2022/08/25
共通テストでしか漢文を必要としない人にとっては、どれくらい勉強をすべきかの下限が課題です。漢文にあまり時間をかけられないが、十分に扱えないのも不安。そそのような学生のための参考図書をまとめました。戦略的に言えば、共通テスト漢文を無駄なくクリアする＝他の科目に時間を割くことができる、ということです。
この記事を読んで、今後の戦略を見直す良い機会になるはずです。
目次
共通テスト漢文にかけるべき勉強時間
漢文の勉強にはどれくらいの時間をかければいいのでしょうか？
はっきり言って、漢文をじっくりと時間をかけて勉強するのは得策ではありません。漢文は、英語や社会科に比べて配点が低いため、相対的に重要度が低い。英語と社会がそれぞれ200点、100点であるのに対し、漢文は50点でした。学部によって異なりますが、早稲田大学の入試でも漢文は英語の3分の1程度の得点ですから、どちらを深く学ぶべきかは自明でしょう。
これは、漢文の勉強が必要ないということではありません。特に共通テストでは確実に出題されるので、全く勉強しないと他の受験生に遅れをとってしまいます。漢文の弱点を補うことができる人もいるので、他の科目が多少できていて、勉強時間があれば、1点でも多く取れるように努力したほうがいいと思います。
自分の現在の立場に応じて、勉強の得意不得意を鍛えていけばいいのです。英語や社会の点数が伸びる可能性が高いなら、これらの科目を優先的に勉強したほうがよいでしょう。一方、国語で稼ぎたい人は、以下のような勉強で得点アップを狙いましょう。
漢文の勉強スタイルには2つある
漢文の勉強スタイルには2つあります。
一つのモデルとして、共通テストでのみ漢文を使用するというものです。この場合、漢文の基礎力を固めるというより、より多くの点数を取るためのテクニックを身につけるということになります。共通テストレベルの参考書を使って、最低限必要な句形、漢字の意味、予備知識を入力しています。その後、最短でマーク率を上げるために、演習で問題を解くことに慣れましょう。
もう一つのパターンは、受験校の本試験でも漢文が課されることです。難関校の漢文を技術で解決することはできません。良い点数を取るためには、句の構成や漢字など、さまざまな分野のスキルを身につける必要があります。ここでは、共通テストレベルの基礎参考書に取り組み、難関大学レベルに上がるための足がかりを作りましょう。
共通テストを目指すのであれば、それほど時間はかからないと思います。英語や古文は、語彙や文法を別々に対策する必要がありますが、漢文は1冊の参考書の中にエッセンスが詰まっているので、非常に効率的です。代表的な参考書は2種類あるので、どちらが自分に合っているのか、実際に確認してから始めるとよいでしょう。
入門レベル
コミックは入門編として紹介されています。受験に漢文が必要だけど、どうしても苦手意識がぬぐえないという学生に読んでほしい。
大学受験らくらくブック 漢文―点につながる!流れがわかる! (新マンガゼミナール)
マンガを使うことで、学習内容が理解できたり、苦手意識がなくなったりと、メリットはたくさんあります。漢文に反発し、学校の授業が睡眠時間になってしまう人は、ぜひ手に取ってみてください。情報量が多いので、一読ですべてを理解するのは難しいかもしれませんが、漫画の独特な表現とイラストが相まって、頭に入りやすく、定着しやすいと思います。漫画は本当の勉強のための準備に過ぎない。暗記すれば点数が上がると思ってはいけないし、内容が理解できずにイライラしてもいけない。このコミックは、後述する「ヤマ」と同じ作者が制作したものである。マンガの例文もと同じで、基本を押さえたライトなタッチが秀逸です。読み終えたら、問題なく次のステップに進むことができます。
共通テストレベルの参考書
漢文早覚え速答法 パワーアップ版 (大学受験ＶＢＯＯＫＳ)
最初から最後まで詳しい説明がないので、初心者には不向きかもしれません。漢文速習メモ・速習回答は、漢文の勉強に時間をかけられないけど、漢文の点数を上げたいという学生に対応した素晴らしい商品です。本当に必要なところだけをカバーすることで、中心レベルの知識をカバーすることができるのです。この知識を演習に生かせば、点数に差がつくはずです。形式としては、中国語の文章を読み、10の句形と100前後の漢字を定着させます。実際の中国語の文章に触れるので、苦手な人でもすぐに適応でき、早く先に進むことができます。わずか2～3日でコースを修了することができるはずです。基本をマスターしたら、別冊を使って、点数アップのコツを学ぶことができます。共通テストに必要な内容のみを収録したシンプルなものです。一点、二点、三点、漢字の詳しい説明が省略されているので、未経験者には不向きかもしれません。そのような場合は、コミックスに目を通したり、句形集でじっくりと勉強することをおすすめします。
また、漢文のすべてを網羅しているわけではなく、知識の習得には適していません。難関大学を目指す生徒は、別途準備が必要な場合があります。用途によって向き不向きがはっきりしがちな参考書なので、自分のニーズに合わせて取り組むとよいでしょう。
漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版 (大学受験超基礎シリーズ)
漢文の予習に時間をかけられない方にもおすすめです。著者自身が「2週間でマスターできる」と書いているので、短期間でも可能です。頻出する重要な句形や必修漢字を選ぶという点では、「速答法」と似ていますが、より理解に重点を置き、丁寧に解説しています。句形については、背景知識から書き言葉の文章、現代語訳まで網羅されています。知識をインプットしたらすぐに練習問題に取り組めるように設計されており、知識の定着が早いのが特徴です。「速答法」では省略される、基礎の基礎から漢文の知識までを網羅的に収録しています。共通テストレベルに到達できることは間違いないでしょう。
情報量が多いので、直前になってゼロから始めるのは危険です。時間に余裕のある方に向いています。時間をかけられないけど漢文をしっかり理解したい方、本番前にしっかりチェックしたい方、漢文を一から学びたい方にオススメです。一方、本番まであまり時間がなく、点数アップのためのテクニックを身につけたい人は、「速答法」に取り組むとよいでしょう。
共通テストレベルの問題集
必要な知識をインプットしたら、過去問の演習に移ります。
新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編
問題の読み方や解き方をイメージできるように、解答理由や問題のポイントを直接手書きで解説しています。読解力と得点力を同時に向上させることができます。また、「ごくまる漢文」では、作者のオーディオコメンタリーを聞くことができます。音声解説では、テキストの流れに沿ってビジュアル解説を詳しく解説しているので、視覚と聴覚の両面から理解を深めることができます。現実的には、講義を受けているような感覚です。これほど徹底している問題集は他にないと思います。薄いのですぐに完成させることができ、効率よく成績を上げたい学生には最適です。
共通テスト 赤本
成績アップには、過去問演習が欠かせません。やればやるだけスキルが身につくので、できる限りやってください。
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