2022/08/25
椅子に座ってずっと勉強しているのですが、なかなか成果が出ないんです。「私生活を犠牲にして資格の勉強をしているが、乗り切れない。このような考えを持つ人は、「一日中勉強していないと勉強できない」と思っているかもしれません。
しかし、専門家はこの考え方に「ノー」を突きつける。勉強以外のことに時間を費やすことも、脳にとっては大切なことなのだそうです。その理由と、勉強以外でぜひやっておきたいことを3つ紹介します。
目次
なぜ、「とにかく勉強が好き」な人だと成果が出にくいのか?
学ぶことに重点を置く人が成果を上げにくいのは、ある簡単な理由からです。それ以外の時間をおろそかにしていると、脳の機能を向上させるようなことができなくなります。記憶力や注意力といった学習に必要な脳機能のパフォーマンスは、日常生活の影響を受けているという。そのため、効率よく勉強し、学習に集中したいのであれば、脳の発達を促す習慣を日常生活に取り入れる必要があると、津久山さんは言います。勉強ができる人は、それを自然に習慣化することができるのです。
勉強ができる人が勉強の先にやっていること
では、具体的にどのようなものが脳に良いのでしょうか? ぜひやっておきたい3つのことを紹介します。
1】積極的に体を動かす
体を動かすと脳が活性化するのだそうです。足や手、口を動かす運動機能は、脳の表面の中心付近に分布しています。その脳の領域を十分に活性化させることで、その領域の血流を良くしているのです。身体運動は特別な訓練を必要としません。津久山は、次のような日々の活動を推奨しています。
- ウォーキングなどの軽い運動
- 部屋の片付け
- ガーデニング
- 料理
特にウォーキングは足を中心とした全身運動であり、脳全体に血液を循環させる効果があるため、効果的です。また、片付けは手を動かし、脳の司令塔である前頭葉を活性化させる運動でもあるのです。また、料理やガーデニングなど、手を動かしてものを作る活動は、前頭葉に加えて思考系も活性化させます。脳が活性化した状態で学習する」という意味では、学習前に運動するのがベストなようです。運動と学習を両立させることが重要です。
2】人とつながる
2つ目は、コミュニケーションの時間を作ることです。これは、次のような理由で脳に良いとされています。リズミカルな会話をすることは集中力を高める効果があるそうです。勉強に集中できないときは、黙々と勉強を続けるのではなく、家族や友人との交流を楽しむなど、息抜きをするのもよいでしょう。リラックスした会話は、オキシトシンというホルモンを分泌しやすくすると説明しています。オキシトシンは、体内で分泌されるホルモンです。オキシトシンは体の細胞や臓器を修復・回復させる癒し効果のあるホルモンだという。そのため、樺沢氏は日中の疲れを癒す「夜のリセット習慣」として、コミュニケーションを推奨している。犬や猫などのペットと一緒に遊ぶのも、同じ効果があります。家族やペットとのくつろぎを犠牲にして勉強してきた人は、夜に癒しの時間を作ってみてはいかがでしょうか。
3】お風呂でしっかり休憩する
3つ目は「お風呂でリラックス」です。 1分でも長く勉強するために、あえてお風呂の時間を短くするという方には、休憩よりもお風呂をおすすめします。「シャワーで体が温まっている」「体が水圧を感じている」という情報が脳に伝わり活性化すると、脳のネットワークが切り替わるのです。
まず、タスクに取り組んでいるときには「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)」が働き、それ以外のことをしているときには「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」が働く。ここで「サリエンス・ネットワーク(SN)」が働くと、DMNからCENへの切り替えが起こる–そのときにひらめきが起こるのです。このSNを活性化させるには、お風呂の刺激が効果的です。学習を続けてもCENが働き続けるだけなので、「本を丸ごと覚えても、応用問題は解けません」と言う。だから、難しい課題に直面したときは、勉強をあきらめてお風呂に入るのが一番なんです。時間や水温に特に決まりはないようです。勉強のことを考えず、髪や体を洗うことに集中するのもいいかもしれませんね。根を詰めすぎて脳のパフォーマンスが落ちる前に、シャワーを浴びてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
勉強以外の時間に何をするかで、脳の性能は変わります。ぜひ、脳にいいことを始めて、デスクで丸くなっている時間を減らしてください。
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