが、不正解の選択肢には、絶対に満たさなければならない二つの条件があります。

一つが、一目で不正解とわかってはいけない。

二つ目は、絶対に正解であってはいけないということです。

具体例を使って説明しましょう。

 

例題1

傍線部(1)「波立ちさへて入れずもあらなむ」の解釈として最も適当なものを、次の①~⑤の中から選べ。

①波が立って邪魔をして、あの月を入れないかもしれない。

②波が立ちさえすれば、あの月を入れないのになぁ。

③波が立ち騒ぎ荒れて、月を必ず入れてしまうに違いない。

④波が立って邪魔をして、あの月を入れないでほしい。

⑤波が立つのを押さえて、あの月を入れないでほしい。

五本の選択肢をパッと見たとたん、①と④の前半部分「波が立ってじゃまをして」が視覚的に同じであるのが目にとびこんできます。そして後半は④と
⑤の「あの月を入れないでほしい」が同じです。これは、正解を意識しながら不正解の選択肢をつくった結果、正解の選択肢と部分的にきわめてよく似た
ものが並んだと考えられるます。この五本の選択肢の中から正解を選ぶとすると、どうも①、④、⑤のうちから正解が出そうだ、というあやしい雰囲気が感じられます。このあやしい雰囲気のことを、”意味ありげ″と呼びます。

ここで①、④、⑤でなく、②か③が正解だとすると、もうすこし②や③の雰囲気に近い選択肢をでっちあげて、選択肢として並べるはずです。ということは、圧倒的に「意味ありげさ」は、①、④、⑤のほうが重いということになります。

では、①、④、⑤をさらに検討してみると、前半部分で①④、後半部分で④⑤が共通しているのだから、共通部分がいちばん多い④が、どうも正解ではないかという推理ができる。実際に正解も④です。

例題1は、視的に似ている言葉のカタマリや文章をいちばん多く含んでいる選択肢がかぎりなく正解に近いという、正解を導くときのもっともシンプルなタイプです。もちろん、古文の問題が、すべてこの手の単純なタイプに分類されるわけではありません。視覚的判断だけに頼っていては危険ですが、出題者の心理を読む基本は、視覚的に似ている選択肢、つまり、同じような単語、同じような文章が
入り混じっている選択肢に注目するということにあります。

まずは、選択肢をパッと眺めてみたときに、「意味ありげさ」をかぎとることが大切です。「意味ありげさ」をどれだけうまくかぎとるかが、出題者心理を読みとるということであり、「例の方法」をどれだけうまく使いこなすかということになります。

 

古文の問題では、古文常識や文法上の知識で答えを出すというのが第一です。こちらのカテゴリー「古文攻略法」では、迷った時のテクニックとして使える情報を提供していきます。

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