2022/08/25
大学入試共通テストの国語には、現代文・古文に加えて漢文が出題されます。漢文は配点が25点前後と大きく、合否を左右する重要な分野です。しかも「文法の知識を丸暗記するだけでは対応できない」という特徴があり、句形を理解し、文章全体を正しく読める力が問われます。
この記事では、共通テスト漢文の出題傾向を「句形ごと」に整理し、それに基づいた勉強法・対策の立て方を解説していきます。高校生はもちろん、保護者の方も「どのような勉強をサポートすればよいか」を知る参考にしてください。
1.共通テスト漢文の出題の特徴
① 全体像
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問題数:大問1つ(25点前後)
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問題形式:選択肢式が中心(記述なし)
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扱われる内容:思想系文章・史伝系文章などが多い
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出題範囲:基本句形、重要語、読解力(主語把握、指示語、対比構造など)
特に共通テストでは、「句形の理解」と「内容把握」の両方が問われます。例えば、反語の句形を見抜くことで筆者の主張を理解できるといった具合に、文法と読解が直結しているのです。
② 出題形式のパターン
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句形の意味を問う問題
→「〜ざるを得ず」「〜するのみ」などの正しい解釈を選ばせる。 -
内容理解問題
→筆者の意見、登場人物の考えを正しく読み取れるか。 -
本文と現代日本語の対応問題
→「本文の内容に合うものを選べ」といった形式。 -
書き下し文や現代語訳を完成させる問題
→句法の知識+読解力が必要。
2.句形ごとの出題傾向と対策
ここからは、共通テストで頻出の句形を取り上げ、それぞれの特徴と学習法を整理します。
① 否定
否定は漢文読解の基盤であり、毎年必ず出題されます。
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不(〜せず) … 一般的な否定
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未(いまだ〜ず) … まだ〜ない
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無(〜無し) … 〜がない
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弗(〜せず) … 「不」と同じ
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非(〜にあらず) … 判断の否定
出題傾向:
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「未」の未然性(まだ〜していないが、将来はする)を問う。
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「無〜不…」(〜として…せざるは無し)のような二重否定が狙われやすい。
対策:
否定句は**「何を打ち消しているのか」**を意識して練習することが重要です。例えば「未嘗不〜」なら「いまだかつて〜しないことはない」=「必ず〜する」となる。この変換を素早くできるようにしましょう。
② 疑問・反語
共通テストでは、文章の主張を理解させる目的で頻繁に出題されます。
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何(なんぞ〜) … 疑問「なぜ〜か」
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安(いづくんぞ〜) … 疑問「どこで〜か」
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〜乎(〜や) … 疑問「〜か?」
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豈〜哉(あに〜や) … 反語「どうして〜か、いや〜ない」
出題傾向:
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疑問か反語かを判別させる問題が多い。
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「反語」を見抜くことで筆者の主張を理解させる設問が典型。
対策:
句末の「乎」「哉」や「あに」の有無に注目して、「問い」か「反語」かをすぐ判別する練習をしましょう。現代語に訳すときは、疑問なら「〜か?」、反語なら「〜か、いや〜ない」と必ず書き分けるのがポイントです。
③ 比較
比較は、思想的な文章で「どちらが優れているか」を示すときによく出ます。
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A不如B(AはBに如かず) … AはBに及ばない
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A孰与B(AはBと孰れぞ) … AとBではどちらか
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A若B(AはBのごとし) … AはBのようだ
出題傾向:
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「孰与〜」を疑問か選択かで解釈させる問題が多い。
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「不如〜」の意味をそのまま現代語で答えさせるケースも多い。
対策:
比較句は**「基準はどちらか」**を意識すると迷いません。
例:「学而不思則罔、思而不学則殆」では「学んで思わざれば罔り(だめ)、思うも学ばざれば殆し(あやうし)」と比較構造を見抜くと理解しやすいです。
④ 選択
選択の表現は共通テストで高頻度に出題されます。
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A与B孰若(AとBといづれか若しき) … AとBではどちらがよいか
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与其A、不若B(AするよりはBするにしかず) … AするよりBするほうがよい
出題傾向:
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「与其〜不若〜」が定番。どちらを選ぶかが問われやすい。
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文脈に即した「より良い選択」を考えさせる問題が多い。
対策:
日本語のことわざと結びつけると覚えやすいです。
例:「与其坐而食、不若起而働」=「座って食うより立って働け」。
⑤ 仮定・条件
条件を表す句形は、文章構造の理解に直結します。
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若〜則(もし〜ば、すなはち…)
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苟〜則(いやしくも〜ば、すなはち…)
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縦〜猶(たとひ〜とも、なお…)
出題傾向:
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「若〜則」など条件を前提にした論理展開を理解させる設問が典型。
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「縦〜猶」は逆接的条件として狙われる。
対策:
現代語訳では**「もし〜ならば」「たとえ〜でも」**ときっちり訳し分けること。文意を追うときは「前半=条件、後半=結果」という構造に線を引いて整理すると理解しやすいです。
⑥ 使役・受身
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使A〜(Aをして〜しむ) … Aに〜させる
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見〜(〜せらる) … 〜される
出題傾向:
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「使役」と「受身」を混同させる問題がよく出る。
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「為〜所〜」=「〜の〜する所と為る」=「〜に〜される」の形は定番。
対策:
「使=させる」「見=される」とまず反射的に理解できるようにし、主語・目的語を正しく対応づけて読む練習をしておきましょう。
3.効率的な対策法
① 句形暗記の優先順位を決める
共通テスト頻出の句形は限られています。否定 → 疑問・反語 → 比較 → 選択 → 仮定 → 使役・受身の順に学ぶのがおすすめです。
② 音読で語順感覚を身につける
漢文は語順が特殊なので、音読しながら「返り点に従った日本語の順序」を身体で覚えると、試験中にスムーズに処理できます。
③ 過去問演習は「句形チェック」を意識
過去問を解く際は、「この設問はどの句形を狙っているのか?」を必ず確認。単なる正解・不正解で終わらせず、「句形をどう理解すれば解けたか」を振り返るのが大切です。
④ 解法のテンプレートを持つ
例えば反語なら「〜か、いや〜ない」と訳す、二重否定なら「必ず〜する」とまとめるなど、解法の「型」を作っておくと本番で迷いません。
4.保護者の方にできるサポート
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定期的に過去問を解かせ、「句形の出題」を一緒に確認する。
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音読の習慣づけを手助けする。
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模試の復習で「どの句形でつまずいたか」を一緒に分析する。
家庭での学習は「暗記のサポート」と「習慣化の手助け」がカギとなります。
まとめ
共通テスト漢文は、句形の知識がそのまま得点に直結します。特に否定・反語・比較・選択・仮定は毎年のように出題される重要分野です。
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出題傾向を理解して重点的に対策する
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音読で語順感覚を鍛える
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過去問演習で「句形→解法」を確認する
この流れを徹底すれば、漢文で安定して得点でき、共通テスト全体の得点力も大きく上がります。
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