2022/08/25
便利な代名詞はyou
ライティング・スピーキングでは「一般の人」「みんな」と言う場面がよくありますが、そんなときに便利なのはyouです。
一般の人を表す代名詞
- you 「総称のyou」と呼ばれる用法/一番便利な単語
- we 話者を含んだ特定集団
- they weと対をなすもの/店員・業者 「一般人の噂」の時に使う
- one 書き言葉で堅苦しい(論文で使うことが多い)
peopleは代名詞ではないので、ここでは除外しますが、よく使われます。
辞書でyou裕を引くと、総称「人は誰でも・みんな」と載っています。この用法はあまり知られていませんが、実際には受験日常会話など、さまざまな場面で使われます。また、慣用表現「you never know.(誰にも分からない)」も総称のyouが使われています。「Time flies when you have fun.(楽しいときはあっという間)」で使われているyouも総称のyouです。総称のyouは、あえて訳出しないことがほとんどです。
weとtheyは対立集団を想定
weは私たちの集団に使います。「我々現代人」「我々人間」などです。もし対立構造なしでweを使うと、かなり不自然に響きます。そして、weビート対立する集団にtheyを使います。「現代人」に対して「昔の人々」、「我々人間」と比べて「動物」などにtheyを使うわけです。
「僕ら日本人」は「we Japanese」と使いがちですが、これはほかの国民と違って、我々日本人だけはという排他的もしくは偉そうに響くことがあります。日本人全般を伝えるときは、「many japanese」「japanese people typically」を用いるのが便利です。
世の中の一部の人を表すthey
漠然と一部の人を表す時はtheyを使います。有名なのが店員・業者のtheyです。「They sells books at that store.(あの店では本を売っている)」や一般人の噂の「They say(~だそうさ)」々だそうだという表現です。あまり知られていませんが、theyが政府・警察などの権威者を表すこともあり、英語のニュースでいきなりtheyが出てきたときはこの意味で使われていると考えられます。
They are adamantly refusing to recognize the system of separate surnames for married couples and same-sex marriage.
政府は夫婦別姓制度や同性婚を断固として認めない。