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引用記事 個人の進路に沿わない進学校 共通テスト受験が前提 生徒「もういいや」

time 2022/02/21

引用記事 個人の進路に沿わない進学校 共通テスト受験が前提 生徒「もういいや」

実際に福島県内の高校も似たような状況です。

志望校選択の際には、ご一考を。

個人の進路に沿わない進学校 共通テスト受験が前提 生徒「もういいや」
2022/2/20 14:00 (2022/2/21 10:27 更新)
四宮 淳平

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教え子の一人から佐々木大さんに届いたメッセージ。高校時代の教員の対応や大学生活について触れている

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教え子の一人から佐々木大さんに届いたメッセージ。高校時代の教員の対応や大学生活について触れている

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教え子の一人から佐々木大さんに届いたメッセージ。高校時代の教員の対応や大学生活について触れている

学びのエンジン(番外編)

高校に入る前の段階で「やりたいこと」が見つかっている子はどれだけいるだろう。入学後に見つけたとしても、それを許さない周りの環境がある-。

長崎県内の公立高を昨年卒業したサクラさん(仮名)は、3年の学級担任の進路指導にうんざりした。

志望先はファッション分野。父親が仕事で結婚式に携わることがあり、きらびやかな衣装に憧れた。担任に相談すると、「その分野に進んだ卒業生はいない」と教育学部を薦められた。

理由は、ファッション業界を希望しながら、家庭科教員になった知人がいたからだという。役に立つ助言は期待できないと考え、自分で服飾を学べる私立大を探した。

高校では3年の秋ごろに教科書の内容を終え、大学入学共通テスト対策にシフトした。サクラさんが狙っていたのは、高校での成績や活動、意欲で合否を決める総合型選抜。必須の面接とプレゼンテーションの準備を進めるつもりだった。

担任は、共通テスト対策の授業を受けるよう指示。「受験に必要ない」と抗議する級友もいたが、考えを変えなかった。国語、数学、英語の授業を受けなければならず、新たな教材を購入。プレゼン資料の作成などができたのは週2時間だけだった。

それでも総合型選抜に合格すると、担任から「みんなの前で言わないでね」とくぎを刺された。共通テストを控える同級生に「水を差す」と考えたらしい。サクラさんの胸中には怒り、悲しさ、寂しさが交錯した。「学校の実績にならない生徒はどうでもいいんだ」

卒業後、高校のホームページにある卒業生の進路一覧を見ると、国公立大や有名私立大の名前と合格者数があった。サクラさんが進んだ大学は「その他私立大」にくくられていた。

「県内のいわゆる進学校では、共通テストを受けることが当然になっている。その上で国公立大の一般入試で合格することが、『保護者の要望』と学校側は認識している」

長崎市の学習塾経営、佐々木大さん(58)は明かす。総合型選抜で合格していたり、第1志望の私立大には不要だったりしても「学校から共通テストを受験するよう言われた」という生徒を多数見てきた。

数年前に卒業した塾生の一人は、進学先が決まっていても、県立高の卒業式の数日前まで国公立大の受験対策が課された。佐々木さんが県教育委員会に理由を尋ねると、担当者は「社会に出ても役に立つよう、最後の最後まで勉強させる」と説明したという。

佐々木さんは生徒たちが進学後を見据え、英語や法律、生命論理などを自主的に学び始める姿を目にしてきた。既に高校での履修範囲は終えており、「自分に必要なことを集中して学べる貴重な期間なのに、教員が勉強を課すばかりでは生徒の主体性や自律心が育つわけがない」と話す。

普段の学校生活でも、同じような場面を見聞きしていた。評価基準は、学習時間の長さとこなした量。効率的な学習が推奨されないことに疑問を抱き、学習意欲を失う生徒もいた。

県外の大学に進学した教え子の一人からは昨年、こんなメッセージがLINE(ライン)で届いた。「長崎で普通だと思っていた高校生活は、全然普通じゃなかったです」。友人たちから「スパルタ式だね」とからかわれたという。

希望に沿った進路指導がなされなかったケースは他にもある。

教育コンサルタント会社に勤める福岡県のヨシトさん(20代、仮名)は2年前、高校生の保護者から相談を受けた。進学校に在籍していたが、アパレル業界への就職を考え始めたのだという。

学校側から生徒に示された企業の求人は二つだけ。高卒段階での就職活動は、学校の斡旋(あっせん)により企業の求人票を得るのが主流だが、教員がハローワークに届く求人を十分に探すことはなかった。生徒は結局、進学を選択した。

「進学校に入っても在籍中に進路希望が変わる人は当然いる。でも教員に就活のノウハウが乏しく、生徒の要望に十分な対応ができていない」。ヨシトさんは進路変更の難しさをそう口にする。

ある高校生は、教員の指示通りに決めた進路を後悔していた。「もういいや」。その言葉は今もヨシトさんの脳裏に焼き付いている。

(編集委員・四宮淳平)

■高校2年生の36% 「やりたいこと 見つからない」 PTAなど調査

一般社団法人全国高等学校PTA連合会とリクルートは昨年9~10月、全国の高校2年生約1800人に「進路に関する意識調査」を行った。進路選択で気掛かりなことは「学力が足りないかもしれない」が最多の55%。「やりたいことが見つからない、わからない」(36%)、「自分に合っているものがわからない」(35%)と続いた。保護者がよく使う言葉は「自分の好きなことをしなさい、やりたいことをやりなさい」の59%が最も多く、「勉強しなさい」は28%だった。

引用元 西日本新聞 2022/02/20 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/879575/

 

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