2022/08/25
「やればできる」って言葉、よく耳にします。
某大手個別学習塾「明光義塾」では「やればできる」を「YDK」と略して、キャンペーンを展開していました。でも、「やればできる」って大間違いなんです。
塾や家庭教師で先生と一緒に「やればできる」のは当たり前。重要なのは「一人でもできる」できる力をつけることなんです。ほとんどの生徒は、先生と一緒に問題を解くことで「できる気分」になってしまいます。「できるつもり」になって安心してしまうんですね。これでは頭はよくなりません。自分が問題を解くことができたのは先生のおかげだということに気づいていないのです。先生と一緒に解いた問題は、あとで必ず独力で解いて復習しなければなりません。先生と一緒に解いた問題は、「一度解いた問題」「解き方を知っている問題」「答えがわかっている問題」なのですから、当然自分ひとりで解いてみても、簡単に解くことができるはずなんです。それでも解くことができない生徒がいる。そういう生徒は「できたつもり」になっていただけということです。
当たり前の話ですが、テストの時、自分の隣に塾や家庭教師の先生はいません。問題を自分ひとりで解くことができる力がなければ、点を取ることはできませんし、志望校に合格することなんて不可能なんですね。
塾も家庭教師も、生徒の勉強に付き合うことができる時間はごくわずかです。結局は自分ひとりで学習する時間が重要になってきます。自分ひとりで学習している時間に、自分ひとりで問題を解くことができる力を身につける。自分ひとりではどうしても解くことができない問題は、塾や家庭教師の先生に教えてもらう。このような取り組み方ができる生徒は伸びていきます。
先生に教えてもらって「問題が解けた」と思っていてはいけません。先生の解説を聞いて、解き方がわかっただけで「できるようになった」と思ってはいけません。自分が解けなかった問題は、必ず自分ひとりの力でできるまで問題をやりこまなければなりません。
「やればできる」は大間違い、勉強は自分ひとりの力で「できるまでやれ!」ということです。