2022/08/25
古文が苦手な受験生の多くは、「単語や文法はある程度覚えたのに、読解になると全然点が取れない」と感じています。
その原因の多くは、実は“読解以前の読み方”にあります。
本文を読んでいく中で、ちょっとした「思い込み」や「現代文的な読み方のクセ」が積み重なり、結果として誤読や失点につながっているのです。
この記事では、大学受験古文で特にやってはいけない「NG読解」3つを紹介します。
これを避けるだけで、古文読解の精度は確実に上がります。
NG読解① 登場人物の「気持ち」を現代人の感覚で読む
古文読解で最も多い誤読が、「現代の感覚で心情を推測してしまう」ことです。
たとえば、『源氏物語』や『伊勢物語』では、恋愛の場面が多く登場します。
しかし、平安時代の貴族社会では、恋愛の価値観も礼儀作法も、現代とはまったく違います。
たとえば、男性が女性のもとに手紙を送ったり、歌を贈ったりする行為は、現代で言えば“正式な恋愛の申し込み”にあたるもので、軽い気持ちで行うものではありません。
にもかかわらず、「ちょっと好意があるから手紙を出した」などと読んでしまうと、人物の感情の深さを読み誤ります。
古文読解では、「その時代の常識」を知ることが前提です。
つまり、
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貴族社会の恋愛観
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男女の立場
-
家柄や身分の価値
-
宗教的・儒教的な道徳観
といった背景を意識して読まないと、「なぜこの人物が悲しんでいるのか」「なぜ怒っているのか」がズレてしまうのです。
対策:
登場人物の感情を推測するときは、まず「この時代ではどう感じるのが普通か?」と一呼吸おきましょう。
教科書や参考書にある「時代背景の欄」や「人物相関図」を軽視せず、作品世界の常識を頭に入れておくことが大切です。
NG読解② 文法を“なんとなくの雰囲気”で読む
古文の文法は、読解の「地図」のようなものです。
文法を正確に押さえずに読むのは、地図を見ずに山を登るようなもの。
特に、次のような「雰囲気読み」は危険です。
-
助動詞の意味をあいまいにして読む
-
主語を推測だけで決める
-
係り結びを無視して読む
たとえば、
「心あらむ人は、情けを知るべし。」
この文で「〜べし」を“たぶん〜だろう”となんとなく訳してしまう人は多いですが、ここでは「当然・義務」の意味で、「心ある人は(当然)情けを知るべきである」となります。
また、古文では主語が省略されることが多く、「誰が何をしたのか」が曖昧になりがちです。
そこを“雰囲気”で読んでしまうと、人物関係を間違えて内容が逆転してしまうことも。
対策:
文法問題を解くだけでなく、「本文中で文法を意識して読む練習」をしましょう。
-
助動詞の意味を一文ごとに確認
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係り結びの結びの語を見逃さない
-
主語を「誰か」を意識して代入する
この3つを徹底するだけで、読解の精度は大幅に上がります。
NG読解③ 「文脈」ではなく「単語」だけで意味を決める
古文単語をたくさん覚えることは大切ですが、単語の意味だけで読もうとすると、必ずつまずきます。
なぜなら、古文単語は「文脈によって意味が変わる」からです。
たとえば、
-
「あはれ」=しみじみとした感動、哀れみ、感情のこもった驚き
-
「をかし」=趣がある、すばらしい、面白い
など、一語で多義的に使われます。
また、同じ単語でも、作品や場面によって感情のニュアンスがまったく違います。
「『をかし』=“面白い”」と覚えていても、悲しい場面で出てくる「をかし」は「しみじみと趣がある」という意味で使われることもあります。
つまり、古文は“単語帳的な暗記”よりも、“文脈の中での意味づけ”が大切なのです。
対策:
読解練習の際は、
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単語の意味を1つに固定せず、「この文脈ではどんな感情を表すか」を考える
-
同じ単語が別の場面でどう使われているか、本文中で比較してみる
こうした読み方を意識すると、古文全体の“語感”がつかめるようになります。
読解で失点しないための3つの「正しい読み方」
ここまでのNG読解を踏まえると、次の3つの読み方を意識することが、大学受験古文の得点アップにつながります。
-
「時代背景」を踏まえて心情を読む
→ 現代の感覚ではなく、当時の価値観をベースに読む。 -
「文法的な裏づけ」で意味を取る
→ 主語・助動詞・係り結びを無視しない。 -
「文脈全体」で単語の意味をつかむ
→ 単語帳の丸暗記に頼らず、前後の流れで判断する。
この3つを徹底すれば、古文の世界観が立体的に見えてきます。
読解問題で「何となく分かる」から「根拠を持って読める」へと一段階レベルアップできるはずです。
プラスα:漢文にも通じる“誤読防止のコツ”
実は、この3つのNG読解は、漢文にも共通しています。
漢文でも、
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現代語訳に引きずられて意味を取り違える
-
助字(置き字・再読文字)を無視して読む
-
語句の意味を単語帳の定義で固定して読む
といった誤読が頻発します。
古文・漢文は、どちらも「文法+文脈+背景」で意味をつかむ教科。
丸暗記型の勉強から脱却し、「本文を一文ずつ正確に読む」習慣をつけることが、共通テストや国公立二次試験での安定した得点につながります。
まとめ
古文読解での「NG読解3選」をもう一度整理しておきましょう。
-
登場人物の気持ちを現代感覚で読む
-
文法をなんとなくで流す
-
単語の意味を一義的に決める
この3つを避けるだけで、古文の読み方が変わります。
古文は“センス”の教科ではありません。
文法・背景・語感を意識して読めば、誰でも点が伸びます。
そして何より、「古文は昔の日本人のリアルな日常を描いた文学」でもあります。
登場人物の心の機微や、当時の文化の奥深さを理解できるようになると、勉強そのものが楽しくなるはずです。
受験に向けて、ぜひ今日から“誤読しない読み方”を意識してみてください。
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