2022/08/25
暗記といってもいろんな方法があります。「書いて覚える」「読んで覚える」という方法がほとんど人がやっている暗記の方法でです。今回は社会や理科の学習にお勧めな,この2つの方法よりも効率的な暗記の学習方法をご紹介します。
「書いて覚える」「読んで覚える」という方法は,何かをしながら覚えるということができません。「書いて覚える」方法であれば,本やプリントを見ながらノートに字を書かなければなりません。つまり,目と手を使わなければ暗記ができません。「読んで覚える」方法は,本やプリントを手で持ち,目で字を追い,口から声を出す。手と目と口を使っていますね。耳も使っているといっていいかもしれません。
これら二つの方法に対して「聴いて覚える」という方法は耳しか使いません。よって,いろんなことをしているときに「ながら暗記」をすることができるとても効率的な暗記方法なのです。散歩をしながら,ご飯を食べながら,お風呂に入りながら…日常生活のあらゆる場面で暗記学習ができるようになりますね。
この「聴いて覚える」方法の欠点は,教材が少ないということ。英語のリスニング教材と違って,社会や理科の内容を収録したCDや音声データはなかなか売っていません。でもご心配なく。売っていなければ作ればいいのです。「聞いてい覚える教材」を自作すれば,お金もかかりませんし,教材を作ることで「読んで覚える」学習もできてしまいます。まさに一石二鳥というわけです。やり方は簡単。自分が覚えたい単元の教科書を音読して,スマートホンやデジタルオーディオプレーヤー,ICレコーダーに録音するだけ。後は繰り返し聴いて覚えるだけ。私はこれをカセットテープに録音してウォークマンで聴いていました。昭和末期から平成ひと桁の時代ことです。ずいぶんと大昔の話ですが,大変効果的でした。なんといっても今までは勉強できなかった時間に勉強をすることができるようになりますので。
この方法は社会や理科の学習にお勧めです。英単語や漢字はスペリングや書き取りができないといけませんので「聴いて覚える」方法は向いていません。
勉強の大敵はマンネリです。いろんな方法を組み合わせて,飽きずに長く勉強ができるようにしていきましょう!
説明するまでもありませんが「聴いて覚える教材の作り方と使い方」はこんな感じです。
1.録音機器を用意する。(スマートフォン,デジタルオーディオレコーダー,ICレコーダー,ラジカセなど)
2.覚えたい分野や単元の教科書・参考書を用意する。
3.教科書や参考書を読んで録音する。
4.録音したものを覚えられるまで繰り返し聴く。
暗記をするといっても一言一句覚えるというわけではありません。社会であれば,その時代の流れと,起きた出来事や関係する人物とのかかわりの概要が重要語句とともに頭に入れば十分です。理科であれば,重要語句の意味や法則の内容などを覚えることができればよいでしょう。丸暗記は,苦労して覚えた割にテストで点につながらないことが多いです。社会や理科は,その時代や単元のないよう全体を大まかに頭の中に描くことができるように覚え,覚えた知識を活用して問題を解くことができる力をつけることが重要です。暗記は覚えること自体が目的ではありません。覚えたことを活用することが本当の目的なのです。