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【英文法137】分詞構文1 分詞構文の正体

time 2024/04/13

【英文法137】分詞構文1 分詞構文の正体

目次

ingの3用法

to不定詞の3用法(名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法)は有名ですが、ingの形 3用法という視点から整理することもできます。

ingの3用法

  • ingが名詞の働き → 動名詞 ※動詞の名詞化を示すなネーミング
  • ingが形容詞の働き → 分詞 ※動詞の形容詞化で「動形詞」のイメージ
  • ingが副詞の働き → 分詞構文 ※動詞の副詞化で「動副詞」のイメージ

動名詞という名前は、名前から働きがイメージできるのでわかりやすいのですが、ingが形容詞の働きをする場合は分詞、副詞の働きをする場合は分詞構文と名づけられました。これを踏まえて「分詞構文って結局は“動副詞”でしよ」と考えればOKです。副詞は余分な要素なので、主節(sv)がちゃんと存在しているとき、その前後・間に割り込むingのカタマリを分詞構文と考えれば大丈夫です。

 

分詞構文の成り立ち

分詞構文は文を軽く補足したいときに使われます。本来、文をつけ足すなら接続詞を使うわけで、She went to bed early.という文に、理由(She felt tired.)を追加す
るときは、She went to bed early because she felt tired.「彼女は早く寝た。というのも疲れていたからだ」と、接続詞because を使います。ただ、いちいちbecause を使うのも面倒・仰々しいなと感じるとき、もっと軽い気持ちで文をくっつけたい・補足したいときもあるわけです。かといって、接続詞を使わないで、She went to bed early, she felt tired.の形とするのは文法的には誤りです。なぜならばコンマ[,]で文(SV)はつなげないためです。

「接続詞を使うほどでもない」と「コンマでそのまま文をつなげない」ということを同時にクリアするのが分詞構文です。「接続詞をカットしてゆるくつなごう」→「その目印として動詞をーingにしとくね」というのが分詞構文の発想です。

分詞構文が生まれる3つのステップ

  1. 接続詞を消す
  2. 従属節の主語も消す(主節の主語と同じ場合) ※もし主語が違うなら「そのまま残す」
  3. 従属節の動詞を分詞(ing)に変える ※Being の場合は省略可能

ここで大事なのは、この書き換えを通して分詞構文は副詞の力タマリだと意識することです。

 

ingで始まる分詞構文

step 1:接続詞を消す
You should be careful when you travel through this area.

step 2:同じ主語Sなので消す

You should be careful when you travel through this area.

step 3:動詞 travel を ing にする

You should be careful traveling through this area.

 

進行形( be + doing )の場合

step 1:接続詞を消す
I hurt my neck, when I was sleeping in my car.

step 2:同じ主語Sなので消す

I hurt my neck, when I was sleeping in my car.

step 3:動詞 was を ing にする

I hurt my neck, being sleeping in my car.

step4:being を省略する

I hurt my neck, being sleeping in my car.

 

p.p.で始まる分詞構文

step 1:接続詞を消す
When this garden is seen from another angle, it is really beautiful.

step 2:同じ主語Sなので消す

When this garden is seen from another angle, this garden is really beautiful.

※主節の主語 it を this garden にするのを忘れずに。

step 3:動詞 is を ing にする

When this garden being seen from another angle, this garden is really beautiful.

step4:being を省略する

Being Seen from another angle, this garden is really beautiful.

分詞構文の基本的発想

分詞構文は補足的にくっつけたものなので、なんとなくつながりが良い感じで文につけ足すという感覚で使われます。もしbecause などの接続詞を使えば、2つの文の関係をハッキリ示せますが、それをあえて消したのが分詞構文ですから、意味も軽くつなげるのが理想です。

あえて接続詞を消したということは、「接続詞にこだわらなくてもOKだよ」ということです。もし「理由」を強調したければbecauseを使い、「時」を強調したければwhenを使うはずです。

 

分詞構文の「意味」は位置によって決まる

分詞構文は副詞の力タマリなので、文頭・文中・文末のどこにでも置けます。副詞の位置は自由度が高く、文頭・文中・文末どこにでもよいためです。OKだからです。さらに、分詞構文の意味は位置によって決まります。前か真ん中なら「適当」、後ろにきたら「そして・しながら」という意味になります。

  • 文頭 -ing,SV.→適当な意味
  • 文中 S, -ing~,V → 適当な意味(主語の説明が多い)
  • 文末 SV(,)-ing ~.→ 「そしてーγ・~しながら」

分詞構文(ing)が「前・真ん中」にある場合

分詞構文(ing)が「前・真ん中」にある場合は、分詞構文と主節の関係を踏まえてその場で考えて解釈します。効率的な方法は、分詞構文を「て・で」で訳すことです。「・・・して、svだ」「・・・で、svだ」と考えると大半の場合は意味がとれます。

  • 「家に帰って、テレビ見た」 ※ハッキリ「家に帰ったとき(あと)」と表してはいない
  • 「転んで、ケガをした」 ※ハッキリと「転んだから」と表してはいない
  • 「見て見ぬふりをする」 ※この「て」は「見たのに」という「逆接」の意味

「家に帰って、テレビ見た」と言ったとき、相手から「その『て』というのは『時』なの、それとも『理由』なの?」と聞かれたら、違和感を感じますよね。分詞構文も同じです。「そこにはこだわらないでよ」という気持ちがあるのです。

Entering the room, I saw a strange sight.
部屋に入って、異様な光景を目にした

Senior U.S. and Japanese officials, meeting in Washington, agreed to seek a bilateral solution to agricultural trade problems.
 日・米の高官は、ワシントンで会見して、農業貿易問題の相互解決に努めることに合意した

 

分詞構文(ing)が「後ろ」にある場合

メインの英文に補足的に説明をつけ足すイメージです。そのときは「そして・しながら」を使って、「SVだ。そして~だ」「~しながら、SVだ」と訳せばOKです。大半の場合、この2つの訳語のどちらでも意味が通ります。まずは「そして」で考えて(前から意味をとれるので簡単)、それで不自然に感じるときに「しながら」に切り替えればいいでしょう。

The plane left Haneda at 12:10, arriving here at 14:40.
その飛行機は12時10分に羽田をたち、そして14時40分にここに到着した

後ろに分詞構文がきたら「コンマ」が必要か?

例文ではコンマがついているものが大半ですが、コンマは絶対ではなく、二の英文のようにコンマなしでもOKです。独立できる文のあとにingがついている構造など切れ目が明白なら、分詞構文だとわかるためです。

 

コンマなし・たった1語の分詞構文

We were sitting on the sofa talking.
私たちはソファに座って、話していた(話しながらソフアに座っていた)

このようにingがポツンと後ろにくっつく分詞構文も実際には多用されます。もちろん「そして」「~しながら」で対処できます。

 

 

分詞構文が真ん中にある場合の特徴

分詞構文が主語の直後に置かれたときは主語を説明することが多いです。

The Tone River, flowing on the north side of Chiba Prefecture, forms the border between Chiba and Ibaraki.
利根川は千葉県北部を流れているのだが、千葉と茨城を分けている(直訳:千葉と茨城の境を形成する)

主語が代名詞の場合、文中に分詞構文はこない」という、細かいルールが書かれている場合もありますが、文中の分詞構文が主語の説明だと知っていれば納得できます。代名詞は何を指すかハッキリしているので、そこで主語の説明をする必要はないからです。

この主語の直後の分詞構文を「分詞(形容詞的用法)の非制限用法」とみなす説もありますが、分詞をさらに細か〈分けるより、分詞構文にまとめたほうが学習者目線では絶対にラクだという考えから、分詞構文の範疇 ;としています。

接続詞+分詞構文の形になることもある

分詞構文の前に接続詞を置いて意味をハッキリさせるときがあります。分詞構文の気軽さを利用しながらも、意味だけはハッキリさせる感じです。

After studying, she gave him a ring.
勉強をした後に、彼女は彼に電話した。

While staying in France, he had various experiences.
フランスに滞在中、彼は様々な経験をした。

 

「条件・譲歩」の意味は稀

「条件・譲歩」の意味で分詞構文が使われることはめったにあん。

Turning to the right, you will find the store.
右に曲がればその店が見つかる

のようにある程度決まった言い回しはあるものの、これもガイドブくらいでしか見かけません。会話なら、Turn right, and you’ll find the store.を使います。「条件・譲歩」の意味を純粋な分詞構文だと認めたくないのか、「接続詞けるべき」と主張する学者さえいるようです。

形容詞・名詞で始まる分詞構文

分詞構文はingやp.p.で始まるイメージが圧倒的に強いのですが、beingが省略される以上、いきなり形容詞や名詞で始まる分詞構文もあります。

Confident that he was the most qualified of all the candidates, Tokyo shinbun hired him as the new chief editor.
全候補者の中で彼が最も適任であると確信して、 東京新聞は、 新たな編集長として彼を採用した。

上の例文は文頭にBeingを省略しているのでconfident 「自信をもって」(形容詞)から始まっている分詞構文です。このように「形容詞や名詞が余分にある」→「余分な要素は副詞になるはず」→「分詞構文でが省略されたのでは?」と判断してください。

The mother of two young girls, she hopes for more gender equality in the future.
幼い2人の娘を持つ母親なので、彼は将釆はもっと男女半等になってほしいと願っている

こちらの分も文頭にBeing の省略されています。

 


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