2022/08/25
第4の作業では、文章中の余分な言葉を取り除いて、主部、目的部、述部だけの単純な骨格だけにする作業を行う。各部に波線をつけて骨格だけの文章にすると、文章の意味が理解しやすくなる。例をあげる。
「エゴを強く自ら認め自他のエゴイズムを認め合う人間は、それを自発的に抑制し、覆う約束を作り合う」
下線部が骨格だ。この骨格だけの文章相互の関係を比較することにより、文章構造が理解しやすくなる。そして、いったん骨格だけにしたあと、取り払った味つけ語を少しずつ、少しずつ加えていってやると、容易に文章全体の意味がとれてくる。特に、句点が多く、しかも修飾語などの多い複雑な文章ほど、この作業は大切だ。
5つの作業は、基本的には機械的に印をつけて、視覚的に答えのありそうな部分を見つけ出す方法だ。しかし、若干の推理は必要だと言ったように、最後のツメには、見つけ出したもつともそれらしい文章を理解して、解答を拾い上げなければならない。その時に第4の作業は有効なのだ。問題文全体にこの作業を行う必要はない。
〈重要ポイント〉
答えがありそうだと思われる文章の主部、目的部、述部に波線(—をつけて、骨格だけの単純な文章にする。