2022/08/25
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「古文=日本語」というまやかし
日本の古典文学は日本語で書かれているので、一見単純そうに見えますが、実はとても複雑なんです。単語や文法がわからないと、理解するのに苦労します。また、知識があっても理解しにくい部分があるのが怖いところです。語彙や文法、一般常識など、覚えることが結構多いんです。でも、そんなことはどうでもよくて、古文はとても楽しいのです。
考えてみてください。まず、古代の人が書いた物語が何世紀にもわたって評価され、現代人が評価する物語が、今の大学入試に出るような物語です。つまり、芥川賞を受賞した昔の話だけが入試に登場するのです。ですから、古文をしっかり解読して読むことができれば、とても面白いですし、問題自体も特に難しくないので、楽しみながら高得点を狙うことができます。
勉強を始める前は嫌いな科目でも、大学入試が近づくと問題を解くのが楽しくなると言われています。読解力のある方なら、とても楽しく、面白く感じられると思います。今昔物語や宇治拾遺物語集などの寓話や、方丈記や徒然草などの随筆を読んでみてください。長く読み続けられている古文には、現代人が共感できる部分が多く、意味が分かるようになってくれば、原語で読むこともそれほど難しくはないでしょう。
古文のポイント
古文は日本語だが、言葉も文法も現代語とは違います。ですから、感覚に頼り続けていると、やがて対処しきれない問題にぶつかります。では、そのような問題に遭遇したとき、どうすればいいのでしょうか。
文系はもちろん、理系でも、特に国公立大学の入試に合格しようと思ったら、古文をそれなりに勉強しておく必要があります。古文は覚える要素が多いのですが、正しい勉強をすれば誰でも良い成績が取れます。今回紹介した勉強法を実践することで、感覚的な解き方から卒業し、論理的に問題を解けるようになり、古文が得点になるはずです。
古文で確実に点数を上げるおすすめの勉強法
まず、古代日本語の語彙を覚えることです。現代語とは全く違う意味を持つものも多いので、注意が必要です。見落としている人も多いのですが、英語における英単語と同じなので、早めに基本を固めましょう。
多義語が多いとはいえ、必要な語数は300〜500語程度で、英単語に比べれば決して多くありません。単語帳を用意し、使用頻度の高い単語を覚えることをお勧めします。一つの意味を覚えて、それに関連する他の意味を覚えるようにするのが一番良い方法です。また、自分で単語リストを作ったり、声に出して読んだり、自分に合った方法で学習することができます。
次に覚えておきたいのは、助動詞です。古文の特徴のひとつに、助動詞の多さとその多義性があります。動詞、形容詞、形容動詞に比べると覚えにくいですが、一度に覚えれば効率よく記憶することができます。
また、助詞についても理解をしておきましょう。助詞には対応する副詞があります。つまり同じ文中に副詞が2つあるわけですが、その中にはかなりクセのあるものも少なくありません。知らないと答えられない問題が多いので、気を抜かずにしっかり暗記しましょう。
効果的な勉強法で成績は確実にアップする
普段、古文演習をする際に気をつけていることはありますか?わからないことが多いと、時間内に解決できないこともあります。古文を勉強している人なら、敬語の使い方を知っておく必要があります。古文を読むには、主題を理解することが最も重要なことなのです。敬語がどのように使われているのかがわかると、より理解しやすくなります。
例えば、敬語があれば主語が身分の高い人だとわかりますし、謙譲語しかなければ主語が身分の低い人、目的語が身分の高い人だとわかります。このように敬語を使うことで、主語を識別し、読解に生かすことができます。
出題者は、問題のどこかに必ず主題のヒントを与えてくれます。主語が一通りわかれば、周りの状況も把握できるようになるので、敬語を使って話を理解するようにしましょう。
古文のおすすめ参考書
古文単語の参考書
古文単語ゴロゴ
タイトルから想像できるように、語呂合わせで古文単語を暗記するコンセプトの単語帳です。収録語数は565語で、ゴロゴにちなんで名づけられました。この本に載っている単語を全部覚えれば、大学入試でも問題ないでしょう。古文単語を覚えるのが苦手な方でも、語呂合わせで覚えやすいので、以前より効的に暗唱できるようになります。すでに教科書や問題集で単語を暗記しようとして、難しいと感じた方は、「古文単語ゴロ合わせ」のような方法で暗記することをお勧めします。
読んで見て覚える重要古文単語 315
それぞれの言葉には語源や説明があり、初心者でもその意味を理解することができます。初心者が単語を覚え、意味を理解するのに最適な方法です。これまでの古文単語帳よりもイラストが多く、初心者が覚えやすいように工夫されています。収録語数はゴロゴに比べると少ないですが、試験で使われる語彙の範囲をカバーするには十分な量だと思います。
古文常識の参考書
古文の世界は過去の日本ですが、過去と現在を同じように考えていると、思わぬ勘違いをしたり、重要な部分を読み違えたりすることがあります。例えば、現代は一夫一婦制ですが、昔の日本には一夫多妻制がありました。また、一定期間室内にとどまることを意味する「ものよみ」という言葉もあります。単語の意味を覚えるだけでは、なぜ人々が屋内にとどまるのか、その理由がわかりません。祭りの前や暦の上で災害が発生した日には、食事制限をしたり、一日中家に閉じこもったりする習慣があったという、昔の常識を理解しないと、「ものいみ」が単なる記号になってしまい、話があまり膨らみません。そのため、古文常識を身につけることがほぼ必須となります。
マドンナ古文常識217 パワーアップ版
常識的な参考書としては、「マドンナの常識」があります。「マドンナ」の愛称で親しまれる荻野文子さんが書いたもので、イラストもあり、わかりやすい内容になっています。最初はあまり覚えようとせず、何度も復習することが大切です。
古文文法の参考書
富井の古典文法をはじめからていねいに
古典の勉強が苦手な人、勉強の仕方がわからない人のための参考書です。動詞や形容詞の使い方、助動詞の見分け方、敬語の見分け方など、基本的なことが網羅されています。基礎から試験終了まで使えます。まずはこの参考書から古文の勉強を始めれば、間違いありません。
古文解釈 はじめの一歩 -文法から解釈へ-
古文書を解読するために必要なポイントを詳しく解説しています。内容はかなり濃いのですが、駿台文庫なので必ずしもカラフルで初心者にわかりやすいというわけではありません。したがって、日本語の文法をある程度勉強し、談話の分解は完璧だが、読解に自信のない方にお勧めします。分量的にはそれほど多くないので、一度文法を勉強したことがある人なら、すぐに読んで繰り返し学習することができます。
古文上達 基礎編 読解と演習
古典文法を習得し、長い文章で読み解きたい学習者に最適なツールです。45の項目があり、すべてをクリアするのはかなり難しいですが、この本があればほとんどの私大を突破できます。しかし、難関大学や中央大学に合格したいのであれば、物語の中で主語と目的語をどうとるかが重要です。難関大学に特化した参考書として裁量の参考書は本書しかありません。
古文おすすめ問題集
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
これから古典の勉強を始める高校1年生には、こちらをおすすめします。基礎的な文法力を養うのに最適です。
本書のコンセプトは「短期間で古典文法を身につける」ことなので、本書を読めば古典の文章を数多く読むことができるようになります。本書では、各文法を詳しく説明するのではなく、練習問題で文法に慣れ親しんでもらうようにしています。また、予備校講師の6名が、受験生が陥りがちな文章添削のミスを解説しているのも本書の特長です。
古文(入試精選問題集8)
この参考書は、古文の基礎問題は完璧!という受験生のアウトプットとして最適です。GMARCHや早慶など難関国公立の試験問題を中心に収録しているので、大学入学共通テストで8割は得点できる力がある人向けの問題集です。たくさん解説してもらえるので、間違った箇所を復習しておくと、本番の試験で良い答えが出て、得点につながります。
うちの子の成績が全然上がらない…そんなお悩みをお持ちではありませんか?間違った勉強法を続けていては成績は上がりません。正しい勉強法に変えるだけで成績は面白いほど伸びていきます。勉強ができないのは、頭が悪いわけでも、才能がないわけでもありません。間違った勉強法で勉強をしてしまってるだけなのです。実際に正しい勉強法に変えてくれた生徒たちは、定期テストや実力テスト、新教研もぎテストの点数がアップしています。
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