2022/08/25
先日公開した大学の平均偏差値について質問がありましたのでお答えいたします。
Q: 同じ大学ならば、どの学部も同じ偏差値なのですか?
A: 平均偏差値は、各大学の全学部の偏差値を平均化したものを掲載しています。
よって、同じ大学内でも学部によって偏差値は大きく異なります。
例: 秋田大学・・・医学部 偏差値68 国際資源学部47
この場合、秋田大学に進学したとしても、
医学部へ進学した生徒と国際資源学部に進学した生徒が同等の学力とは評価できません。
Q:新教研の偏差値と大学の偏差値は同じですか?
A:まったく異なります。
新教研の偏差値は、福島県内の生徒の中での偏差値です。
大学の偏差値は、全国の大学受験生の中での偏差値となりますので、
新教研の偏差値と抱く学の偏差値を同一視することはできません。
大学の偏差値は、新教研の偏差値から15~20程度マイナスして考えるましょう。
つまり、
中学3年の新教研テストで偏差値70の生徒は、
そのままのレベルを保つことができたとして、
大学受験では偏差値50~55の大学に合格できる可能性があるということになります。
もちろん、高校3年間の間にグンと伸びる人もいれば、
ガクッと落ちる人もいます。
Q:レベルの高い高校に行けば、レベルの高い大学にいけますか?
A:必ずしもそうとは言えません。
安積高校に進学して、名もない大学にしか進学できない人もいれば、
郡山高校から難関大学に進学する人もいます。
レベルの高い高校とは、
「入試のときの平均偏差値が高い」という意味でしかありません。
入試は一人ひとりの能力が問われますので、
大学入試において、高校のレベルはまったく関係ありません。
安積高校に進学しても、
頭のいい友達に刺激を受けて勉強をがんばる生徒もいれば、
劣等感にさいなまれて落ちこぼれていく生徒もいます。
郡山高校に進学しても、
校内のトップクラスをキープしようと、意欲的に勉強する生徒もいれば
勉強をあきらめた友達の影響を受けて、落ちていく生徒もいます。
どんな高校に進学したとしても、自分自身が努力をしなければ、
望む大学へ進学することはできません。
厳しい環境で揉まれながら刺激を受けて、上を目指すというのがよいのか?
比較的余裕のある環境の中で、上位の成績を維持することをモチベーションに勉強するのがよいのか?
自分にあった環境を選ぶとよいでしょう。
迷った場合は、厳しい環境を選ぶことを勧めます。
苦労が大きい分、得るものも大きくなります。
高校の大学進学先を比較してみると、
偏差値の高い高校=難関大学への進学
ではないということがお分かりいただけると思います。
また、
難関大学への進学=幸せな生活
でもありません。
国と地方の借金が1000兆円を超えた現代の日本では、
「いい会社に就職すれば、一生安泰」
とか、
「公務員は安定している」
といった価値観が通用しなくなりつつあります。