【英文法109】副詞5　副詞の位置

time 2024/02/10

強調する時は前説明するなら後ろ

副詞は文法構造上が必要なものではありません。ある意味、存在感が薄く、どこに置いても許される面があります。その反面、単語ごとに傾向があり、文法書では細かいルールが書かれています。それらを全て覚えるのは現実的ではありません。そもそも入試には主題されないことがほとんどです。副詞の位置に関しては、2つの大きな傾向があります。

強調の副詞は前に置く

強調したい言葉の前に置くのが原則です。強調の副詞veryはvery kindのようにkindの前に置きます。ということは、veryと同じように強調する働きならveryと同じ位置と考えればOKです。

He was surprisingly friendly.
彼は意外にも友好的だった

説明の副詞は後ろに置く

動作を行う場所様子時などを説明する。副詞は動詞の後が原則です。自動詞ならばその直後、他動詞ならば目的語の後に起きます。「他動詞+目的語+副詞」という順番が原則ですが、目的語が長い時は「動詞+副詞+目的語」や「副詞+他動詞+目的語」となることもあります。無理に覚える必要はありません。このような場合になることもある、という程度に理解しておけば充分です。

She walked slowly.（自動詞）
彼女はゆっくり歩いた

He replied to the email immediately.（他動詞）
彼はすぐにメールを返信した

また、受動態ではbe動詞と過去分詞の間に副詞が入ることがよくあります。

The subject has been very well dealt with in his latest work.
このテーマは彼の最新作で非常によく扱われている。

副詞が複数並ぶとき、説明の副詞でよく使うのが場所と時間です。場所と時間は「場所→時間」の順番で使うのが原則です。

You will find a parking space easily there（場所） in the morning（時間）.
朝はそこで簡単に駐車スペースが見つかりますよ。

また様子を表す副詞が含まれるときは、「場所→様子→時間」の順番になることがあります。

I ran inside before it rained.
雨が降る前に急いで走りこんだ

「場所→時間」の順番が崩れるときは、時の副詞が文頭に出る場合などです。所詮は副詞なので崩れることもあるということです。

Yesterday I went to his place.
昨日彼のところへ行った

lyが付いた単語は「すごく」と解釈できる

強調の副詞としてsurprisingly「驚くほど」という単語があります。この単語は強調する働きなので、無理に「驚くほど」と訳さなくても「とても」という意味で解釈できます。これを利用して。もしも、知らない単語がlyで終わっていたら「すごく」と解釈する、ということが可能になります。もう少し細かく言うと、lyで終わる単語はveryに置き換えられる位置にあるかチェックしてみるということです。 lyで終わる単語がvery置き換えられる位置にあるときは、「すごく」と訳して意味が通ることがほとんどです。強調を表す副詞は難しい単語も多く。 exceptionally「例外的に」、 extraordinary「法外的」にextermely「極端に」、tremendously「猛烈に」incredibly「信じられないほどに」などがありますが、これらはどれも「すごく」と解釈することで解決できます。もちろんLiがつくものすべてにこの法則が当てはまるわけではありません。probably「多分」やhardly「ほとんどない」などは常識的に知っておかなければいけません。しかし、長文の中で難しい単語、知らない単語が出てきたときに、この法則は活躍してくれます。

正しい勉強法を知り、実践すれば成績アップは簡単です。

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