2022/08/25
目次
第4文型の動詞は目的語を2つとる
第4文型の1つめの目的語は動作の方向性(~に)を示し、2つめの目的語は動作で与える物(~を)を示します。簡単にいえば「人+もの」の形になります。
I told him the truth.
私は、彼に真実を伝えた。
「V+人+物」の形をとる動詞として最初に習うのは、give以外ではteach 「教える」/ show「見せる」/ lend「貸す」/ send「送る」などです。どれも「与える」意味がベースにあります。teach は「知識を与える」、showは「視覚情報を与える」、lendは「一時的に与える」、sendは「送るという手段で与える」ということです。
Could anyone give me some advice on it?
どなたかそのことについて、私にアドバイスをいただけませんか?
知らない動詞も「与える」で解決する
giveの意味がベースにあるので、知らない動詞が「V+人+物」の形になっているときは「与える」という意味で推測してみれば理解できます。
I have granted him some time.
私は彼に時間の猶予を与えた。
例えば上の文の場合、grant=「与える」を知らなくても、「V+人+物」の形から予測できます。
第4文型→第3文型への書き換え
「V+人+物」の形で、「人」と「物」を入れ替えて、「V+物+人」の形にすることができます。この形ではtoやforといった前置詞が必要になります。
He sent his granddaughter a laptop.(SVOO)
↓
He sent a laptop to his granddaughter. (SVO)
文の後ろにきたものに重点が置かれることから、「お孫さんに何を送ったの?」という質問にはHe sent his granddaughter a laptop.と答え、「ノートパソコンを誰に送ったの?」という質間にはHe sent a laptop to his granddaughter.と答えます。
受います。
「V+物+to 人」が使われるのは、代名詞は旧情報なので文末に置きたくないという傾向があり、「sent his granddaughter it」のような形を避けたいという事情もあります。その結果「V+人+物」に代名詞は置けないことになっています。
この書き換えで使われる前置詞は大半がtoです。中学英語では例外として「make/cook/buyのときはfor」と暗記したほうが早いのですが、高校英語では数が増えるで、以下のようなルールで考えてください。
- to つけないと文意が成立しない(情報として必要)
- for つけなくても文意が成立する
これだけ知っていればどんな動詞にも対応できます。たとえばPaul gave a toy.だけでは情報不足で、「誰に?」が必要です。そこでgiveの場合はtoを使って、
Paul gave a toy to his brother.「ポールは弟におもちゃをあげた」となります。一方、Paul bought candies.はこれだけで意味が成り立ちます。もし「誰かのために
をつけ加えたい場合は“for”をつけて、Paul bought candies for me.「ポールは私にキャンディーを買ってくれた」とします。
第4文型の大半の動詞が(第3文型に変換するとき)toをとり、forは一部の動詞だけです。また、to / for以外の前置詞を使うものもわずかにあるので、ここからは第4
文型をとる動詞を細かく5つのタイプに分けていきます。ただしすべてsvooになる「与える」という意味になるという前提は忘れないでください。
ていきましょう。
タイプ1give型
give型の動詞
基本形:give+人+物 → give+物+to 人( to~が必要)
give「与える」/send「送る」/teach 「教える」/tell「話す」/show「見せる」/ bring「持ってくる」/ lend「貸す」/ pay「支払う」/ sell「売る」/throw「投げる」/ write「書く」/ allot 「割り当てる」/ award 「授与する」/grant「与える」/ hand「手渡す」/offer「提供する」/ pass「手渡す」/promise「約束する」/do「与える」(doの場合、「物」にくるのは good「利益」/haml・damage 「害」/justice 「公平」/a favor「親切」/hono・credit 「名誉」)432
give型は無数にあるので、逆に覚える必要はないのですが、doだけは注意が必要です。「与える」のdoの場合は「物」に「善悪・利害」の名詞が入ると決まっています。
Will you do me a favor?
お願いがあるのですが.
タイプ2 buy型
buy型の動詞
基本形:buy+人+物 → buy+物+for 人(for~はなくてもok)
uy「買う」/get「買う(買ってあげる)」/ cook「料理する」/ find「見つける」/ sing「歌う」/play「演奏する」/make「作る」/prepare 「準備する」/
call「呼んであげる」
I’ll cook you breakfast today.
今日は僕がタ食を作ろう。
forを使うと、I’ll cook breakfast for you today
getは「与える」で大体の意味が取れましたが、細かく言うと「取ってくる・手に入れてあげる・買ってあげる」です。「必ずしも相手を必要としない」 ことから、buy型です。
タイプ3 take型
「V+人+物」の形で、「与える」の真逆で「人」から「物」を奪うという意味になる動詞があります。数は少ないので、これらの動詞以外は「与える」と訳すことができるようになります。take型の動詞どれもバラバラに教わるのですが、すべて「V+人+物」という形をとり、「奪う」という意味がべースになるという共通点があります。「ギブ&テイク(与えること&もらうこと)」という言い方から、giveの反対がtakeだとわかります。
take型の動詞
基本形:take+人+物 ※原則、前置詞を使った書き換え不可
- take+人+時間=人から時間を奪う→人に時間がかかる
- cost+人+金=人から金を奪う→人に金がかかる
- cost+人+命=人から命を奪う→人の命が犠牲になる
- save+人+手間=人から手間を奪う→人の手間が省ける
- spare+人+手間=人から手間を奪う→人の手間が省ける
- owe+人+金=人から金を奪う→人から金を借りる
- deny+人+物=人から物を奪う→人にものを与えない
- refuse +人+物=人から物を奪う→人にものを与えない
It took him twenty minutes to solve the problem.
彼がその問題を解決するのに20分かかった
タイプ4ask型
ask型の動詞は「気持ち的なものを奪う」という意味がベースです。「(相手から)要求する・期待する」などの意味になります。May I ask you your name?「お名前を伺ってもよろしいですか」も「あなたから名前(という情報を)奪ってもいいですか」ということです。
ask型動詞
基本型 ask+人+物 → ask+物+of 人
ask・demand ・require 「要求する」/beg「請う」/expect「期待する」
※ demand ・beg・expectは「ask+物+of 人」の形で使うのが普通
May I ask you a favor?=May I ask a favor of you?
(1つ)お願いがあるのですが。直訳「あなたから親切を要求してもよろしいですか」
タイプ5その他のSVOOをとる動詞
play+人+物 → play+物+on 人 「人に物を仕掛ける」
He played his friend a trick.→He played a trick on his friend.
彼は友達にいたずらをした。
その他(charge/envy / forgive / pardon)意味は「奪う」がベースになります。
charge+人+金=人に金を奪う→人に金を請求する
envy+人+物=人の物を奪いたい気持ち→人の物を羨む・妬む
forgive・pardon+人+コト=人のコトの責任を奪う→人の物を許す
Tom charged me a fee.
トムは私に代金を請求した
I envy you your beauty.
私はあなたの美貌がうらやましい.
I forgave him for hurting my feelings.
私は彼が私の感情を害したことを許してやった.
Pardon me my clumsiness.
私のぶざまを許してください.
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