2022/08/25
目次
中学生の内申書の取り方が変わった! 新しい評価方法の説明と高等学校入試の準備
学習指導要領の改訂に伴い、2021年度から全国の中学校で新しいカリキュラムが実施されています。この改訂に合わせ、中学校の内申書の評価基準も更新されました。 生徒や保護者は内申点の重要性を理解しています。志望校に合格するために、内申点を確実に上げたいと考えている人が多い。 この記事では、今回の改訂で内申点の評価方法が変更されたこと、内申点が高校入試にどのような影響を与えるかについてお伝えします。内申点アップのための具体的な方法も解説していますので、最後までお読みください。
2021年度からの新学習指導要領では、内申書の採点方法はどのように変更されたのでしょうか?
2021年に導入された「新学習指導要領」では、カリキュラムの変更に伴い、評価基準が大幅に変更されました。 従来は「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の4つの観点で評価していたが、指導と評価の整合性を図るため、「知識・技能」「思考・判断・表現力」「学習能力・人間性」の3観点に統合されることになった。
内部評価の方法が変わった背景には、学生一人ひとりが情報社会で生きていくために必要な資質・能力が見直されていることがあります。これまで学校は、「生きるための基本を身につける場」という役割を担ってきました。しかし、近年はスマートフォンの普及やインターネット利用の低年齢化により、さまざまな手段で学生が自ら知識や情報にアクセスする時代に突入しています。情報が簡単に手に入る時代に自分らしく生きるためには、さまざまな事柄に関する「基本的な知識や技能」を身につけるだけでなく、与えられた情報が正しいかどうか、どう使うべきかを考え、判断する能力が必要です。また、自分の考えを持ち、それを言葉にして伝えることや、周囲の意見を聞く能力も必要です。これらの能力は、内部評価の評価基準として「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学習能力・人間性」の3つの柱に集約されています。評価の観点からは、定期テストの点数など「成果」が重視されるが、これからは「プロセス」も重要視されるようになるだろう。また、授業中の積極的な姿勢やレポートの内容など、学習のプロセスについても、アクティブラーニングの観点を取り入れて評価する予定です。
内申点評価の新しいアプローチ
以下、2021年度以降に内部評価基準となる3つの視点について、詳しく解説します。
また、各評価のプラス面、マイナス面をまとめましたので、参考にしてください。
知識・技能
知識・技能の観点では、教科の基本的な考え方や知識を習得しているか、その知識に照らして正しく情報を処理できるかどうかを評価します。英語の語彙・文法、数学の計算、一問一答や穴埋め問題の正答など、各教科の基礎知識の習得がプラス評価となる。知識や技能は、繰り返し学習することで向上します。粘り強く学習する姿勢が大切です。少し前までは、暗記するだけで一定の点数が取れたのですが、最近の改訂で学習項目が増え、暗記しなければならない内容が増えたため、いわゆる「一夜漬け学習」は通用しなくなりました。
考える、判断する、表現する、
自分の考えを表現する力、得られた情報をもとに問題を解決する力を、思考力・判断力・表現力の観点から評価する。定期テストに加え、グループディスカッションやレポートなど、これまで以上に幅広い評価方法が採用されます。問題に対する考え方を整理し、プレゼンテーションや解答に表現できれば、積極的に評価されるでしょう。例えば、『A氏の意見、B氏の意見、そして組み合わせたデータから、正しい情報はどれですか』というような質問です。英語では、「もしこの絵について誰かに話すとしたら、何を話すか?英語で説明する。このように、各教科の特性に合わせて問題の種類を変え、知識をもとに自分の考えを表現させるようにしています。思考力・判断力・表現力」の面では、情報を正しく整理できていないと、マイナス評価につながることがあります。なぜなら、周囲の言葉や問われている文章を正しく理解していないと、自分の意見を正しく束ねることができないからである。アクティブラーニングの視点に基づいた授業で、人の話を聞いているかどうかも評価の対象になります。
学習能力、人間性、など
学習能力、人間性など」は、改定前の「関心・意欲・態度」と同じ視点でありながら、より踏み込んだ形で評価されています。これまでの評価は、授業への参加状況や発言回数、提出されたノートの数などによるもので、ある種の形式的な意味合いを持っていました。新しい学習カリキュラムの考え方は、生徒一人ひとりの「学ぶ姿勢」を反映した評価軸に変えていくことです。学習態度を測定するために、授業の最後に学習内容を振り返り、レポートを提出させるようにしました。レポートの内容がそのまま授業への取り組み姿勢として評価されるため、授業で自分なりに努力したことがレポートから伝われば、プラスの評価につながります。逆に、授業がうまくいかないと、レポートが弱かったり、提出できなかったりすることもあります。それがマイナス評価につながるので、毎回の授業でしっかり努力することが必要です。見栄を張りたい」という気持ちは、もう通用しないことを忘れないでください。
内申書には何が書かれているのですか?
内申書は、生徒の中学校生活がひと目でわかるように作られています。中学校レベルの成績に加え、部活動、実用英語技能検定®や日本漢字能力検定®などのテストの点数、生徒会や学校行事での活動、課外活動の成績なども報告される予定です。成績が良いだけでなく、課外活動を積極的に行うことで、その実績はより充実したものとなり、学生として認められるようになるのです。
結果はいつ反映されるのですか?
内申点は年度末の3月時点のものと同じです。しかし、学年末に出される成績は、これから受験する中学3年生にしか間に合わないため確定した成績で判断されることになる。
県によって違いはあるのでしょうか?
高校入学のための内申書の扱いは、各県によって異なります。例えば、中学1年の内申書だけを評価する県もあれば、中学3年の内申書すべてを評価する県もあります。内申点が都道府県の高校入試にどう影響するか、事前に確認しておくとよいでしょう。しかし、内申点は学業努力の積み重ねであるため、すぐに高い評価を与えることはできません。この学年だけ頑張ればいい」と思うのではなく、毎日内申に気を配ることが大切です。
通知表との違いは何ですか?
成績表は、成績を記載するという点では内申書と似ていますが、実際の内容は異なります。成績表とは、学生の学期ごとの成績が記載された書類で、主に学生が成績を記録するために使用する。一方、内申書とは、生徒一人ひとりの学業成績や学校生活全般の成果をまとめたもので、中学校の教員が評価・作成し、受験する高校に提出するものである。つまり、生徒が自分で成績を確認するために作成する成績表と、志望校が成績を確認するために作成する内申書の違いがあるのです。
内申書と偏差値の違いは何ですか?
偏差値とは、テストを受けるすべての生徒の能力を平等に測る数値です。平均点を偏差値50に換算し、その点数がその基準に対してどの程度高いか低いかを表示するので、集団の中での自分の立ち位置を把握することができるのです。一方、「内部報告書」は、あくまで学生自身の学業成績や活動内容を記載するものであり、他の学生との比較は行われない。
副教科は重要か?
副教科は高校入試当日の学力試験に関わらないので、重要視されないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、公立高校入試では、入試当日の学力検査結果と9教科の成績の合計を5段階評価し、総合的に判断します。多くの場合、主要5科目や技能4科目の成績を上げるより、マイナー1科目の成績を上げる方が簡単です。また、主要科目5点、副教科3点の生徒と、主要科目3点、副教科5点の生徒の総合点の差はわずか2点であった。高校入試では、副教科の内申点が良いことが合格の決め手となるようです。副教科の内申点の特徴は、実技を強く意識していることです。副教科の特徴は、美術で絵を描いたり、音楽で歌ったりと、教室で実技を行う場面が多く見られることです。頑張る姿勢」を示すことが、直接評価につながる。実技の得意・不得意は人それぞれですが、評価のポイントは「うまくできているか」ではなく、「積極的に課題に向き合っているか」です。一方、新学習指導要領の実施に伴い、内申点の付け方について、主要5科目と技能4科目の差がなくなりつつあることは重要である。被験者側では、プロセス評価を導入することで、レポートの内容や学生のグループディスカッションへの取り組み姿勢を評価に反映させやすくなりました。主要5科目、技能4科目ともに良好な学習態度が示され、同じように学習が進められている。
部活動は内申点に影響するのか?
中学校生活で力を入れていることは何かと聞かれると、「部活」と答える生徒も多いのではないだろうか。しかし、残念ながら部活動の結果が内申点に直接影響することはない。ただし、部活動での実績は内申書に記載されるので、面接で努力が認められる可能性はあります。私立高校では、部活動での実績を推薦の条件としているところもあります。学校によっては、これを得点源にして、生徒の進路に影響を与えることもあります。子どもの成績が悪いのは、部活に明け暮れたせいだと考える親がいる。しかし、部活を辞めさせただけで成績が上がることは稀で、今まで部活に費やしていた時間が、ゲームや友人と遊ぶ時間に変わってしまうこともあるようです。部活と学校の勉強を両立させるために、家庭で勉強する習慣を身につけられるかどうかがポイントです。
内申点は高校入試にどう影響する?
高校受験は、願書の内申点と入試当日の学力テストの点数の2つの方法で評価されます。この2つの分野で高いスコアを獲得した生徒は、志望校に合格する可能性が高くなります。内申点が低くてもテスト当日に挽回できるという考え方もありますが、内申点の低さをテストの点数で補おうとしても非常に難しい。学校によっては、評価試験当日の点数にかかわらず、内申点が0点以下の生徒は入学を認めないという制度をとっているところもあります。いくら学力テストの結果が良くても、内申点が低ければ志望校に合格できない可能性があることを理解しておく必要があります。また、学力検査と内申点の比率や算出方法は、都道府県や学校によって異なるため、内申点に関する情報を収集することも重要である。
例えば、都立高校では、中学3年生の内申点のみを利用し、推薦入試と一般入試は別計算となる。北海道では、内申点を中学1年で2倍、2年で2倍、3年で3倍の合計315点にし、その点数をもとに順位を算出する。ですから、東京と北海道だけを比べても、大きな違いがあることがわかると思います。また、各都道府県内でも内申点と学力検査の比率が異なる場合があり、学校ごとに適切な情報を収集することが重要です。
内申点が低い場合のデメリット
内申点は、中学生レベルの生徒の総合的な頑張りを数値で評価するものですが、テストの点数が低いとどのようなデメリットがあるのでしょうか。また、内申点が低い生徒が今後取るべき手段についても説明します。
高校受験で内申点が低いことのデメリット
内申点が低いことの大きなデメリットは、志望校が限定されることです。内申点の結果は取り返しがつかないので、高校受験当日の学科試験でどれだけ挽回できるかを気にする必要があります。しかし、内申点が反映するのは、各教科の理解度という側面もある。内申点が低いということは、日頃の授業内容がよく理解できていない可能性があり、後で簡単に挽回することはできません。
例えば、2年生の2学期までの内申点が全教科2点だった学生がいたとします。受験する都道府県が1年目の内申を査定に用いる場合、生徒は後ろ向きな成績で志望校の入試に臨むことになる。また、勉強を積み重ねないと受験対策ができないので、小1から勉強をやり直すことになります。地道に積み上げてきた学生と同じように勉強していては、追いつくことは難しいでしょう。
内申点が低い学生たちは、今どうすればいいのか。
まあ、内申点が低い生徒にはどうしようもないことですが。まずは、これから始まる定期テストで良い結果を出すことを目標に、少しずつ勉強する習慣を身につけましょう。定期テストの範囲が明確なので、対策が立てやすい。しかし、高校入試は科目が多岐にわたるため、定期試験と同じように準備することはできません。また、ほとんどの科目が中学1年をベースに、2年、3年で内容を積み上げていくので、基礎がないまま応用問題を解こうとすると、つまずくことになるのです。内申点が良くない生徒が高校入試に向けて頑張りたいのであれば、家庭学習で1・2年生の基本問題を繰り返し復習しながら、定期試験をしっかりこなして内申点を上げていくことです。
これまでおろそかにしてきた時間を取り戻すには大変な努力が必要ですが、できるだけ早く始めることで、目の前の単元に対する理解を少しずつ深めていくことができます。中学生が内申点を上げるには中学生が内申点を上げる方法は、大きく分けて2つあります。以下に挙げる2つの方法がうまく機能すれば、より確実に内申点を向上させることが可能です。
定期テストの点数向上
中学生が内申点を上げるためには、定期テストの点数を上げることも一つの方法です。当たり前のことかもしれませんが、1年目からすべてのテストを受けるほどやる気のある生徒はそう多くはありません。定期テストの平均点は60点前後に設定されており、基礎問題を中心とした知識・技能に関する問題が約6割、応用問題を中心とした思考・判断・表現に関する問題が約4割を占めています。そのため、平均点を目指すのであれば、基本的な問題を中心に学習することが大切です。
内申点を高くしたいのであれば、高得点を狙う必要がありますが、そのためには応用問題を準備する必要があります。学習プログラムの改訂により、応用問題の難易度が上がったので、時間をかけて練習し、いろいろな問題に挑戦してください。また、受講後のレポートも毎回真剣に取り組むようにしましょう。レポート提出よりも、内容を理解するために授業への参加回数を増やした方が良い。これは努力すれば誰でもできることなので、評価につながるという意識を持ち続けることが大切です。
日々の生活態度を改善する
後輩が内申点を上げるための2つ目の方法は、普段の授業態度を改善することです。しかし、かつてのように黙って聞いているだけでは高得点を得ることは難しくなってきています。忘れ物をしない、遅刻や欠席をしないといった努力は最低限必要ですが、それ以上に、自分の考えや気持ちを言葉や文章で明確に伝えることが大切です。特に、全教科で活用されているアクティブラーニングの観からは、グループディスカッションにおいて、周りの人の話を聞く努力や自分の意見を伝える努力をしているかどうかが重要なポイントになります。また、授業に対する姿勢は、提出するノートに対する姿勢で評価されます。板書を写すだけでなく、自分なりにまとめたり、先生が口頭で説明したことをメモしたりすると、積極的に評価されます。
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