2022/08/25
小論文が「読みづらい」「何を言いたいかわからない」と指摘される原因の多くは、語彙力や知識不足ではありません。
もっと根本的で、そしてもっとシンプルな問題——それが 主語と述語のズレ です。
文章は論理の道筋を表す道具です。しかし、その道具の基本構造が崩れていると、内容がどれほど立派でも読み手には届きません。特に入試小論文では、採点者は大量の答案を限られた時間で読みます。そこで読み手の負担が大きい文章は、それだけで評価を落としてしまうことがあります。
この記事では、小論文で読み手に伝わる文章を書くための「主語と述語」練習法を、具体的な手順と例を交えて紹介します。
■ なぜ「主語と述語」が小論文では命なのか
まず、前提として理解してほしいことがあります。
小論文は「論理の試験」であり、「日本語の作文コンクール」ではないということです。
論理とは「何が何をどうするか」という関係性が明確であることを指します。
つまり 主語(誰・何が) と 述語(どうした・どうである) が一貫していることが、論理の最低条件となります。
ところが実際の答案では次のような問題が頻出します。
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主語が書かれていない
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主語と述語の距離が遠すぎる
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主語Aの後に述語Bが続いており、文として成立していない
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修飾語が増えすぎて、述語が何を受けているのかわからない
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「〜のように」などの比喩表現が主語を曖昧にしてしまう
これらは一見すると細かい技術のように見えますが、採点者が最も敏感に感じるポイントです。
文章を読んだときに「モヤッとする」理由のほとんどは、この主語と述語の不一致から生じます。
■ 「主語が書いていない文章」はなぜ危険なのか
日本語は、文脈から主語を推測する言語です。そのため日常会話では主語がなくても全く問題はありません。
しかし、小論文は違います。
小論文は
読み手が自力で推測してはいけない文章
です。推測させた瞬間にミスになります。
たとえば、
現代社会ではSNSの普及により、情報が瞬時に広がるようになった。
そのため責任を持って行動することが求められている。
この文章の2行目の主語は何でしょうか?
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SNS?
-
現代社会?
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情報?
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私たち?
読み手が迷う文章は、小論文としては減点対象です。
正しい書き方の一例はこうなります。
現代社会ではSNSの普及により、情報が瞬時に広がるようになった。
そのため、私たち一人ひとりが責任を持って行動することが求められている。
主語が明確なだけで文章の見通しは大幅に改善されます。
■ 「述語の位置」を意識するだけで小論文は読みやすくなる
次に重要なのが「述語の位置」です。述語は文の骨格であり、読み手は述語を中心に意味を組み立てます。
しかし、よくある失敗は次のような文です。
私が高校生活の中で最も大きな影響を受けた出来事は、地域のボランティア活動に参加した経験であり、その活動を通して人との関わりの大切さを学び、自分自身の将来について考えるきっかけになり、〜〜〜(以下、長文が続く)。
述語はどこなのか?
気づいたときには文章の最後、そして文章が既に崩壊している。
これは入試で非常に多い典型例です。
文章を改善するとこうなります。
私が高校生活の中で最も大きな影響を受けたのは、地域のボランティア活動に参加した経験である。
この活動では人との関わりの大切さを学び、また将来の方向性を見つめ直すきっかけにもなった。
述語に近い場所に主語を置くだけで、文章は驚くほど読みやすくなります。
■ 【練習法①】文章チェックは「主語に○」「述語に□」
まずは、自分の文章の主語と述語を“見える化”する練習をします。
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自分の書いた文章をプリントアウトする
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主語に○を書く
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述語に□を書く
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○と□が対応しているかを確認する
対応していない場合は、次のどれかが起きています。
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主語が抜けている
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主語が複数あって曖昧
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述語が遠すぎて対応が見えない
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誤った語句が主語の位置に来ている
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修飾が長すぎる
この作業だけでも文章の「ズレ」は簡単に見つかります。
■ 【練習法②】一文を必ず「40〜50字以内」に抑える練習
主語と述語がズレる最大の原因は「一文が長すぎる」ことです。
そこで、次のルールを課してみてください。
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一文は40〜50字以内
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それを超える場合は必ず文を分ける
文章を短くすることは、思考を整理することと同義です。
例えば次の文章。
現代の若者はSNSの普及によって短い文章で情報をやり取りすることに慣れており、そのため長文を読む力が低下していると言われている。
40字を超えています。2文に分けるとこうなります。
現代の若者は、SNSの普及によって短い文章で情報をやり取りすることに慣れている。
そのため、長文を読む力が低下していると言われている。
読み手の負担は大きく減ります。
■ 【練習法③】文章を「主語→理由→結論」の3段階で作る
もう一歩進むと、文章の骨格づくりができます。
特に小論文では以下の流れを意識すると論理が自然に整います。
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主語(自分の主張・意見)
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理由(なぜそう考えるか)
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結論(したがってどう言えるか)
例として「部活動と学力の関係」について意見を書く場合、
【主語】私は、部活動への参加は学力向上に良い影響を与えると考える。
【理由】なぜなら、運動によって集中力が高まり、生活のリズムが整うためである。
【結論】したがって、学業と部活動を両立する環境づくりが重要だと言える。
主語と述語が安定し、文章全体も破綻しにくくなります。
■ 「主語と述語」が整うと説得力が何倍にもなる
小論文の採点者は、文章の“読みやすさ”を非常に重視します。
その読みやすさを支える基礎が 主語と述語の一致 です。
主語と述語が整っている文章は、次のような効果を持ちます。
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論理が明確になり説得力が増す
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内容の印象が良くなり、読み手のストレスがゼロになる
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思考の流れが整理され、書き手の理解の深さが伝わる
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文章全体に「一貫性」が生まれ、答案の完成度が上がる
逆に、主語と述語がズレている文章はどれだけ内容が良くても評価されません。
それくらい、主語と述語の一致は重要なのです。
■ まとめ:今日からできる3つの習慣
最後に、この記事で紹介した内容を3つにまとめます。
① 主語と述語を記号でチェックする
文章を可視化すると、ズレを瞬時に発見できる。
② 一文を40〜50字以内に抑える
文章が破綻する最大の原因を防ぐ。
③ 主語→理由→結論の型で書く
論理の骨格が整う。
小論文は「特別な才能」が必要な科目ではありません。
むしろ、基本動作を徹底すれば必ず読みやすくなり、得点が安定します。
主語と述語の練習は、どんなレベルの生徒でも今日から実践できます。
ぜひこの記事を参考にして、小論文の基礎力をレベルアップさせてください。
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