それはテレビを見ている時間です。
ニュースやドキュメンタリー,
池上彰さんの情報番組ならまだましですが,
ドラマやバラエティー歌番組などを見ていても,
受験のためには何の役にも立ちません。
多少の息抜きにはなるかもしれませんが,
余計な情報が脳みその中に入ってきてしまうので,
せっかく覚えたことが,心太(ところてん)式に押し出され,
忘れ去られてしまうという害を及ぼす可能性が大です。
いくら受験生といえども,
テレビを全く見るなというのは酷な相談です。
それならば,いっそのことテレビを見ている時間を,
少しでも有効に使う方法を考えてみましょう。
まず,テレビを見ながらやってはいけない勉強。
それは暗記です。
テレビは情報を垂れ流すメディアです。
そして恐ろしいことに,その情報は,
どんどん頭の中に流れ込んできます。
そして,せっかく暗記した重要事項を頭の外へと押し流してしまいます。
テレビを見ながらの暗記学習は絶対にやめましょう。
テレビを見ながらでもできる勉強,
それは,暗記の確認です。
英単語や漢字,年号や社・理の一問一答問題など,
暗記できているかどうかを確かめるのであれば,
テレビを見ながらでもできるでしょう。
テレビを見ながら正解できるのであれば,
十分暗記ができていると判断してもよいと思います。
もちろんこの場合
正解できなかった問題はしっかりと暗記し直すことが必要です。
もう一つは数学の問題練習です。
テレビを見ながらでもすらすら解けるようであれば,
解き方がしっかりと身についていると判断してよいでしょう。
こちらも,暗記の確認同様,
正解できなかった問題は,
テレビを見ていない時間にしっかりと解き直すのをわすれずに。
はっきり言って受験生にとってテレビを見ている時間は無駄です。
目と耳を奪われますし,
知識が頭に入ってくることはありません。
ですから,インプット型の学習は,
絶対にテレビを見ながらやってはいけません。
しかし,自分の頭の中に
どれだけ知識が定着したかということを確認する程度ならば,
テレビを見ながらでも,問題は無いでしょう。
必ずしもよいとは言えませんが・・・。
つまり,テレビがついているような
劣悪な環境であっても正しく解けるような問題であれば,
テストに出題されても正しく解けるだろうと予想ができるということです。
決してオススメしているわけではありませんが,
テレビを見ている時間を
まるまる無駄な時間にしてしまうよりは,
多少はマシかも知れない,という提案です。
テレビを見ながら2時間勉強したからといって,
その2時間を勉強時間としてカウントしてはいけません。
テレビを見ている時間はあくまでも余暇の時間ですから・・・。